東京で酒蔵や秘湯めぐり?のんびり楽しむ奥多摩モデルコース
東京観光というとスカイツリーや雷門など23区内を思い浮かべがちですが、東京都内にも自然があふれるエリアがありますよね。そうそれは奥多摩。東京都の最西部に位置し、ちょうど埼玉県と山梨県の境目にあり”東京の屋根”と呼ばれる標高2,017mの雲取山から、奥多摩三山と呼ばれる大岳山・御前山・三頭山までのエリアです。このエリアではトレッキングやラフティングなどのアクティビティも盛んですが、天然温泉もたくさんあり秘湯に登録されている宿もあります。そこで今回は都会の喧騒を忘れてゆっくり楽しめるような大人のための奥多摩モデルコースをご紹介します。このプランは日帰りで組んでいますが、宿泊にするともっとゆっくりできますね。
東京発の日帰りバスツアーは様々な旅行代理店が企画していますが、乗り合いバスで行く旅はスケジュールがタイトだったり、周囲に気を使ってバス車内で窮屈な思いをしたり、なかなか寛げないでしょう。運転手付きの観光バスを1台丸ごとチャーターする貸切バスは、自由にスケジュールを組んで、車内では好きに盛り上がることができるので、ある程度人数が集まるグループにはおすすめです。少人数向けの送迎バスをチャーターすることも可能ですので、こちらのモデルコースを元に自分達だけのオリジナルプランを計画してみてはいかがでしょうか?ただし貸切バスは安全管理の都合上、タクシーのようにその場で好きな場所に行くことができませんので、どこに立ち寄るかはしっかり決めておいてくださいね。
東京都の見どころ観光スポット
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9:30
塩澤山寶光寺「鹿野大仏」
東京都心から奥多摩に向かう道中にある塩澤山寶光寺(えんたくざん ほうこうじ)に、鎌倉大仏よりも大きな大仏像があるのをご存知ですか?それは2018年に建立された「鹿野大仏(ろくやだいぶつ)」で、これまで東京で一番大きな大仏といえば、板橋区の乗蓮寺にある高さ8.2mの「東京大仏(赤塚大仏)」だったのですが、鹿野大仏は高さ12mと鎌倉大仏の11.39mを越え東京で1番になりました。顔の造りは奈良大仏や鎌倉大仏よりもイケメンで、高台に鎮座する姿は壮観ですよ。春の桜や秋の紅葉が特におすすめです。
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11:00
小澤酒造「清流ガーデン澤乃井園」
さらに北上すると、多摩川沿いに銘酒「澤乃井」の蔵元・小澤酒造があります。青梅街道から遊歩道を降りると、直売所や飲食店のある庭園になっており、周辺はちょっとしたお酒のテーマパークのようです。予約制の無料酒蔵見学や、有料きき酒といった体験をしましょう。
澤乃井の仕込みに使われる名水からできた手造り豆腐も名物になっており、完全予約制の会席料理店と気軽なお食事処で楽しむことができます。売店でお土産としても売っていますよ。100名収容可能なバーベキュースペースもあります。 -
12:30
釜めし なかい
澤乃井園で昼食を済ませてもいいのですが、近くにある「釜めし なかい」も奥多摩名物として有名です。地元で獲れた山菜やきのこを使った定番釜めしのほか、春限定の竹の子釜めしや秋限定のくり釜めしもあり、すべてに野菜たっぷりの水炊きや刺し身コンニャクがついています。やまめ・いわな・あゆなどの川魚の定食もあり、数量限定の奥多摩やまめ刺身は特に要チェックですよ。
そしてこちらの店はテイクアウトができるので、奥多摩湖を貸切バスで走りながら車内で食べるのもおすすめです。土日の混雑時は特にテイクアウトがよいでしょう。 -
14:00
奥多摩湖
多摩川沿いの青梅街道をさらに進むと奥多摩湖の北側にに出ます。奥多摩湖は小河内ダムで多摩川を堰き止めた人口の湖で、正式名は小河内貯水池です。上水道専用の貯水池としては世界最大級の大きさを誇り”都民の水瓶”として知られています。湖畔には桜・新緑・紅葉と四季ごとの風景が広がっているので、貸切バスで走り抜けるだけでも絶景を楽しむことができますよ。
大きな駐車場がある休憩ポイントは、東側の奥多摩の歴史・ダムについて学べる「奥多摩 水と緑のふれあい館」、西側の「奥多摩湖レストセンター」です。 -
15:30
蛇の湯温泉 たから荘
旅の締めくくりは、東京都内唯一「日本秘湯を守る会」の会員である「蛇の湯温泉 たから荘」へ。奥多摩湖の西側を南下した檜原村数馬にあります。宿は築300年以上の兜造りの家屋で国の重要文化財に指定されています。大蛇が傷を癒やしたと言い伝えられていることからこの名前が付いたそうですよ。源泉は10℃の冷鉱泉のため、源泉かけ流しではありませんが、小さな山あいの宿で日帰り利用ができるのがうれしいですね。
人数が多い場合には少し南にある「檜原温泉センター数馬の湯」を利用するとよいでしょう。周辺には同じく藁葺き屋根でカフェ利用ができる「兜家旅館」など大きめの旅館も複数あります。