青森津軽のりんごと不老ふ死温泉で赤推しスポットめぐり
東京方面や大阪方面から青森県観光へ行く際は、まず新幹線や飛行機で青森市内へ直接アクセスすることが多いでしょう。そこから観光地を巡ろうとすると公共交通機関を使うことになるので、青森市・十和田市・弘前市を中心にプランを組むことが多いのではないでしょうか?でも青森には中心部からちょっと離れた場所にも魅力的なスポットがたくさんあります。
そんな時におすすめなのが貸切バスです。貸切バスとは10名程度で利用できる小さなバスから50名で乗れる大型バスまで用途に合わせた車両を運転手付きでチャーターできるサービスです。レンタカーだと知らない土地を運転しなければならず、道中でお酒を嗜むこともできませんが、貸切バスなら運転は現地のドライバーに任せて旅行を思い存分楽しむことができますよ。また貸切バスは夜行バスをチャーターするような使い方もできるため、当日の早朝に新幹線で移動するのではなく、朝到着するように夜間移動することも可能です。長時間・長距離移動は運転手2名体制となり貸切バスチャーター費用は高額になりますが、大人数であれば1人あたりの料金は乗り合い夜行バスとそれほど変わらず、全員の席が確保できるため便利ですよ。
今回ご紹介するのは、JR新青森駅から貸切バスを利用した場合の1泊2日のモデルコースです。青森の名産であるリンゴや赤褐色の不老ふ死温泉で見る真っ赤な夕陽に朱色の千本鳥居と”赤”をテーマにした観光地をチョイスしましたので、赤キャラの推し活の参考に使えますよ。また地場産品のりんごを活用した地域振興に取り組む施設を紹介しているので、自治体や法人の視察を兼ねた周遊旅行にもおすすめです。
貸切バスで行く青森県おすすめ観光コース
JR新青森駅~板柳町ふるさとセンター~モホドリ蒸溜研究所~黄金崎不老ふ死温泉~千畳敷海岸~高山稲荷神社~JR新青森駅
青森県の見どころ観光スポット
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1日目午前
板柳町ふるさとセンター
旅の始まりは青森県の中で最もリンゴを推している板柳町の「板柳町ふるさとセンター」から。この施設は、世界の約120種のりんごが植えられた見本園や、りんご資料室・りんご加工場に加え、温泉・BBQ施設・宿泊施設もある、学んで遊べるりんごの里となっています。体験できるものは秋のりんごもぎ取りだけでなく、りんごの木の灰で作る陶芸・リンゴファイバーを再利用したりんご菓子作り・りんごの木の皮で編む林寿・りんご草木染と豊富です。
途中にある「道の駅なみおかアップルヒル」でもりんごもぎ取り体験ができ、ジェラートが有名ですので、こちらに立ち寄ってもいいですね。 -
1日目午後
モホドリ蒸溜研究所
お次は五所川原市へ移動して、2021年10月にオープンしたりんごにまつわる新スポット「モホドリ蒸溜研究所」へ。ここでは津軽産りんご・白神山地で採取された酵母・岩木山の麓の天然水で作られた100%青森県産のアップルブランデー「LOVE VADOS」が作られており、ドリンクカウンターでの試飲やブランデー工場を見学することができます。ブ樽で熟成させないホワイトブランデーなので、フレッシュなりんごの香りを楽しめますよ。
近くには「立佞武多の館」や「吉幾三コレクションミュージアム」などの観光施設もありますので、団体旅行では自由行動にするのもおすすめです。 -
宿泊
黄金崎不老ふ死温泉
宿泊は、五所川原市からブナ原生林が広がる世界遺産・白神山地の北側を西に抜けた「黄金崎不老ふ死温泉」へ。日本海と一体化したかのような露天風呂と、インパクトのある名称から見たことがある方も多いのではないでしょうか?この温泉は日帰り利用もできますが、せっかくであれば宿泊しましょう。なぜなら日没や日の出の時間帯は宿泊客しか入浴できないからです!夕暮れ時はあたり一面が黄金に染まることから”黄金崎”の名前が付いたほど圧巻の景色ですよ。泉質は含鉄ナトリウム塩化物強塩泉のため、空気に触れると酸化し赤褐色になります。効能は湯冷めしにくい熱の湯・殺菌力の強い傷の湯・しっとり保湿の美肌の湯と言われています。
宿の食事は、網元から直接仕入れたマグロ・サザエ・アワビ・ヤリイカなどを贅沢に使ったオープンキッチンバイキングや特選和膳が楽しめるのもうれしいポイントです。 -
2日目午前
千畳敷海岸
2日目は日本海沿いを北上し「千畳敷海岸」へ。1792年の地震によって地盤が隆起してから幾度も隆起を繰り返したことでできた海岸線には、段状になった千畳敷だけでなく、大きな奇岩も多く迫力満点です。地盤は薄い緑色の緑色凝灰岩(グリーンタフ)ですが、岩に含まれる成分によって白っぽかったり黒っぽかったり、鉄分が多いと酸化して赤くなったり、観察するとカラフルなことがわかります。面白い形や色を見つけて写真に収めましょう。
昼食は海岸線を見ながら海鮮丼が食べられる「千畳敷センター」がおすすめです。海岸沿いにはイカ焼きや自然塩&ワカメのソルティソフト名物の「道の駅ふかうらかそせいか焼き村」や鰺ヶ沢町の有名秋田犬わさおの銅像がある「海の駅わんど」もありますので、好みの場所を休憩場所に設定しましょう。 -
2日目午後
高山稲荷神社
日本海沿いをさらに北上すると、つがる市の「髙山稲荷神社」に着きます。1番の見どころは、日本庭園内を縫うように曲線を描きながら並ぶ千本鳥居です。桜・紫陽花・新緑・雪化粧と季節の装いによって、朱色の鳥居の見え方も変化しますよ。鳥居の奥にはお稲荷さんの狐の石像が無数に並んでおり、個性豊かな表情に見応えがあるので、合わせてチェックしましょう。ご利益は五穀豊穣・海上安全・商売繁盛と言われており、千本鳥居や狐を模した授与品やお守りもあるので、しっかり参拝もして帰りましょう。
高山稲荷神社から新幹線停車駅のJR新青森駅へは、タクシー・路線バス・電車2路線を組み合わせてかなり遠回りしなければいけませんが、車の場合は東へまっすぐ1時間ほどでアクセスできるので、貸切バスやレンタカー・タクシーの利用がおすすめです。