貸切バスとは?観光バスや高速バスとの違いは?

観光バスの並ぶ様子

貸切バスを利用しようと思って貸切バスの料金相場などを調べてみたけれど、いろいろなサイトが出てきて情報がありすぎて、そもそも貸切バスってどういうサービスなのかどんどん疑問が増えてしまった。この記事にアクセスされた方の中にはそんな方が多いのではないでしょうか?
貸切バスと観光バスや高速バスって何が違うの?貸切バスの利用料金には何が含まれているの?大型バスと中型バスってなにが違うの?などなど疑問は尽きませんよね。

また学生さんのサークルや部活の合宿などの移動手段として、いろいろな公共交通機関で移動を考えたがドアtoドアでスムーズな方法として貸切バスを見つけていただいた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

この記事では貸切バス専門のバス旅ねっとが「貸切バス」を深掘りし、実は知っているようで知らない貸切バスの世界を歴史から解説していきたいと思います。この記事を読んで貸切バスの特徴や他の交通手段、特に公共交通機関との違いを知っていただければ、団体やグループでの移動手段の選択肢の幅が広がっていただけると思います。

Contents

貸切バスって利用したことはことありますか?

私たちが日常生活する中で移動手段と言われると、自転車、車、バイクなど自分が運転する移動手段が最初に思い浮かびます。最近はここに電動キックボードなど新しいモビリティが増えつつありますが、もっと大量輸送となるとバスや電車など公共交通機関があります。もっともっと遠い距離に行きたいと考えると飛行機やクルーズ船など船なども選択肢にあがってくるでしょう。

小学校のバス遠足の様子

子供の頃みなさんが修学旅行や遠足など小学校や中学校の友達と観光バスで鎌倉や奈良へ行ったのは最初の大きなバス旅行だったのではないでしょうか?
しかし学生時代が終わり大人になるにつれ、バスを利用すると言えば通勤などで路線バスに乗ったり、旅行会社が主催・企画するイチゴやみかんなど果物狩りのバスツアーやカニ食べ放題のバスツアーなどバスに乗る・バスを利用するという機会自体が他の移動手段と比較しても減っていき、移動手段の選択肢になかなか上がりにくくなっているかもしれません。

そんなバスの世界ですが、法人利用から個人利用まで貸切バスというサービスは日本全国に広がっており、たくさんの方が移動手段としてご利用いただいております。
バス旅ねっとをはじめ各都道府県にあるバス会社の一部などが行っている貸切バス事業ですが、そもそも貸切バスとはいったいどういうものなのか?観光バスや高速バス、市営などの路線バスなどとはなにが違うのか?順に解説していきます。

貸切バスとはそもそもどんなバス?

貸切バスとは?と聞かれたらみなさんはどういうイメージを持たれますか?
その名の通りバスを貸し切るということは、自分たちのグループだけで利用する、修学旅行のイメージが強いのではないでしょうか。

みなさんが想像される通り、貸切バスとは運転手付きのバス車両を利用することができるサービスです。市営バスなどの路線バスのように定期運行しているバスに乗り合いするのではなく、個人や団体が目的に合わせてバス会社から運転手付きのバスを契約して、運行してもらうものです。

貸切バスの法律的な位置づけは?

日本の道路運送法における、バス事業の区分から貸切バスがどれにあたるのかを見てみましょう。人を運ぶ旅客自動車運送事業は4つに分類されます。

乗一般乗合
旅客自動車運送事業
路線バス高速バスのように、運行ルートや乗降場所が予め決まっている運行形態です。
国土交通大臣または地方運輸局長の許可を受けることが必要です。
一般乗用
旅客自動車運送事業
タクシー(流し営業)やハイヤー(完全予約制)のように、乗車定員が10名以下の車両を使用し、都度の個別契約で旅客を運送する事業です。
国土交通大臣の許可を受けることが必要です。
一般貸切
旅客自動車運送事業
観光バスロケバスのように、国土交通省令で定める乗車定員以上の 車両を使用し、都度の個別契約で旅客を運送する事業です。
地方運輸局長の許可を受けることが必要です。
特定
旅客自動車運送事業
スクールバス従業員送迎バスのように、特定の運送需要者を特定の目的地へ運送する事業です。
国土交通大臣の許可を受けることが必要です。

道路運送法でこのように区分が分かれているため、事業者に必要な許可申請や管轄機関が異なります。そのためバス事業会社といっても事業の届出内容は、路線バスの乗合旅客事業だけ、貸切旅客事業だけ、両方とも、と3パターンあることになります。
貸切バスを使いたい時は、個別のバス会社に問い合わせるよりも、バス旅ねっとのような全国のバス会社と提携している貸切バス手配サービス会社に相談いただいた方がスムーズですよ。またバス旅ねっとでは施設会員向け送迎やスクールバスなど定期送迎バスのご契約を承ることも可能ですので、お気軽にご相談ください。

貸切バスは観光バスだけじゃない

法的な区分に「観光バス」というものがあるのではなく、観光バスとはあくまで観光を目的に利用するバスのこと指します。そのため貸切バスも観光バスの一種であり、観光目的のバスを貸し切って使うことと言えます。ですが貸切バスには観光目的以外の利用目的もありますので、貸切バス=観光バスというわけでもありません。

バス型車両を観光利用する場合、それぞれのケースで異なるバス事業形態であることがわかります。

  • 有名観光地で定期運行している観光ループバスは「乗合バス
  • 企業が契約した社員旅行のための大型バスは「貸切バス
  • 宿泊施設が契約した定期運行のシャトルバスは「特定バス

レンタカー事業と自動車運送事業は異なります

貸切バス事業に近い事業形態として、自家用自動車有償貸渡事業=レンタカー事業があります。こちらの開業にも許可申請は必要ですが、車両を貸すだけの事業と、旅客を輸送する事業は責任の範囲が明確に違なるため、車両のナンバーが分かれています。

バス旅ねっと手配のバスは許可を受けた緑ナンバー

事業用車両の緑ナンバーは運送事業として国の認可を受けている証で、旅客運送だけでなく貨物運送でも使われています。
国の許可を得ずに、レンタカー事業の延長として白ナンバーのまま有償対価を得て運送を行うことは「自動車運送事業経営類似行為」という違反行為です。俗に言う白バス・白タク・白トラと呼ばれるものがこれにあたります。

貸切バス大きさ比較「マイクロバス」

ちなみに貸切バスでも利用される車両のうち、マイクロバスは運転手なしの車両のみでレンタルすることは可能ですが、大型バスや中型バスはレンタル利用できません。
それは法令で「自家用マイクロバス(乗車定員29人以下、車両全長7m未満のもの)」と規定されているためです。

バス旅ねっとで手配する貸切バスはすべて緑ナンバーのきちんと許可を受けているバスです。マイクロバスのレンタカー利用と貸切バス利用はどちらの方がお得なのか?詳しい内容はこちらの記事をご覧ください。

運転手付きでチャーターできる貸切バスの特徴

バスでの移動手段がそもそもどんなものであるかを法的な区分から見てきましたが、ここで貸切バスの特徴を、他の旅客運送事業と比較したポイントで押さえておきましょう。

運転手付き貸切バス
  • レンタカーと違い運転手付きなので全員が楽に移動できる
  • タクシーやハイヤーと違い大人数で移動できる
  • 路線バスや高速バスと違い好きな場所ルートで移動できる
  • 路線バスや高速バスと違い乗り換えなしで移動できる
  • 乗合バスと違い不特定多数と接触せずに移動できる

貸切バスはどんな時に使うの?

仲間だけでバスを貸し切って自由なルートで移動できるのが貸切バスということがおわかりいただけたと思いますが、実際にはどんな用途で使われることが多いのでしょうか?
貸切バスを利用されるお客様には、個人・学生・法人企業・官公庁まで様々ですが、用途は大きく分けて2つになります。

貸切バスを観光、レジャーに利用する

観光やレジャーでは、複数の目的地をめぐるツアー形式で貸切バスが利用されます。バス旅ねっとでも最も多く利用される利用目的がこの観光やレジャーの移動手段として使われるパターンです。
個人の日帰り利用から、1泊2日や2泊3日の社員旅行や自治会の団体旅行、春や秋には修学旅行や遠足など、貸切バスが大活躍します。

公共交通機関の移動ではどうしても乗り換えが多くなってしまったり、ちょっと遠回りしないといけない場合が多いので、好きな観光スポットを複数目的地に設定して効率的にまわるためには、貸切バスが向いているのです。

ご利用時の注意点としては、10月や11月の秋の行楽シーズンなど学校の遠足や紅葉見学の観光が多い時期には、貸切バスの予約も混み合うということです。特に大型バスの利用を希望される場合はお早めにご相談いただくことをおすすめいたします。

貸切バスをビジネス、合宿・試合遠征などの送迎に利用する

例えば学生さんの部活動の合宿や試合遠征などが夏出発時期には非常に多く利用いただくケースがあります。高校野球の甲子園大会も含め夏にはたくさんの部活動の試合や大会が多数開催されることが要因です。またこの時期は夏休み時期と重なるため長期間を使い部活やサークル内の成長やレベルアップなどを求めて合宿なども各地で行われることから合宿地への送迎などに使われることも多くあります。

学生様以外の利用でも法人様から視察や音楽フェスや就職セミナーなどビジネスイベントの開催に合わせて会場までの移動手段として貸切バスをご利用いただくことがあります。

そのほか結婚式やお葬式など冠婚葬祭の送迎にも貸切バスはご利用いただくことが多数あります。

貸切バスの歴史って実は長い

ここまで貸切バスとはどういう事業形態であるか、どんな特徴があるのか、どういう利用目的で利用されているのかをお話をしてきましたが、そもそも貸切バスというのはいつ生まれたのでしょうか?
バスについてちょっと興味が湧いてきたあなたのために、貸切バスの歴史についても少しふれてみようと思います。

そもそもバスはどこで生まれた?

バスの前にまず自動車の誕生について。世界初の自動車は1769年にフランスで二コラ・ジョセフ・キュニョーがつくった蒸気自動車です。1769年といえば日本ではまだ江戸時代。学生の頃に習った日本史の授業で同じ時期を思い起こしてみると、老中として活躍する田沼意次がやっと御用人になったのが1767年、杉田玄白が解体新書を書き始めたのが1771年ですね。日本ではまだまだ自分の足で歩くか馬に乗るかしかなかった時代に、ヨーロッパでは蒸気を使った乗り物が作られていたのは世界の大きさを感じます。そこから1886年には今の自動車の原形となるガソリン車が生まれ、その後ドイツやアメリカで研究が進み1913年に量産化に至りました。日本では1907年(明治40年)に国産発のガソリン車「タクリ―号」がつくられました。

そしてバスの起源はというと、車より前の馬車の時代になります。1662年にフランスでブレーズ・パスカルが考えた、定時運行する馬車に安価で乗り合いできるという「5ソルの馬車」です。その後1826年に「バス」という名称の語源となった馬車ができたと言われています。馬車乗り場の目印になっていた「オムネ」という店の看板の「OMNES omnibus(すべての人のためのオムネ)」という言葉から、乗合馬車のことを「オムニビュス(オムニバス)」と呼ぶようになり、省略して「バス」となったとか。現在では作品集の意味で使われているオムニバスの”バス”が乗り合いバスの語源だったんですね。

その後自動車の発展に合わせ、1831年に蒸気バス、1882年には電気トロリーバス、1895年にはエンジンバスが生まれました。今後も技術の進化にともなって脱炭素の次世代燃料で走るバスが増えていくことでしょう。

日本でのバス事業のはじまり

世界でのバス発祥の歴史からもわかるように、バスという乗り物の定義は、高価である馬車や車に、不特定多数の人が乗り合うことで、安価な運賃で運行できる路線バスの仕組みから始まったと言えるでしょう。
そして日本でのバス事業の始まりには諸説ありますが、日本バス協会がバスの日と定めている1903年(明治36年)9月20日に、京都市の二井商会が始めた堀川中立売~七条停車場、三条寺町~祇園石段下間を1区4銭で走らせた乗り合いバスが1番有力な説と言われています。運転手と助手の他に4名しか乗れなかったり、即日営業中止勧告が出されたりしたんですけどね。

日本最古の国産バスに今も会える

バスの歴史~日本最古のバスいすゞ「スミダM型バス」~
スミダM型バス いすゞプラザ

バスの日にもなった二井商会のバスを始め、他にもバス事業の起源とされる諸説の広島市や大阪市で使われたバスも、すべてアメリカ製の車両でした。日本初の国産バスは1929年(昭和4年)に誕生した「スミダM型バス」。製造したのは、現在もバス車両の主要メーカーとして知られる「いすゞ自動車」の前身である石川島自動車です。この車両は実装可能な最古のバスとして経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されており、2011年には東京モーターショーのブースで出展されましたが、なんと今でも「いすゞプラザ」で展示されているため見ることができるんですよ。

バス事業者の統廃合へ

大正には鉄道事業者が、鉄道路線エリアを補完するためにバス事業を始めるケースが増え、1923年(大正12年)の関東大震災で被災した市営電車に代わる市民の足となったことをきっかけに、公営バス事業が始まりました。1925年(大正14年)には東京乗合自動車が定期遊覧乗合バスを始め、1928年(昭和3年)にはバスガイド付きの観光バスも登場しました。

バスの歴史~昭和のバス黄金時代~
バス黄金時代 日本バス協会

昭和になるとバス事業者は乱立し、戦争を経て統廃合が繰り返されながら、1933年(昭和8年)の自動車交通事業法整備により、路線ごとに事業者が整理され、現在の路線バスのベースとなっています。
1950~1960年代(昭和20~30年代)にかけては、国産ディーゼルバスの普及と大型化によりバス事業は拡大し、地方のどの都市にもバスがあるだけでなく、旅行会社による団体貸切バス需要の高まりからバス業界は黄金時代を迎えたのです。

しかしながら高度経済成長下での鉄道路線拡充と自家用車普及に伴い、次第にバス離れの流れが起き、特に地方ではバス事業者の撤退や再編が相次ぎました。
こうして見ると時代の影響を強く受けていることがわかりますね。

長距離高速バスの誕生と競争加熱

バスの歴史~高速夜行バスブーム~
高速夜行バスブーム 日本バス協会

1969年(昭和44年)に東名高速道路が開通し、長距離高速バスが運行するようになると、バス業界にはまた新たな流れが生まれます。1980年代(昭和60年代)後半になると夜行高速バスブームが起き、開業ラッシュとなったのです。

さらに2002年(平成14年)の規制緩和が拍車をかけ、旅行会社が企画する「高速ツアーバス」が誕生しました。多数の振興企業が高速バス市場に参入したことにより、過剰競争を生み出してしまいました。安価で多様なバスツアーができたこと自体は消費者にとって喜ばしいことだったのですが、旅行会社から低価格でのバス供給を強いられたバス会社の、コスト削減のしわ寄せはバス運転手に向かい、過労運転が常態化することで、重大事故を引き起こすまでに至ってしまいました。
その後2010年(平成22年)に国土交通省は、有識者による「バス事業のあり方検討会」を設置し、2012年(平成24年)には高速乗合バスと高速ツアーバスの仕組みを1本化しました。バス事業者に一定のハードルを課すことで、安定・安全かつ運賃変動性という、消費者に優しい仕組みになったのです。

観光バスを個人や団体で貸し切るスタイルへ

このようなバス事業の歴史を経て国土交通省が貸切バスに対しても動きました。2011年(平成23年)にはセーフティバス認定制度によりバス会社の安全管理を評価できる仕組みを導入。2014年(平成26年)には貸切バスの運賃・新料金制度により運賃の下限料金を設定したことで、バス会社やバス運転手が安全性を欠く不当な扱いを受けないようになりました。現在はバス業界全体が低価格競争を避け、安全性がより重視されるようになったのです。

どのバス会社で貸切バスを利用しても大きく料金が変わらない仕組みになったことから、消費者も激安の旅行会社を使うのではなく、自らが直接バス会社と契約する、個人利用や法人利用が増えました。
ですが個人で1件1件バス会社に問い合わせをすることは手間がかかるため、現在はバス旅ねっとのような貸切バス手配サービス会社を通しての利用が主流となっています。

さらに近年では2つの理由から、貸切バス利用が好まれるようになっています。

旅行の目的地の多様化には貸切バス

1つ目はSNSの普及です。これまでは人気の観光地というと、誰でも耳にしたことがあるような有名な観光地がメインとなり、観光旅行はお決まりの王道コースが決まっていました。ところが近年SNSで個人が絶景スポットなどを投稿するようになると、誰にも知られていなかったようなスポットが急に脚光を浴びるなど、人々が行きたいと思う観光スポットは多様化するようになりました。
そのため旅行会社が販売している観光ツアーや、公共交通機関で準備されている観光周遊バスでは、それらのニーズをまかなえなくなってきており、自由にコースをつくれる貸切バスの需要が高まっているのです。

不特定多数との接触を避けるには貸切バス

2つ目は新型コロナウィルスの蔓延です。一時の混乱は落ち着き、withコロナとして新たな行動様式が一般化してきました。普段の生活から感染リスクを下げるための行動に置き換わり、人々の移動手段の選択肢にも変化が出てきています。満員電車を避けて時差出勤をしたり、自転車通勤に切り替えたり。コロナ以降バイクの免許を取る人が増えているそうですよ。このようにこれまで使っていた公共交通機関よりも、よりプライベートな移動方法が好まれ、旅行でも団体ツアーに参加するのではなく、身近なグループで貸切バスを使うケースが増えているのです。貸切バスというと大きな大型バスのイメージが強いですが、用途や規模に合わせて様々な車種から選ぶことができるんですよ。

貸切バスにはどんな種類があるの?

バス事業の歴史から、現在の貸切バスは昔に比べてかなり安全になってきており、好きなコースを決まったコミュニティだけで利用できることから、需要が増えていることはおわかりいただけたと思います。それではここから実際に貸切バスにはどんな種類があるのかを簡単にご紹介いたします。
貸切バスには大きく分けて2つの仕様があります。

観光仕様の貸切バス(大型バス/中型バス/小型バス)の定員数と特徴

修学旅行などの団体旅行で利用されることの多いのが観光仕様のバスです。座り心地が良いため長時間移動に向いています。新幹線の座席をイメージしてください。リクライニングシートで、シート座面は厚みも幅もあり、前の座席との間隔も空いています。
長距離移動を前提としているため、車内の設備や選択できるオプションが豊富です。

大型バス中型バス小型バス
車両サイズ目安
(全長×全高×全幅)
12m×3.7m×2.5m9m×3.5m×2.5m7m×3.3m×2.4m
定員数目安35~60名
(正席+補助席)
27名
(正席)
21~25名
(正席)
トランク容量目安スーツケース
30~40個
スーツケース
20個
スーツケース
5~15個

送迎仕様の貸切バス(マイクロバス/ミニバス)の定員数と特徴

空港や駅からの送迎や視察など、少人数の近距離移動で利用されることが多いのが送迎仕様のバスです。観光仕様に比べて座席が狭く感じるため移動時間も楽しみたい時には適していませんが、小ぶりな車両で小回りが利くので機動性は高いです。

マイクロバスミニバス
大きさ車両サイズ目安
(全長×全高×全幅)
6~7m×2.6m×2.1m5.4m×2.3m×1.9m
定員数目安18~27名
(正席+補助席)
9~13名
(正席)
トランク容量目安スーツケース
10個程度
※後部座席使用
スーツケース
3個程度

貸切バスの料金ってどうやって決まるの?

貸切バスの料金は、国土交通省の作成した新運賃制度によって、どのバス会社でも大きく料金が変わらないようになったことはお伝えしましたが、具体的にどのような仕組みで決まっているのかを簡単にご紹介します。

どのエリアから貸切バスが出発するかが重要

国土交通省が新料金を設定したと言っても、全国一律で同じ料金設定になっているわけではなく、地方ごとの需要と供給を加味し、地方運輸局ごとに料金が定められています
そして貸切バスは出発する都道府県で借りなければいけないという「営業区域ルール」がありますので、ちょうど県境周辺で出発地からはとなりの県にあるバス会社が近かったとしても、事業所登録が同じ都道府県のバス会社でないと利用できないので、ご注意くださいね。

北海道運輸局北海道
東北運輸局青森県/岩手県/宮城県/秋田県/山形県/福島県
関東運輸局茨城県/栃木県/群馬県/埼玉県/千葉県/東京都/神奈川県/山梨県
北陸信越運輸局長野県/新潟県/富山県/石川県
中部運輸局福井県/静岡県/岐阜県/愛知県/三重県
近畿運輸局滋賀県/京都府/大阪府/兵庫県/奈良県/和歌山県
中国運輸局鳥取県/島根県/岡山県/広島県/山口県
四国運輸局徳島県/香川県/愛媛県/高知県
九州運輸局福岡県/佐賀県/熊本県/大分県/宮崎県/長崎県/鹿児島県
沖縄運輸局沖縄

貸切バス車種ではなく車種区分によって料金が異なります

貸切バスの車種は大きく分けて5つあるお話をしましたが、実は貸切バスの車種区分としては、下記の3つなので、小型バス・マイクロバス・ミニバスは同じ価格帯なのです。

車種区分[大型]大型バス
車種区分[中型]中型バス
車種区分[小型]小型バス/マイクロバス/ミニバス

しかしながら料金は需要と供給によっても変動しますし、実際に手配するバス会社がどんな車両かによっても異なります。今月の参考料金はおおよそ下記のようになっています。

※税別 貸切大型バス料金 大型バス 貸切中型バス料金 中型バス 貸切小型バス料金 小型バス 貸切マイクロバス料金 マイクロバス 貸切ミニバス料金 ミニバス
平日 ¥87,000~ ¥75,000~ ¥65,000~ ¥65,000~ ¥65,000~
土日
祝日
¥90,000~ ¥78,500~ ¥67,000~ ¥67,000~ ¥67,000~

貸切バスの料金計算の方法は?

地方運輸局ごとに定められている運賃の内容は、「時間制運賃単価」と「キロ制運賃単価」の上限から下限の料金が基本料金のベースとなっています。「時間制運賃単価」は運転手付きの貸切バスのチャージ費用、「キロ制運賃単価」はガソリン代と考えるとイメージしやすいかもしれません。

【⏲拘束時間×時間制運賃単価】

【🚌走行距離×キロ制運賃単価】

基本料金以外にかかる貸切バス料金費用は?

以上のように貸切バスのざっくりとした料金は「エリア×車種×拘束時間×走行距離」で決まるのですが、実際の行程スケジュールがわからないと詳細のお見積りをつくることができません。それは下記のような基本料金以外の費用が発生するからです。

交替運転者配置料バス運転手1人のワンマン運転での1日の拘束時間や走行距離の上限が決まっていますので、スケジュールによってはツーマン運転による交替運転者配置料が発生します。
深夜送料料金22時から翌朝5時の間は走行時間・安全点検の時間は割増料金となります。
オプション料金トイレ付きやリフト付きなどの特殊車両や、車載オプション、バスガイドなどを利用される場合は別途料金が必要です。
オプション費用トイレ付きやリフト付きなどの特殊車両や、USB電源オプション、バスガイドなどを利用される場合は別途料金が必要です。
回送料金片道利用の復路など、お客様が乗車していない間に発生する有料道路料金は回送料金として加算されます。なお、この間の走行距離と走行時間は、基本料金の計算の中に含んで計算されます。

貸切バス料金以外にかかる費用は?

貸切バスを運行する際に発生する、関連の実費費用には下記のものがあります。これらは基本的に当日現地精算となりますが、バス旅ねっとのような貸切バス手配代行サービスでは、駐車場や宿泊施設の予約代行なども行っておりますので、バスの手配と一緒に任せてしまうことも可能です。

有料道路料金有料道路や高速道路を利用した場合の料金です。お客様のETCを持ち込むことも可能ですので、ご希望の場合は事前にお知らせください。
駐車料金有料駐車場を利用した場合の料金です。
乗務員宿泊料金1泊2日や2泊3日などの複数日程の運行の場合、乗務員の宿泊施設の手配が必要となり、その費用が発生します。

貸切バスは自由度の高い移動手段です

貸切バスってそもそもどんなバスなのか、今回はバス事業の歴史から深掘りしてみました。
実際の貸切バスの種類や料金を含む利用方法も網羅的にご説明させていただきましたので、貸切バスをばっちり活用できること間違いなしです。最後に貸切バスを利用するメリットについておさらいを兼ねてお伝えいたします。

貸切バス行程ルートを自由に組むことができる

路線バスや高速バスのような乗合バスと違い、行程スケジュールを自由に決めることができるので、出発場所から経由場所、目的地までのルートをすべてオリジナルで組んでいただけます。
公共交通機関が通じていない場所や遠回りになるような場所、乗り換えが多いような場所への団体移動には、貸切バスが重宝します。

レンタカーと違い貸切バスは運転手付き

運転はすべてドライバーに任せられるので、移動中にお酒を含む飲食をしたり、睡眠や休憩をとることが可能です。また知らない土地であっても、プロのドライバーなので道に迷ったりする心配もなく安心です。

貸切バスの見積もりに必要な情報

貸切バスの詳しいお見積りをとるためには、下記の情報をご準備ください。利用目的と乗車予定人数から最適な車種をご提案できますので、車種は「おまかせ」で大丈夫です。すべての情報が揃っていない企画の段階であれば、ご相談フォームからお問合わせください。

  • 利用目的
  • 乗車予定人数
  • 利用日時の情報
  • 出発地の情報
  • 目的地の情報(経由地などできるだけ詳しく)

バス旅ねっとは貸切バス専門の手配サービスとして2009年よりノウハウを積んできたサービスのため、全国の様々なケースでの実績が豊富です。似たようなサービスに一括見積もりサービスがありますが、こちらの最終的なやりとりはお客様とバス会社が直接行うものなので、複数のバス会社とのやりとりになると大変かもしれません。

バス旅ねっとはお見積りのご依頼から当日の運行やお支払いまで、窓口は一貫してバス旅ねっとだけです。ご要望に合わせて複数のバス会社で検討されたい場合や、数百名単位で複数バス会社からバス車両を手配するような場合でも、すべてバス旅ねっとの担当スタッフにお任せいただければOKです。最適でスムーズな貸切バス手配のため尽力させていただきますので、安心してご相談くださいませ。上記の情報がある程度決まられている場合はお見積りフォームよりのお問い合わせがおすすめです。

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    • 貸切バス専用の一括見積システム

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    • 独自で設定した安全基準

      安全対策やドライバーの労務管理計画、教育など様々なバス会社の情報をデータベース化して独自の評価基準をクリアしたバス会社を手配しております。 安全への取り組みを日本バス協会に認められたバス会社とのネットワークも日本全国で構築していています。

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