【2022年版】貸切バスをお得に利用する裏技シリーズ 高速道路編

貸切バスをお得に利用する裏技シリーズ 高速道路編

コロナ禍による移動制限から少しずつ確実に平穏な日々に戻ろうとしている昨今。秋の行楽に向けてみなさんはどのような予定を建てていますか?

大手旅行会社のHISが2022年8月17日に発表した2022年9月~11月の秋の予約状況をまとめた旅行予約動向をよると2022年は国内旅行に加え、入国条件の撤廃されたヨーロッパなどの長距離路線となる海外旅行が人気を集めているようです。

そのためか個人旅行がメインだった2021年に比べ、2022年は団体旅行が増えており、貸切バスのご利用件数も増加しております。不特定多数の乗り合いバスツアーに比べ、自分たちだけで移動することができる貸切バスは、withコロナの時代に向いているスタイルだからかもしれませんね。

そこで今回は、貸切バスを利用して久しぶりの秋の行楽や旅行レジャーを予定されている方に向けたお得な情報、貸切バス専門のバス旅ねっとがご紹介させていただきます。

裏技的なお得情報ですので、貸切バスをご利用されるグループの皆様でご相談いただいた上でご活用くださいね。

Contents

貸切バスでの高速道路料金の支払い方法をご存じですか?

貸切バスのチャーター料金に高速道路の料金は入っていない

バス旅ねっとのような手配会社から貸切バスをご予約いただいた際、貸切バスのお見積り料金の中には、高速道路料金や駐車場料金のような現地で発生する実費は含まれておりません。貸切バスのチャーター料金の中に含まれているのは、車両貸切料金・ドライバーの人件費・ガソリン代・バス会社加入の保険です。詳しいバス料金の仕組みにについてはこちらの記事をご覧ください。

貸切バスでの団体旅行は長距離移動が多い傾向

高速道路料金が別だったとしても、貸切バスをご利用いただく場合は社員旅行や自治会の団体旅行など、長距離移動をするケースが多くなる傾向にあります。近場であれば現地の観光ループバスなど手軽な公共交通機関の選択肢も多いためかもしれません。

貸切バスのチャーター料金は時間と距離を元に計算しますので、一般道で4時間かかる目的地に、高速道路を使って2時間で移動できるのであれば、現地で楽しむ時間が増えることも考えると、結果的に長距離移動=高速道路利用となるケースがほとんどです。

貸切バスの高速道路料金ってどのぐらいかかるの?

ではその高速道路料金はどのぐらいかかるものなのでしょうか?普段からクルマやバイクに乗っているという方は、なんとなくの料金や大きさによって料金が違うということはご存知かもしれませんが、大きな観光バスの料金が、普通車とどれぐらい違うのかまではわからないという方がほとんどではないでしょうか。

そもそも貸切バスは高速道路でどの区分になるの?

実際の高速道路料金を見る前に、そもそも貸切バスが高速道路ではどの車両区分になるのかを確認しておきましょう。貸切バスには大きく分けて5つの種類があり、大きさにはかなり差があるので、区分は下記のように分かれています。

区分バス車種適用条件
中型車ミニバス
マイクロバス
小型バス
・定員が11名~29名以下
・車両総重量が8t未満
大型車中型バス・定員が29名以下
・車両総重量が8t以上
・車両の長さが9m未満
特大車大型バス・定員が30名以上
・車両総重量が8t以上
・車両の長さが9m以上

余談ですが、同じ団体旅行でも29名様には中型バスを、30名様には大型バスをご案内いたしますので、たった1名様の差で貸切バス料金も高速道路料金も大幅に変わってしまうんです。車種の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

車種区分別の高速道路料金を比較してみよう

それでは東京駅から富士山に行く場合を例に、高速道路料金がどのくらいかかるのか、車種区分別に比較してみましょう。

<行程内容>
東京駅~首都高速環状線~首都高速3号渋谷線~東名高速道路~富士山スカイライン

車種料金
軽自動車3,720円
普通自動車4,570円
中型車5,420円
大型車7,320円
特大車11,990円

お気づきいただけましたか?そうなんです、大型の貸切バスである「特大車」は、普通車と比べて2倍以上、軽自動車にいたっては3倍以上もするんです。

それだけ聞くと貸切バスで高速道路を使うのはコストだけがかかるように思えてしまいますが、4人乗りの自家用車と、最大60名まで乗れる大型バスで比較すると、1人あたりの高速料金はむしろ安く済むんです。

貸切バスの高速道路料金はどうやって支払うの?

それではこの高速道路料金、貸切バスのチャーター料金の中に含まれていないとすると、いつどのように、どうやって、誰に支払うのか?と疑問に思われることでしょう。

高速道路料金の現金払い

貸切バスの高速道路料金は現金精算です

実は貸切バスをご利用いただいた場合、ご利用いただいた日の最後にバスの運転手からETCの明細書を代表者様にお見せして現金にてその場でお支払いいただく形が基本となります。

現金精算である理由は、事前に行程が決まっていたとしても、当日の混雑状況などにより多少の経路変更は発生すると考えられるためです。

高速道路料金のクレジットカード払い

通常の高速道路料金はクレジットカードも使えるけど?

電子決済が当たり前になってきましたが、高速道路の料金所ではQRコード決済などは使えません。ETC以外で利用できるのは現金とクレジットカードです。

しかしながら貸切バスの場合、乗車いただいているお客様のクレジットカードを使うのは現実的ではありません。クレジットカードを乗車中ずっとお預かりすることはトラブルの元になりかねませんし、走行中にお客様が座席を離れることは禁止されているため、ドライバーに料金所のたびにクレジットカードを手渡すということができないからです。

高速道路料金のETC払い

貸切バスでETCを持ち込んで使えないの?

とはいえ当日の現金精算は、手持ちのお金をやりとりするのは怖いし煩わしいという方も多いかもしれません。自分のクルマやレンタカーと同じように持っているETCカードが使えたら便利なのに!と思わる方も多いでしょう。

安心してください。ほとんどの貸切バスでは、ETCカードを持ち込んで利用することができます。
ただし注意点があります。

一部の古いバス車両ではETCの車載器がなかったり、備え付けのバス会社専用のETCカードしか利用できない、という場合があるのです。
そのため、当日直接お客様からドライバーにETCカードを渡すということはできません。事前に「ETCカードを持ち込みたい」とお申し出いただければ、バス旅ねっとから対応可能なバス会社を手配の上、事前にETC持ち込みの旨を伝達させていただきます。

ETC不可の一般有料道路もあります

事前にETC持ち込みを申請しておいたら、当日の現金精算が何もなくなる!というわけではありません。都市間をつなぐ幹線道路の他にも、小さな一般有料道路は全国各地にたくさんあり、そのすべてがETCに対応しているわけではありません。そのため行程内容によっては、どうしても現金精算が発生する場合があります。また駐車場料金などは現金精算のみのため、完全に現金なしというのは難しいですね。

貸切バスでETCカードを使うとどれぐらいお得になるの?

貸切バスでもETCカードを使えるということがわかったところで、ETCカードをよりお得に使う方法をお話したいと思います。普段クルマやバイクに乗って高速道路を利用していても知らなかったという方が多い情報もありますので、最後までお読みくださいね。

そもそもETCってどんな仕組み?

ETCとは、車両側に搭載された車輌情報がセットアップされたETC車載器に、クレジットカードと連携されたETCカードを差し込むことで、高速道路や有料道路の料金所のETC専用ゲート通過時に、自動精算ができる仕組みです。ETC車載器とETCカードの組み合わせは自由なため、レンタカーや知人から借りたクルマで、自分のETCカードを使用することもできます。
ETC全体の普及率は9割を超えていますが、次世代型で再入場OKのETC2.0は令和4年7月時点で29.4%と、まだ3割に満たない状態です。さらに2022年3月からは駐車場やドライブスルーでの支払いもキャッシュレスになるネットワーク型ETC「ETCX」というものも運用がはじまりましたが、まだまだ対応施設は少ない状態です。

ETCカードってどこで手に入るの?

ETCカードは2つの方法で作ることできます。ほとんどのクレジットカードは、ETCカードを付帯カード、追加カードとして発行することができます。発行手数料や年会費はクレジットカード会社によりますが、無料でつくれるところが多いです。

クレジットカードを持っていない、作りたくないという方向けに、「ETCパーソナルカード」というものもあります。

クレジットカード付帯ETCカードETCパーソナルカード
申し込み方法クレジットカード会社の各社指定方法(オンライン、電話、郵送等)ETCパーソナルカード事務局(高速道路各社の共同運営)への郵送
支払い方法クレジットカード決済毎月の口座振替(デポジット設定要)
※平均利用月額の4倍の金額をデポジット額として預託する。最低デポジット額は20,000円
発行手数料無料~約1,100円(税込)無料
年会費無料~約550円(税込)1,257円(税込)
発行期間2週間程度1ヶ月程度
特徴・審査がある
・家族カードにもETCカード発行可
・審査がない
・クレジットカードがなくても持つことができる

ETCカードを使うとどんなメリットがあるの?

ETCカードを使うと高速道路の料金所でキャッシュレスでノンストップということはその仕組からわかりましたが、ETCを使うメリットは他にもあります。それは割引適用とポイントです。

高速料金が割引料金でお得に利用できる

ETC普及促進のために、各道路会社がETC利用者への割引サービスを提供しています。内容は「ETC平日朝夕割引」「ETC休日割引」「ETC深夜割引」「ETC2.0割引」といった基本的な割引から、「ETC都心流入割引」「ETCアクアライン割引」といった地域ごとの割引までたくさんあります。

大型バスの車両区分「特大車」で、東京駅~首都高速環状線~首都高速3号渋谷線~東名高速道路~富士山スカイラインを走行した場合にどのぐらい割引があるか見てみましょう。

区分通常料金ETC料金深夜割引
特大車11,990円8,300円5,950円
割引額—–3,690円6,040円

このように現金で11,990円のの通常料金が、ETCを使用するだけで3,690円お得になり、さらに0時~4時間の深夜割引が適用されると6,040円もお得になります。貸切バスは、高速夜行バスのように深夜に長距離を移動して、朝に目的地に到着するという行程を組むこともできますが、貸切バス料金自体は深夜は割増料金がつきますのでご注意くださいね。

クレジットカードのポイントが還元されるのでお得

ETCカードをクレジットカード会社で作った場合、支払時にクレジットカード会社の規定に応じたポイントが還元されます。個人利用の普通車での高速料金ではそこまでポイントが貯まる実感はないかもしれませんが、貸切バスは特大車で長距離移動するケースも多いので、数%の還元率でもあなどれませんよ。

マイレージポイントを貯められるのをご存知ですか?

ETCマイレージポイント

ETC割引はクレジットカードのポイントはほとんどの方がご存知だと思うのですが、ETCには独自のマイレージサービスがあるのはご存知ですか?クレジットカードのポイントとは別で、通行料金の支払額に応じたポイントが付与されるので、ポイントの二重取りができちゃうんです。

料金に対するポイントの還元条件は各道路事業者によって異なり、一部の道路事業者では料金に対するポイントに加えて、月間の利用額に応じてさらに加算ポイントを付与している事業者もあります。

貯まったポイントは還元額に交換することで、利用した高速道路の支払いに充当されること可能です。ポイントの還元額への交換方法には、「自動還元」「マイページから手続き」「自動音声ダイヤルでの手続き」「電話での手続き」の4つがあります。

ポイントは各事業者ごとに貯まっていきますが、還元額に交換した後は共通してどの高速道路でも使うことができますよ。

道路事業者高速料金付与ポイントポイント交換単位
NEXCO東/中/西日本・宮城県道路公社10円1ポイント1,000ポイント→500円分
3,000ポイント→2,500円分
5,000ポイント→5,000円分
本州四国連絡高速道路株式会社10円1ポイント1,000ポイント→500円分
3,000ポイント→2,500円分
5,000ポイント→5,000円分
愛知県道路公社100円1ポイント+α100ポイント→100円分
神戸市道路公社50円3ポイント+α200ポイント→100円分
広島高速道路公社100円1ポイント+α100ポイント→100円分
福岡北九州高速道路公社100円1ポイント+α100ポイント→100円分

貸切バスでETCカードを使うときの注意点は?

ここまでETCカード利用でのポイント還元やマイレージポイントの付与、利用タイミングに応じたETC料金の割引といったメリットをお伝えしてきました。そんなにお得なのであれば、貸切バスでもETCカードを利用したいと思った方も多いのではないでしょうか。

一見するとこんなにメリットだらけのETCカードですが、利用時に注意すべきことはないのでしょうか?ここでは貸切バスでお得にETCカードを利用する際の注意点を皆様にお伝えします。

貸切バスでは使えないETC割引がある

ETC料金の割引は、利用する高速道路と利用タイミングにより適用される内容が変わりますが、貸切バスの車種区分「中型車」「大型車」「特大車」には適用されないものもあります。

例えば地方部の高速道路が30%割引となる「ETC休日割引」や「周遊プラン・ドライブパス」といった観光用の割引プランは、「普通車」と「軽自動車」のみ適用となっています。観光バスなので観光用の割引は使わせてほしいものですが、区分上はトラックなどの業務用車両が想定されているため仕方がないようです。

マイレージポイントの使い方を確認しておこう

マイレージポイントはETCカードに付与されるため、貸切バスの車載器に自分のETCカードを挿入しても自分のETCカードにポイントを貯めることはできるのですが、いくつか注意点がありますので確認しておきましょう。

事前登録が済んでいないとポイントがつかない

ETCマイレージを貯めるには事前登録が必要となります。登録手数料や手数料はなく、オンラインの申込みであれば即日利用できますが、登録にはセットアップ済みの車載器番号が必要になります。マイレージポイント自体はETCカード側に付与されるため、登録した車両以外のレンタカーや貸切バスでもポイントが貯まるのですが、どの車載器にもセットアップしていないETCカードは登録できないのです。

ETCカードはクレジットカードと一緒に作っておいたけど、クルマを持っていないからセットアップしていないという場合は残念ながらマイレージを貯めることはできません。ちなみにETC車載器に登録できるETCカードは、同居のご家族カードか同一事業者の法人カードのみのため、知人のETC車載器を登録させてもらうということはできませんのであしからず。

有効期限が切れると使えなくなる

ETCマイレージポイントが還元額へ交換できる有効期限は、ポイントが付いた年度の翌年度末までです。
例えば2022年3月20日に付与されたポイントは2023年3月末までの交換期限となりますので、交換忘れがないように注意しましょう。

なお還元額に交換後に有効期限はありませんが、2年間(730日間)ETCマイレージサービスのポイントと還元額に増減がない場合は「登録取消」の対象となってしまいますので、長期間ETCを利用しない場合も注意が必要です。

長距離移動の貸切バスならETCカードを持ち込みしよう

ETCカードのお得な使い方はいかがだったでしょうか?貸切バスのような大きな車両で長距離移動する場合はETCを持ち込んで、スマートにポイントやマイレージをゲットするのがおすすめです。最後に押さえておくべきポイントをまとめておきましょう。

この記事のまとめ

  • 貸切バス利用時の高速道路料金や駐車場料金は基本的に現金精算
  • 自分のETCカードを貸切バスに持ち込んで使うことは可能
  • 一部のバス車両ではETC車載器が無いので事前に申出が必要
  • ETC割引や深夜割引は貸切バスでも適用される(休日割引などは対象外)
  • ETC利用のポイント還元はクレジットカードの他にマイレージポイントがある
  • ETCマイレージポイントは事前にETCカード(車載器セットアップ済み)の登録が必要
  • ETCマイレージポイントの有効期限に注意(交換期限と登録取消期限がある)

たくさんの人が一緒に乗る貸切バスでは、誰のETCカードを使うか揉めてしまうかもしれませんね。幹事さんがこっそり使うのか、幹事だからと堂々と使うのか、みんなで相談して決めるのか、平等に使用しないのか・・・判断はお任せいたします!

バス旅ねっとは全国の貸切バス会社と提携し、ご要望に合わせた貸切バスを手配するサービスです。最終的なやりとりをバス会社と直接しなくてはならない一括見積もりサービスとは異なり、貸切バスご利用の当日まで、バス会社と幹事様の間に立ってしっかりサポートさせていただきます。
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