加賀から小松へ加賀温泉郷1泊2日モデルコース
石川県南部の4つの温泉地からなる加賀温泉郷は、北陸旅行の宿として定番となっています。社員旅行などの団体旅行に利用しやすいのが大型旅館が多い山代温泉、鶴仙渓の散策など自然の中でゆっくり楽しめるのが山中温泉、柴山潟の湖畔から霊峰白山の絶景を楽しめるのが片山津温泉、宿屋の奉公人同士の恋物語が400年前から受け継がれ恋人の聖地となっているのが粟津温泉です。今回のモデルコースではそれぞれの温泉地周辺の観光スポットをチョイスしていますので、目的に合わせて宿泊する温泉地を変えることが可能です。
2024年3月16日の北陸新幹線金沢ー敦賀間開業により、東京から加賀温泉駅間は北陸新幹線で3時間とかなりアクセスしやすくなりましたね。一方大阪からはこれまでサンダーバード1本でJR加賀温泉駅まで行くことができていましたが、敦賀でサンダーバードから新幹線への乗換が必要となってしまい、ちょっと行きにくくなってしまいました。乗り換えせずにラクに移動したい時に便利なのが貸切バスです。貸切バスは大きな観光バスを1台チャーターし、グループで貸し切れる移動方法です。行き先が決まったバスツアーと違って、貸切バスは自由にプランを組むことができますよ。
貸切バスで行く石川県おすすめ観光コース
大阪駅~加賀フルーツランド~中谷宇吉郎 雪の科学館~山代温泉ゆのくに天祥~那谷寺~加賀伝統工芸村ゆのくにの森~大阪駅
石川県の見どころ観光スポット
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1日目午前
加賀フルーツランド
大阪から加賀へ移動したらまずは腹ごしらえからスタートしましょう。「加賀フルーツランド」では1年を通じて食べ放題の果物狩り体験ができ、最大収容人数350名の大型施設で手ぶらバーベキューも楽しめます。軽く食事をしたい場合はピザやもぎたてフルーツを使ったスイーツのあるcafe green×greenへどうぞ。石川県が開発した超高級ぶどう「ルビーロマン」の取り扱いもあるので、もぎとり体験はできませんが事前予約により購入することができますよ。
【いちご狩り】12月上旬~6月上旬
【ぶどう狩り】7月中旬~10月上旬
【さくらんぼ狩り】6月中旬~6月下旬
【りんご狩り】10月中旬~11月下旬 -
1日目午後
中谷宇吉郎 雪の科学館
加賀市を北東に進むと片山津温泉がある柴山潟があります。ここにはちょっと珍しい「雪の科学館」がありますので、加賀観光の際にはぜひ立ち寄ってみてください。なぜこの場所で雪なのかというと、世界で初めて人口の雪の結晶を作ることに成功した物理学者・中谷宇吉郎博士が加賀市出身であり、顕彰の目的で造られた建物だからです。館内では博士の25分のドキュメンタリー映画「科学するこころ-中谷宇吉郎の世界」が上映され、そのあとにダイヤモンドダストと過冷却⽔の実験の実演が行われています。
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宿泊
山代温泉
加賀市の片山津温泉・山代温泉・山中温泉と小松市の粟津温泉を合わせたエリアは「加賀温泉郷」と呼ばれ、北陸観光の宿にうってつけの場所にあります。中でも山代温泉は大型旅館などが多く団体利用に向いています。
山代温泉の中心部にはシンボルとなっている公衆浴場「総湯」と体験型温泉博物館として明治時代の総湯が復元された「古総湯」があり日帰り温泉として利用することができます。大聖寺川沿いの紅葉名所・鶴仙渓で有名な落ち着いた雰囲気の山中温泉も近くにありますので、温泉三昧でゆっくり2泊するのもおすすめですよ。 -
2日目午前
那谷寺
2日目は小松市にある「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」1つ星の名刹「那谷寺(なたでら)」へ。白山信仰により自然を神として崇めてきたお寺のため、見どころは四季折々の風景と、巨大な岩にたくさんの穴が空いた「奇岩遊仙境」です。岩壁に沿って位置する本殿「大悲閣」には、本尊の十一面千手観世音菩薩が安置されており、内部の岩窟の中を通り抜ける「いわや胎内くぐり」で”ウマレキヨマル”体験ができますよ。
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2日目午後
加賀伝統工芸村ゆのくにの森
那谷寺の近くの粟津温泉エリアには、11の古民家で伝統工芸が体験できる「加賀伝統工芸村ゆのくにの森」がありますので、一緒に立ち寄りましょう。体験できる工芸は輪島塗の沈金・加賀友禅の型染め・九谷焼のろくろ回しや絵付け・山中塗の蒔絵・越前焼の陶板・金箔はり・ガラス工芸・和紙の紙漉きなど50以上あります。できた作品は旅の記念になりますね。
敷地内には漁師の館・うどん処・そば処があり、北陸の味を楽しむこともできますよ。