宮城県の貸切バスモデルコース

日本三景「松島」から鳴子温泉へ宮城酒蔵めぐりモデルコース

宮城県「鳴子温泉」の夜の風景

宮城観光といえば東京から東北新幹線に乗って約1時間半のJR仙台駅前の市街地コースだけで終わってしまう方が多いかもしれませんが、宮城県には仙台以外にも魅力的な観光スポットがたくさんあります。また米どころである宮城は日本酒づくりが盛んなため酒造巡りもおすすめです。一般見学は受け付けていませんが『世界酒蔵ランキング』で2022年2023年と2年連続1位となった代表銘柄・伯楽星で知られる「新澤醸造店」も、宮城県大崎市にあります。そこで今回は、宮城を代表する観光名所の「日本三景 松島」「鳴子温泉」を起点に、見学ができる酒蔵や酒ミュージアムをめぐるモデルコースをご紹介いたします。

松島から鳴子温泉までは車で1時間ほどの距離ですが、公共交通機関を利用しようとするとバスや電車の乗り換えが多く徒歩移動も発生するため3時間ほどかかってしまいます。県外から宮城観光に訪れた際は路線を気にせず移動できるレンタカーがおすすめですが、今回のように道中でお酒も嗜みたいという場合は観光タクシー利用の方がよいでしょう。さらに1台のタクシーやジャンボタクシーに乗れないような10人以上の団体になるとおすすめなのが貸切バスです。貸切バスは運転手付きのバスを個人でもチャーターすることができるサービスで、バスのサイズはジャンボタクシーのように小さなミニバスからマイクロバスや大きな大型観光バスタイプまであり、用途に合わせて選ぶことができます。ただし貸切バスはタクシーのようにその場で好きな場所に移動することはできませんので、見学場所・観光場所・昼食場所・宿泊場所など事前に旅行のプランを立ててご利用ください。こちらのモデルコースがその参考になれば幸いです。

貸切バスで行く宮城県おすすめ観光コース

仙台駅~松島遊覧船~瑞巌寺~五大堂~松島さかな市場~むとう屋~松山酒ミュージアム~鳴子温泉郷~寒梅酒造~内ヶ崎酒造店~富谷宿観光交流ステーション「とみやど」~仙台駅

宮城県の見どころ観光スポット

  • 宮城県「松島さかな市場」の焼がきハウス
    1日目午前

    日本三景「松島」周遊

    今回の旅は宮城酒蔵めぐりですが、まずは日本三景「松島」の観光からはじめましょう。松島湾内外に浮かぶ260余りある島々を観賞するなら「松島島巡り観光船」がおすすめです。松島の象徴である「仁王島」をめぐる約50分のコースのほか、団体向けの25分ショートコースもあります。その他の見どころは東北最古の桃山建築「五大堂」・全長252mの朱塗り「福浦橋」・伊達政宗の菩提寺「瑞巌寺」などですので、色々と組み合わせてみましょう。

    食事場所でおすすめなのは、2020年にできた観光商業施設「松島離宮」内にある海の幸食べ放題の「松島おさしみ水族館」や、焼がきハウスや海鮮丼が人気の「松島さかな市場」です。

    そして酒蔵めぐりの前に立ち寄ってほしいのが、松島さかな市場の近くにある酒屋「むとう屋」です。1946年創業の老舗酒屋が震災やコロナ禍を乗り越え、宮崎の地酒を広めるために様々な取り組みをしています。2021年にJR仙台駅に立ち飲みができる「角打ち ぷらっと」をオープンし、「85しぇいく」や「松島サイダー」などノンアルコールのオリジナル商品もつくっています。松島本店では限定品など幅広い品揃えがあり、宮城の日本酒への愛が感じられますよ。

  • 宮城県大崎市「松山酒ミュージアム」
    1日目午後

    一ノ蔵~松山酒ミュージアム

    松島を北上すると大崎市の東部に宮城を代表する酒蔵「一ノ蔵」があり蔵見学ができます。一ノ蔵の酒造りを紹介する映像視聴や、見学回廊からの各製造工程案内、試飲・お買い物など1時間ほどの内容で、平日のみの受付ですが40名まで受け入れ可能です。

    さらに酒蔵から北に1kmほど進むと、一ノ蔵が手掛ける「松山酒ミュージアム」があります。この施設では、昔の酒造りに使われた道具の展示、酒造りや大崎の発酵文化を紹介するシアター上映などがあります。隣接する「地酒や華の蔵」では、日本酒だけでなくジョウセン仙台みそや銘菓など、松山の名産品の物販コーナーと、地そばや酒アイスクリームなどの飲食スペースがあります。こちらは月曜日が定休日です。

  • 宮城県「鳴子ホテル」の色が変わる温泉
    宿泊

    鳴子温泉

    宿泊は大崎市西部の「鳴子温泉」へ。千年以上の歴史があると言われる鳴子温泉郷には鳴子温泉・東鳴子温泉・川渡温泉・中山平温泉・鬼首温泉の5つの温泉地がありますが、JR鳴子温泉駅前の鳴子温泉が大型ホテルの多いエリアとなっています。日本にある11種の泉質のうち8種類400本に及ぶ源泉が湧き出ており、多くの宿は自家源泉を持っています。「鳴子ホテル」などでは硫黄塩泉・硫酸塩泉・ナトリウム塩化物泉と異なる源泉が組み合わさっているため、外気や湿度によって透明・緑色透明・乳白色・鶯色と温泉の色が変化します。ほとんどの旅館・ホテルは日帰り入浴でき、お得な湯めぐりチケットもあるので、いろいろな湯を試してみましょう。

  • miyagi-miyakanbai-sake-brewery
    2日目午前

    寒梅酒造~内ヶ崎酒造店

    所蔵見学の2軒目は大崎市にある「寒梅酒造」へ。代表銘柄は「宮寒梅」で、酒蔵となる前はお米を作っていた農家だったため、現在も酒蔵の前にある田んぼの自社栽培米や、宮城県産のお米が酒米として使用しています。見学コースは有料で、日本酒3種類の試飲付きプランや大崎市特産おつまみ付きプランがあります。所要時間は1時間半から2時間で、20名以上の団体も受け入れ可能です。大型バス駐車については予約時に相談が必要です。

    大崎市から南の富谷市には創業1661年と宮城県最古の酒蔵「内ヶ崎酒造店」があります。代表銘柄は「鳳陽」で、IWC2024の純米大吟醸酒部門でGoldを受賞するほど国内外で高い評価を得ています。6月~9月の平日のみ、試飲ありで15名までの蔵見学ができます。タイミングがあえば立ち寄ってみましょう。

  • miyagi-tomiya-pottery-kunpu
    2日目午後

    富谷宿観光交流ステーション「とみやど」

    内ケ崎酒造店の向いにあるのは富谷宿観光交流ステーション「とみやど」です。奥州街道の宿場町として栄えた「富谷宿(とみやじゅく)」の観光拠点として、2021年に醤油製造所跡を活用して生まれました。施設内の陶芸工房「陶芸体験くんぷう」では、てびねりやろくろを使った陶芸体験ができますので、お酒のぐい呑みなど手作りしてみてはいかがでしょうか。完成した作品は後日郵送してもらえます。

    「とみやど」内には飲食店もありますので、酒造見学や陶芸体験の前に食事することもできます。また近くには「牛たん炭焼 利久 富谷あけの平店」があるので、せっかく宮城に来たなら牛タンを食べたいという方はこちらを利用しましょう。全国展開しているチェーン店ではありますが、地元でも愛されているお店ですよ。テイクアウトができるので帰りのバスで食べてもいいですね。

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