社員旅行や修学旅行など団体旅行の移動手段といえば、運転手付きの貸切バスです。貸切バスには大きな観光バスタイプからコンパクトな送迎バスタイプまで幅広いラインナップがあるので、宿泊旅行だけでなく日帰り旅行にもおすすめです。
この記事では、貸切バス手配サービスのバス旅ねっとが、日帰りバスツアーのおすすめプランから、車種の選び方、パッケージツアーとオリジナルツアーの違いまで、包括的に解説します。
Contents
日帰りバスツアーの定番モデルコース
日帰りバスツアーのプランを組む際のポイントは、ある程度近場でコンパクトにまとめることです。限られた時間の中で移動時間が長くなってしまうと、それぞれの観光スポットに滞在できる時間が短くなったり、立ち寄れるスポットが少なくなってしまうためです。またバスツアーとして複数箇所を周遊する場合は、テーマパークや遊園地のように1箇所に長時間滞在するようなスポットはできるだけ外しましょう。昼食休憩ができる場所を押さえておくのも忘れずに! それでは東京・名古屋・大阪・福岡の日本を代表する4都市の定番モデルコースと貸切バス料金相場をご紹介します。
東京23区内観光の日帰りモデルコースと料金相場
東京発の日帰りバスツアーには、山梨県やフルーツ狩りや長野県の戸隠五社巡りなど遠方のものもありますが、ここ最近はドライバーの働き改革の影響もあり、近場の半日コースや短時間コースが増えています。海外や地方からの東京観光の23区内定番コースの貸切バス料金相場はこのようになります。
東京駅集合(10:00発)~東京タワー~築地場外市場(昼食)~雷門・浅草寺・仲見世通り~東京スカイツリー~東京駅解散(18:00着)
車種 | チャーター料金 | 1人あたり料金 |
---|---|---|
大型バス | 100,000~130,000円 | 2,222~2,888円/45人の場合 |
中型バス | 80,000~110,000円 | 3,200~4,400円/25人の場合 |
小型バス | 70,000~90,000円 | 3,500~4,500円/25人の場合 |
マイクロバス | 70,000~90,000円 | 4,666~6,000円/15人の場合 |
ミニバス | 70,000~90,000円 | 7,000~9,000円/10人の場合 |
名古屋市内観光の日帰りモデルコースと料金相場
名古屋発の日帰りバスツアーには、関東方面・関西方面・甲信越方面と多様な行き先がありますが、静岡の絶景巡りや三重県の伊勢神宮参りなどが人気です。名古屋市内観光の定番コースは、遅めにスタートしてライトアップまで楽しむのがおすすめです。貸切バス料金相場はこのようになります。
名古屋駅集合(11:00発)~名古屋市科学館~名古屋城・金シャチ横丁(昼食)~徳川園~オアシス21~名古屋駅解散(18:00着)
車種 | チャーター料金 | 1人あたり料金 |
---|---|---|
大型バス | 110,000~140,000円 | 2,444~3,111円/45人の場合 |
中型バス | 90,000~120,000円 | 3,600~4,800円/25人の場合 |
小型バス | 80,000~100,000円 | 4,000~5,000円/25人の場合 |
マイクロバス | 80,000~100,000円 | 5,333~6,666円/15人の場合 |
ミニバス | 80,000~100,000円 | 8,000~10,000円/10人の場合 |
大阪市内観光の日帰りモデルコースと料金相場
大阪発や神戸発の日帰りバスツアーは、岡山県のフルーツ狩りや淡路島周遊など人気です。海外や地方から関西に訪れた際の、大阪観光定番コースの貸切バス料金相場はこのようになります。
大阪駅集合(10:00発)~大阪城~あべのハルカス~通天閣・新世界本通商店街(昼食)~道頓堀~大阪駅解散(16:00着)
車種 | チャーター料金 | 1人あたり料金 |
---|---|---|
大型バス | 110,000~140,000円 | 2,444~3,111円/45人の場合 |
中型バス | 90,000~120,000円 | 3,600~4,800円/25人の場合 |
小型バス | 80,000~100,000円 | 4,000~5,000円/25人の場合 |
マイクロバス | 80,000~100,000円 | 5,333~6,666円/15人の場合 |
ミニバス | 80,000~100,000円 | 8,000~10,000円/10人の場合 |
福岡の日帰り観光モデルコースと料金相場
福岡発の日帰りバスツアーでは、県内に柳川クルーズや門司港レトロ散策、糸島エリアや宗像エリアなど人気スポットがたくさんありますが、やはり定番は太宰府天満宮です。日帰りモデルコースの貸切バス料金相場はこのようになります。
博多駅集合(10:00発)~太宰府天満宮~やまやファクトリーテラス(昼食)~マリンワールド海の中道~博多駅解散(16:00着)
車種 | チャーター料金 | 1人あたり料金 |
---|---|---|
大型バス | 120,000~150,000円 | 2,666~3,333円/45人の場合 |
中型バス | 100,000~130,000円 | 4,000~5,200円/25人の場合 |
小型バス | 90,000~110,000円 | 4,500~5,500円/25人の場合 |
マイクロバス | 90,000~110,000円 | 6,000~7,333円/15人の場合 |
ミニバス | 90,000~110,000円 | 9,000~11,000円/10人の場合 |
貸切バス料金はご利用時期などで変化しますので、詳しくはバス旅ねっとまでお問い合わせください。
日帰り旅行の人気イベントは?
日帰りバスツアーを企画する際には、まず季節のイベントや味覚を中心に考えるとプランが立てやすく、定期開催もしやすいですよ。春・夏・秋・冬の情報をまとめましたので、参考にしてみてください。
豊富なバスツアーを企画しているクラブツーリズムでは、当日まで行き先がわからないミステリーツアーが人気です。みなさんも幹事になってバスツアーを企画する時は、その時期その場所にしかないようなとっておきのサプライズを仕込んでみてはいかがでしょうか?
季節 | 見頃の花木 | 旬の味覚 | レジャー |
---|---|---|---|
春(3~5月) | ・桜、芝桜 ・菜の花 ・チューリップ ・ネモフィラ ・藤 | ・いちご狩り ・たけのこ狩り ・山菜狩り ・新茶摘み | ・雪の回廊 ・鯉のぼり ・野鳥観察 ・潮干狩り |
夏(6~8月) | ・あじさい ・ひまわり ・ハイビスカス ・スイレン | ・さくらんぼ狩り ・ブルーベリー狩り ・天然かき氷 ・鮎つかみどり | ・BBQ、キャンプ ・七夕、花火 ・渓流下り ・海釣り、川釣り ・カヤック・SUP |
秋(9~11月) | ・すすき ・紅葉 ・彼岸花 ・コスモス ・コキア | ・ぶどう狩り ・りんご狩り ・きのこ狩り ・栗拾い ・芋掘り | ・ワイナリー巡り ・陶芸体験 ・グランピング |
冬(12~2月) | ・樹氷 ・梅 ・水仙 ・河津桜 | ・みかん狩り ・牡蠣 ・カニ ・鍋 | ・酒造めぐり ・天体観測 ・イルミネーション ・スキー・スノボ |
貸切バスツアーの車種の選び方
旅行会社が企画するバスツアーは、大きな観光バスに乗るイメージがありますが、自分たちだけのグループでバスツアーを企画する場合には、参加人数により規模はマチマチでしょう。貸切バスでは大きさや仕様から様々なラインナップがありますので、利用用途に合うものを選ぶことができます。
人数が多いなら迷わず大型バス
貸切バスの車種は複数ありますが、ほとんどの車種は高速道路料金が大型車に区分される29名以下の乗車人数となっています。そのためそれを超える参加人数となる場合には、大型バス一択となります。また1台にたくさんの人数で乗車した方が1人あたりの料金は安くなりますので、大型バスを利用すればパッケージツアーへの参加料金と遜色ないレベルまでコストを下げることができます。補助席まで使えば最大60人まで乗車できる車両もありますが、正座席のみ使用の45人までの乗車が一般的です。
大型バスは観光バスの仕様となっているため、シートが快適でサロンレイアウトやカラオケなど設備も整っています。日帰りなので、各自の手荷物は少ないと思いますが、大容量の貫通式トランクを備えているので、お土産を大量に載せることもできますよ。
27人以下で快適に移動したいなら中型バス
大型バスと同じ観光バスの設備で一回り小さいのが中型バスです。ほとんどの車両は27人乗りですが、補助席がなく正座席のみなので、大型バスよりも座席間隔が広くゆったり乗車できるのが特徴です。参加人数が50人の場合、大型バス1台に乗ることも可能ですが、25人ずつ中型バス2台の方が快適です。予算と相談して選択しましょう。
また製造が終了しほとんど残っていない希少車両に小型バスがあります。観光仕様のバスながら、送迎車のマイクロバスと同じ料金設定なので、お得に利用できます。車両は20人乗りから25人乗りまで様々です。
27人以下でリーズナブルに移動したいならマイクロバス
中型バスと同じく27人乗りで、コンパクトな送迎バス仕様になっているのがマイクロバスです。27人乗りと言っても補助席を入れての座席数なので、正座席のみで利用するのであれば20人乗りか21人乗りが多くなっています。マイクロバスには基本的にトランクはありませんが、後部座席部分が観音開き式トランクになっている車両もあり、その場合の正座席数は15席ほどとなります。
マイクロバスよりも小さな送迎バスは、ミニバスやコミューターと呼ばれる車種があります。商用バンのハイエースやキャラバンの13人乗りなど、普通車に近いサイズ感です。料金設定はマイクロバスと同じで、保有しているバス会社もそれほど多くないことから、10人ほどの参加人数でもミニバスではなくマイクロバスを選択した方が無難です。路地裏や山道など狭いルートを通るプラン場合は、ミニバスを選びましょう。
日帰りバスツアーの車内で快適に過ごすための便利グッズやストレッチ法についてはこちらの記事をご覧ください。
日帰りバスツアーの種類
日帰りバスツアーというと、カニ食べ放題や、詰め放題のお土産がついたツアーの募集をよく目にしますよね。これらが貸切バスで企画するバスツアーとどのように違うのかについても見ておきましょう。
パッケージ乗合バスツアー
旅行会社が企画するパッケージバスツアーは「募集型企画旅行」と呼ばれるもので、知らない個人同士が1台のバスに乗合して団体ツアーに参加するタイプです。あらかじめスケジュールが組まれており、バスツアーに関わる料金はすべてコミコミなため、安価で手軽なのが特徴です。最低催行人数が集まらないと中止になる可能性があることと、逆にグループで参加したい場合は枠が確保できない可能性があることも注意が必要です。
なお2024年問題などのニュースでご存知かもしれませんが、ドライバーの労働環境改善のために1日に運行できる時間は以前より減っています。そのためパッケージ型の日帰りバスツアーも、遠方の長時間プランは少なくなり、近場の半日コースが増えています。
オリジナル貸切バスツアー
パッケージツアーは手軽である反面、移動中の車内は知らない人ばかりでリラックスできず、スケジュールもタイトなことが多いので、物理的にも時間的にも窮屈な思いをしがちです。ある程度人数が集まる場合におすすめなのが、自由なツアープランを組み事ができる「受注型企画旅行」と呼ばれるオリジナル貸切バスツアーです。バス会社に直接依頼することもできますが、旅行代理店やバス旅ねっとのような受注型企画旅行でサービスを提供する貸切バス手配会社を通す方がやりとりがスムーズです。
貸切バスの料金には、国土交通省が定めたエリアごとの基準があり、行程内容の距離と時間に応じてバス1台のチャーター料金が算出されます。そのため行程内容が変わるとバスチャーター料金が変動し、参加人数が変わると1人あたりの費用も変動します。さらに施設利用料金・食事代・駐車場代・高速代など付随する料金はすべて別計算なので、予算組みの面ではパッケージツアーより苦労するでしょう。
パッケージバスツアーの貸し切り
パッケージツアーとオリジナルツアーのいいとこ取りなのが、ツアー企画会社が提供する貸切バスサービスです。既存のバスツアーの行程をそのまま使ってバス1台をチャーターできるので、社員旅行やサークル旅行など、たくさんの参加者が集まるものの、ツアー内容を考えたり食事や施設の手配をする時間がない場合におすすめです。
東京には2階建てオープントップバスで知られる「はとバス」など有名ツアー会社がありますが、そのような人気の旅行会社はエリアが限られており、予約が取りづらい場合もあります。全国に業界最大級の提携バス会社を持つバス旅ねっとであれば、ツアー会社に依頼するようにも多くのバス要望にお応えできます。
バスツアーと貸切バスの違いについて詳しくはこちらをご覧ください。
日帰りバスツアーに関するよくある質問/Q&A
Q. バス料金以外にかかる費用は何ですか?
有料道路料金・駐車場料金・乗務員宿泊(仮眠)料金・施設利用料金が含まれていません。有料道路料金バス車種により異なり、大型バスは[特大車]、中型バスは[大型車]、小型バス・マイクロバス・ミニバスは[中型車]の料金区分となります。どちらも基本的に当日の現金精算です。駐車場料金はバス車種によらず、時間制ではなく1回1,000~5,000円などの料金設定になっているところが多いでしょう。
なお日帰りでは乗務員の宿泊料金は発生しませんが、現地で長時間滞在する際には乗務員の仮眠場所の手配が必要な場合があります。バスガイドを頼んでいる場合は、ガイドの宿泊料金や仮眠料金が必要となります。
Q. バス集合場所は自由に設定できますか?
自宅前・学校前・会社前など自由に設定することは可能です。バス侵入禁止区域や、車線が少く長時間停車が困難な場所の場合は、希望場所の周辺で配車場所を設定しなければなりません。利用するバス会社や旅行会社に相談してみましょう。
Q. 当日立ち寄り場所を追加できますか?
貸切バスはタクシーのようにその場で好きな場所に行くことはできません。安全のために、事前に運行管理者が作成した指示書どおりに運行しなければならない決まりがあるためです。運行前には行程を変更することができますが、時間が伸びる場合はバス会社の他のスケジュールとバッティングしてしまう可能性があるため、早めに確認した方が良いでしょう。
日帰りバスツアーまとめ
貸切バスの日帰り利用について解説してきましたがいかがだったでしょうか?気軽ながら制限のの多いパッケージツアーとは違って、貸切バスは自由にプランを組むことができるので、いろいろな企画を企画してみてくださいね。
バス旅ねっとは全国対応の貸切バス手配サービスで、個人グループから法人様まで、多種多様な実績があります。送迎・日帰り旅行・宿泊旅行など幅広いご要望に最適なバスをマッチングし、工程表作成や駐車場手配代行など、幹事様の負担を軽減するサポート体勢が整っておりますので、お気軽にご相談ください。具体的な日程やスケジュールが決まられている場合は、お見積りフォームからのお問い合わせがスムーズです。