バスを丸ごと1台チャーターするため、移動中は周囲を気にせず自由に過ごせる貸切バス。
貸切バスには元々備え付けられている無料の設備もありますが、有料オプションを追加することで、さらに観光旅行を楽しく、より快適に車内で過ごすことができます。少しリッチに利用したい方はVIP仕様にすることも可能です。
今回は多様な貸切バス手配実績が豊富な「バス旅ねっと」が貸切バスにはどうようなオプションがあるのか、特徴や利用シーンから解説します。
貸切バスのオプションを紹介

はじめに、貸切バスのオプション設備について順番に紹介していきます。
観光をより楽しむなら
貸切バスで行く観光旅行がより楽しくなるオプションが2つあります。
1つ目はバスをサロンタイプにすることです。サロンタイプとはバスの後方部分がコの字になっている座席のことを指します。
サロンタイプならお互い向き合って乗車するので会話がしやすく、移動時間も盛り上がること間違いなしです。
2つ目はガイドを手配することです。ガイドがいることで当日の観光地案内や進行などを任せられ、観光名所にまつわる小話を聞いたり、バスツアーのように旅行を楽しむことができます。
機能面を重視したオプション
貸切バスの機能面を重視している方にオススメのオプションを3つ紹介します。
1つ目はリフト付きの貸切バスです。
リフト付きの車輌なら、車椅子の方でも車椅子を乗り降りせずにそのままバスへ乗車することができます。
車椅子は車内に固定できるため、走行中の安全対策も整っています。
2つ目はトイレ付きの貸切バスです。
トイレ付きの車輌は下の4つのようなシーンに人気です。
- 乗り物酔いしやすい方が乗車する場合
- 長距離移動の場合
- 車内で飲食する場合
- 年配の方や小さいお子様が乗車する場合
3つ目はUSB付きの貸切バスです。
USB付きのバスなら、乗車中いつでも充電が可能です。スマホやタブレットのバッテリー切れの心配も要りません。そのため車内で動画を楽しみながら移動もできます。
また、朝に目的地へ到着する方は夜間の移動中に充電しておくことで翌朝スムーズに活動を開始できます。
少しリッチなバス旅を楽しみたい方へ
観光中は豪華な車輌で移動したい方や、研修や視察で移動車の質を重視したい方にはVIP仕様の貸切バスがオススメです。 通常の貸切バスとは違い座席のシートや座り心地、内装、外装が高級感の溢れる車輌になっています。
各オプションの特徴を解説
1章で紹介した各オプションの特徴について詳しく解説するので順番に見ていきましょう。
サロンタイプ
サロンタイプの貸切バスは観光旅行やゴルフ、視察や研修、接待などで人気なオプションです。
サロンタイプは中央にテーブルを置けるので、観光やゴルフの移動中の飲食、視察や研修であれば車内ミーティングに活用できます。
また、サロンタイプは接待の利用でもオススメです。
サロンタイプは全てのバス車種に対応しているわけではありません。
大型バス、中型バス、小型バスの3種類がサロンタイプにできるバス車種となります。
中には、サロンタイプの車輌を所有していないバス会社もあるので注意しておきましょう。
また、サロンタイプは台数が少なく、人気があるため1ヶ月前からの問い合わせでも予約が埋まっていることがよくあります。
サロン付きの貸切バスの利用を希望する場合は、なるべく早く問い合わせて予約を済ませておきましょう。





バスガイド/通訳ガイド

オプションにガイドをつけることで当日のスケジュール管理を任せられます。
また、観光地の歴史などを知って、よりバス旅行を楽しむことができます。
ガイドは観光地案内だけでなく、乗降の際に乗客への声掛けや安全に移動するための注意喚起、運転手の補助として後方確認などを行ってくれます。
ガイドを手配するのに必要な費用は1日で約15,000円~20,000円が相場となっています。
ガイドがいればより車内の雰囲気が良くなり、盛り上がること間違いなしです。
貸切バスは海外の方が乗車する場合、日本語を話せる方がいないと利用を断られることがあります。そういう時は通訳ガイドの手配を検討しましょう。
通訳ガイドは運転手と利用者の通訳だけでなく、通常のガイドと同様に観光や当日のスケジュール管理を行ってくれます。
利用料金は基本的に4時間と8時間から選択可能で、4時間で約30,000円、8時間で約40,000円になります。
また、ガイド料金は使用する言語によって変動し、英語と中国語以外の言語だと割高になります。
上で紹介した料金は基本料金となり、通常ガイドや通訳ガイドに関係なく食事料金、交通費が別途必要になります。
さらに宿泊を伴う場合はガイドの宿泊先の準備も必要です。
リフト付き
リフト付きの車輌に対応しているのは大型バスが多いです。リフトは車体の中央部分にあり、車椅子を降りずに乗車できます。
また、リフトには補助員も一緒に乗れるので車椅子の方の乗車補助も可能です。
乗車できる車椅子の数は最大で6台までの車輌が多いです。
大型バスでリフト付きに対応している車輌は普段観光バスとして運行しています。
車椅子1台につき、正座席4席分のスペースが必要となります。余分な座席は取り外すか、前後へスライドさせて乗車スペースを確保しています。
この作業に30分程度かかることがあるので、当日スムーズに乗車するためにあらかじめ座席の準備をしています。
車椅子のサイズによっては乗車できるか不安な方もいるのではないでしょうか。
特注の車椅子でなければ、基本的にどの車椅子でも乗車できるので安心してください。
それでも不安な方はバス会社へ問い合わせて確認しておきましょう。
ここからはリフト付きの車輌を利用する場合の注意点を3つ紹介していきます。
注意点①
リフト付きの車輌は乗車の際1台ずつしか車椅子を乗せられません。
車椅子の方が複数人乗車する場合は乗車時間がかかるため当日のスケジュールは余裕のある時間設定にしておきましょう。
注意点②
車椅子1台につき正座席が4席減るので乗車定員が通常の大型バスとは異なります。
当日に車椅子の方の人数が増えてしまうと、全員乗車出来ない場合や乗車スペースの準備が必要になりスムーズな乗車が困難になります。
必ず事前にバス会社へ車椅子の方が何名乗車するのかを伝え、定員数も併せて確認しておきましょう。
注意点③
大型バスはサイズが大きいため乗車の際、道幅は狭くないか、一時停車できる広さがあるかなどが重要になります。
さらに、リフト付きの大型バスとなるとリフトの可動域分を考慮して停車するため、通常より広さに余裕のある乗降場所でないとリフトを利用できません。
リフト付きの大型バスを利用する際は乗降場所に充分な広さがあるか必ず確認しておきましょう。
リフト付きの車輌は希少
リフト付きの車輌は所有しているバス会社は少なく、非常に手配が難しくなります。
オリンピック組織委員会は2015年夏、全国の貸切バス事業者約2,000社を調査し、リフト付きの車輌が306台あるという報告をしています。リフト付きの車輌を所有しているバス会社は15%程度ということになります。
リフト付きの車輌を利用したい場合は、1ヶ月以上前からバス会社へ問い合わせをして予約しておきましょう。
自分でリフト付きの車輌を探すことが難しい場合は、貸切バス専門の旅行会社へ問い合わせれば代わりにバス会社を探し予約までしてくれます。
リフト付きの車輌の費用について
リフト付きの車輌の費用は通常の貸切バス費用の1.5倍することがあります。
通常のバスよりも割高となる理由は下の2つです。
- リフト付き車輌は特殊車輌として扱われる
- 安全のため、運転手と補助員の2名体制で運行することもあり人件費が倍かかる
バス会社の補助員は、車椅子の方の乗車を手伝ってくれます。
大型バスは貸切バスの中で料金が1番高く、リフト付きだとより料金が上がります。
安くリフト付きの車輌を利用したい方は、リフト付きのマイクロバスもあり、リフト付きの大型バスより安く利用できるのでオススメです。
リフト付きのマイクロバスは後方部にリフトがあり、そこから乗車します。
基本的に車椅子の方は1~2名乗車することができます。
マイクロバスはサイズが小さく小回りが利くので、リフトの可動域分の広さがある道やスペースがあればスムーズに乗車可能です。
しかし、所有しているバス会社は非常に少なく、バス会社探しが難しくなります。





トイレ付き
貸切バスの中でトイレ付きの車輌に対応しているのは、基本的に大型バスが多いです。
トイレ付きの車輌は、本来座席がある部分にトイレを設置しているため、通常の大型バスより定員数が少なくなるというデメリットがあります。
トイレ付きなので好きな時に何度も利用できると思っている方がいるのではないでしょうか。実はトイレを利用できる回数には制限があるのです。
用を足した後は水洗で流せますが、トイレ付きの大型バスには汚物専用のタンクがあり、その容量以上は使用できないため利用回数に制限がかかってしまいます。
特に車内で飲食をする時はトイレ付きの場合でもトイレ休憩に行ける行程を組むようにしておきましょう。
手配が難しいトイレ付きの大型バス
トイレ付きの大型バスは昔と比べると昨今は減少傾向にあり、元から所有しているバス会社が少ないため手配が困難になります。
また、トイレ付きの大型バスは人気があるため、予約がかなり先まで埋まってることもあり、保有しているバス会社が見つかったとしても利用できないことがあるでしょう。
トイレ付きのバスを希望している場合は、観光や旅行の計画と同時進行でバス会社探しを進めておきましょう。
どうしても見つからない場合は、貸切バス専門の旅行会社へ問い合わせることをオススメします。
トイレ付きの大型バスの費用について
トイレ付きの大型バスは、トイレを利用した後に清掃する必要があり、その分の時間と手間、コストがかかるため、利用料金が高くなってしまいます。
リフト付きの車輌と同様に、通常の貸切バスと比べて利用料金が1.5倍になることもあります。

車内USBポート
夜行バスや高速バスではUSBが全座席に付いていることが多いのですが、貸切バスでUSBに対応している車輌は少ないのが現状です。
貸切バスの中でUSBに対応している車輌の場合、全座席に1人1つずつUSBポートがあるバスと壁側のみに設置されているバスがあります。中には、運転席にしか無い車輌もあります。
USBで充電できる電子機器はPC、スマホ、デジタルカメラ全てに対応しているバスもありますが、基本的にはスマホのみしか対応していないのでPCやタブレットを充電したい場合はその旨をバス会社に伝えておきましょう。
また、USBを希望することによって別途費用がかかることは無いですが、心配な方はバス会社へ事前に確認しておきましょう。


VIP仕様

VIP仕様のバスは大型バスとマイクロバスが多いです。
VIP仕様のバスは座席が革張りだったり、座り心地を重視し1席ずつ大きめに造られています。
よって、通常の大型バスは正座席のみで45席ですが、VIP仕様の大型バスとなると、座席数が10席と大幅に少なくなることもあります。
その分、隣の座席との間隔に余裕があり、車内も広々と使えるため移動中の快適度は抜群です。
マイクロバスのVIP仕様も同様に座席数を減らして快適性を重視している車輌が多いです。
VIP仕様ならではの特別な設備
VIP仕様のバスは窓が広く、よりクリアに車窓からの景色を楽しむことができ、中には天窓付きの車輌もあります。
車内前方に地デジ対応の大画面スクリーンがあったり、各座席にモニターが付いていることもあります。
それだけでなく、照明、足置き、インターネットなど通常のバスでは使用できない設備が完備されています。
また、コーヒーやお茶などのドリンクサービスを受けられることもあります。
飛行機のファーストクラスような3列独立シートタイプもあるので、よりゆったりと車内で過ごしたい方にオススメです。
内装がオシャレで写真映え間違いなし
VIP仕様のバスは内装も特別で車内の色が淡いブルーだったり、高級ホテルのようなデザインで造られている車輌があります。
外装も観光バスと違いゴージャス感やオシャレさを重視した車輌が多いので、外観にこだわりたい方にもオススメです。
VIPバスのオシャレな車内で写真撮影をすると良い記念になるでしょう。
VIPバスの費用について
VIPバス利用料金は1週間のツアーで1,000,000円~1,200,000円することもあるそうです。正確な料金を知りたい場合はVIPバスを所有しているバス会社に問い合わせましょう。


まとめ
貸切バスのオプションについて解説してきましたが、興味のあるオプションは見つかったでしょうか。
観光旅行をより楽しむなら、サロンタイプ、ガイドを手配すると良いでしょう。
より機能的なバスを希望しているなら手配は難しくなりますが、トイレ付きやリフト付き、USB付きの貸切バスもあります。
少しリッチなバス旅行を体験したい方はVIP仕様の貸切バスがオススメです。
これからバス旅行を計画する方は、この記事を是非参考にしてください。
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