「中型バス レンタル」で調べると、運転手付きで貸し切る「貸切バス」の情報と、車両だけを借りて自分たちで運転する「レンタルバス(バスレンタカー)」の情報が混在して出てくることがあります。しかし結論からお伝えすると、中型バスには車両のみを借りるセルフドライブのレンタルサービスは存在せず、緑ナンバーの運転手付き貸切バス事業者による手配でのみ利用できます。この記事では、その理由となる法令上の規定を整理したうえで、中型バスの基本スペックと料金相場、向いている利用シーンを解説します。
中型バスの基本スペック
中型バスは、マイクロバスと大型バスの中間に位置するサイズです。定員・全長の目安は次の通りです。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 定員 | 27人前後 |
| 全長 | 8〜9m |
| 特徴 | マイクロバスより輸送力があり、大型バスより取り回しがしやすいバランス型 |
学校の1クラス規模や、企業の部署単位での移動によく選ばれるサイズで、狭い道路や駐車スペースが限られる立地でも大型バスより乗り入れしやすいのがメリットです。
中型バスに「バスレンタカー(セルフドライブ)」は存在しない
運転手なしでバス車両だけを借りる「レンタルバス(バスレンタカー)」として認められているのは、国土交通省の通達により「自家用マイクロバス(乗車定員29人以下、車両全長7m以下)」までと定められています。
貸渡人を自動車の使用者として行う自家用自動車の貸渡し(レンタカー)の取扱いについて
2.許可に対する条件
(3)貸渡自動車の車種は以下の車種区分によることとし、自家用バス(乗車定員30人以上又は車両長が7mを超える車両に限る。)及び霊柩車の貸渡しを行ってはならない。
ア 自家用乗用車
イ 自家用マイクロバス(乗車定員11人以上29人以下であり、かつ、車両長が7m以下の車両に限る。以下同じ。)
ウ 自家用貨物自動車
エ 特種用途自動車
オ 二輪車
引用元:国土交通省 自旅第138号
中型バス(乗車定員27人前後、全長8〜9m)はこの基準を超えるため自家用登録の対象外となり、セルフドライブで借りられるレンタルサービスは存在しません。「中型バスレンタル」というキーワードで検索する方の中には、こうしたサービスが実在すると誤解している場合があるため注意が必要です。中型バスを利用する方法は、緑ナンバーの一般貸切旅客自動車運送事業者による、運転手付きの貸切バスとして手配する一択になります。
一段小さいマイクロバス(定員29人以下・全長7m以下)であれば、中型免許以上を持つ方が運転する前提で、車両のみをレンタルできる会社が一部存在します(ただし取り扱う会社は少なく、コースター・シビリアンなどの一部車種に限られます)。マイクロバスのレンタル料金の詳細は、以下の記事で解説しています。
中型バスの料金相場
中型バスは運転手付きの貸切バスとしてのみ利用できるため、料金は「利用時間・走行距離に応じた運行料金」という一つの考え方で決まります。運転手の人件費・保険料・車両の点検整備費用がすべて含まれた総額です。実際の金額は移動距離・利用時間・時期(繁忙期か閑散期か)によって変動するため、あくまで検討の出発点となる目安として捉えてください。
| 料金に含まれる主な項目 | 内容 |
|---|---|
| 運行料金(車両+運転手) | 利用時間・走行距離に応じて設定される基本料金 |
| 保険料 | 運行会社が加入する任意保険・旅客保険が含まれる |
| 高速道路料金・駐車場代 | 実費として別途請求されるのが一般的 |
正確な金額は、利用日・行程・人数を伝えたうえでの見積もりで確認してください。同じ中型バスでも、繁忙期(ゴールデンウィーク・お盆・年末年始など)は料金が上がりやすい傾向があります。
中型バスが向いている利用シーン
- 学校の1クラス規模での遠足・社会科見学
- 企業の部署単位での社員旅行・団体での移動
- マイクロバスでは定員が足りないが、大型バスでは駐車スペースの都合が悪い行き先
- 道幅の狭い観光地・住宅街付近への送迎
中型バスは「大型バスほどの人数は乗らないが、マイクロバスでは台数が増えてしまう」というボーダーライン上の人数規模で選ばれることが多い車種です。
中型バスと他車種との違いを知りたい方へ
人数がボーダーライン上にある場合は、隣接する車種と比較して検討するのがおすすめです。各車種の詳細やレンタルの可否については以下のページもあわせてご確認ください。
- マイクロバスの詳細ページ: 少人数・小回り重視の移動に適した車種の特徴を紹介
- 小型バスの詳細ページ: マイクロバスと中型バスの中間的なサイズ帯の特徴を紹介
- 中型バスの詳細ページ: 取り回しと輸送力のバランスを重視する場合の特徴を紹介
- 大型バスの詳細ページ: 輸送力とコスパを重視する場合の特徴を紹介
- 大型バスはレンタルできる?車種区分とレンタル可否の解説
見積もり時に伝えておくとスムーズな情報
| 準備しておく情報 | 理由 |
|---|---|
| 参加人数(引率者含む) | 中型バスで足りるか、車種変更が必要かの判断材料になるため |
| 出発地・目的地・経由地 | 走行距離・道路事情によって料金・車種の適性が変わるため |
| 利用日・利用時間帯 | 繁忙期は料金・車両の確保状況が変わるため |
| 荷物量 | トランクスペースに余裕が必要かどうかの確認のため |
よくある質問
中型バスをレンタカーとして借りることはできますか?
できません。中型バス(乗車定員27人前後、全長8〜9m)は、国土交通省の通達により自家用登録の対象外と定められており、車両のみを借りるセルフドライブのレンタルサービスは存在しません。中型バスを利用する場合は、緑ナンバーの運転手付き貸切バスとして手配する方法のみになります。なお、一段小さいマイクロバス(定員29人以下・全長7m以下)であれば、中型免許以上を持つ方がレンタカーとして借りられる場合があります。
マイクロバスと中型バス、料金はどのくらい違いますか?
車両サイズが大きくなる分、中型バスの方が運行料金は高くなる傾向があります。ただし人数がボーダーライン上の場合、マイクロバス2台に分けるより中型バス1台の方が総額を抑えられるケースもあるため、人数・行程を伝えたうえで比較することをおすすめします。
中型バスの料金を安く抑える方法はありますか?
繁忙期(ゴールデンウィーク・お盆・年末年始など)を避ける、利用時間・走行距離を最小限に抑える行程を組む、早めに予約して車両・運転手の確保状況が有利な日程を選ぶ、といった方法が有効です。参加人数によってはマイクロバス複数台と中型バス1台のどちらが総額を抑えられるか比較するのもおすすめです。
中型バスと大型バス、どちらを選ぶか迷っています
人数がボーダーラインの場合は、目的地周辺の道幅・駐車スペースも判断材料になります。都市部の狭い道や駐車場が限られる行き先では、取り回しのしやすい中型バスが選ばれることもあります。行き先が決まっている場合は、その情報もあわせて相談することをおすすめします。
まとめ
「中型バスレンタル」というキーワードで検索されることがありますが、中型バスは自家用登録の対象外のため、車両のみを借りるセルフドライブのレンタルサービスは存在しません。中型バスを利用したい場合は、緑ナンバーの運転手付き貸切バスとして手配する方法のみになります。運転手・保険・運行管理まで含めた総額で検討することが、結果的に安全かつスムーズな手配につながります。
中型バスの料金・車種選びに迷う場合は、参加人数と行程を伝えるだけで最適な組み合わせをご提案します。料金・お見積りページから、無料でご相談いただけます。

