新入社員に向けた合宿研修は実施していても、中堅社員のスキルアップを図る研修旅行はなかなか企画できず、社員旅行はただ親睦を深める慰安旅行だけになってしまう企業さんは多いでしょう。せっかく社員旅行を計画するのであれば、そこでスタッフたちに何かを得てほしいですよね。
そこで今回ご紹介するのは国内留学です。”留学”というと海外のイメージがありますが、実は日本にいながら海外にいるかのような英語漬けになれる合宿施設が存在するのです。グローバル化に向けての社員の語学力アップのために、次の社員研修旅行は英語合宿の国内留学にしてみませんか?企業研修や視察など、団体移動で重宝する貸切バスを専門に手配する「バス旅ねっと」が、国内留学とはそもそもどういうものなのかという話から、どんなプランができるのかまで、詳しく解説します。
そもそも国内留学ってどんなもの?
国内留学は昨今、コロナ禍で海外に行きにくくなったこともあり、注目を集めている留学形態です。内容としては、日本国内の英語学習のプランのある合宿施設に、外国人スタッフの中で滞在するというものです。利用者は日本語禁止、EOP(English Only Policy)の施設も多いですよ。学習時間以外にも滞在中常に海外文化や英語に触れることで、日本にいながら海外留学をしているような体験をすることができます。
国内留学の期間
国内留学に参加する期間は様々ですが、1泊2日や2泊3日から1~2週間程度のプログラムが一般的です。海外赴任が決まっているスタッフなど、研修終了後に完全にグローバルビジネスに必要なスキルを身に着けていたいという場合には、1ヶ月のカリキュラムで徹底的に英語力を鍛えるといったことも必要でしょう。 参加者の事前の英語レベルと目標に合わせて、団体・個人ごとにオーダーメイドでカリキュラムを立てる施設も多いので、利用する施設に相談してみましょう。
国内留学にどんな人が参加できるか
英語合宿は、子供から大人まで幅広く参加可能ですが、小学生・中学生と社会人では、プログラムが分かれています。
子供達向けのプランでは、海外文化や英語に触れてみようという初級プランから英検合格のためのプランなど様々がありますので、英語がほとんどできない人から英検受験ができるほど基礎知識がある人まで、参加者のレベルは様々です。
大人向けのビジネスプランの場合は、海外出張や海外赴任、海外企業とのやりとりなど実際のビジネスシーンで必要になるメール対応・電話対応・プレゼンといった実践的なプランが基本のため、英語スキルがまったくない人は参加が難しいでしょう。TOEIC®のスコアは最低でも400、600以上あるレベルだと英語合宿による効果が出やすいでしょう。
国内留学ではどんなことをするの?
参加者の年齢や英語レベル、参加目的は様々ですので、英語合宿のカリキュラムやプログラムもたくさんのパターンが準備されており、オリジナルプランを組める施設も多いです。いずれにしても実施される内容は、下記のいずれかに分類されるでしょう。
- オリエンテーション
英語合宿が始まる前に、スタッフと参加者の顔合わせのオリエンテーションが実施され、参加者の英語力を確認するためのチェック、プログラムやカリキュラムの説明、施設内での過ごし方にどのようなルールがあるかなどの案内などがあります。 - レッスン
参加者の英語レベルや目的により、様々なカリキュラムが設定されますが、基本的に会話が中心のスピーキングレッスンが多いでしょう。グループに分かれてゲームやクイズなど楽しみながら英語を学ぶレッスンや、実際のビジネスシーンを再現するような演習・ロールプレイなどが行われます。レッスンに必要な単語の筆記や発音は座学で学びます。 - ディスカッション
レッスンよりも自己発信のためのスピーキングレッスンになるのがディスカッションです。1つの議題に対して賛成チームと反対チームに分かれてリベートしたり、1つの商品を売り込むという課題に対してプレゼンをしたり、誰もが知る物語や映画を題材に感想を述べ合ったりと、テーマは様々です。 - アクティビティ
体を動かすようなゲームやスポーツ、海外の文化や料理などを知るための体験など、様々なアクティビティを通じて自然な英会話を学ぶ時間も設けられることが多いです。トレーナーや参加者同士のコミュニケーションで距離も縮まりやすくなります。 - 食事
アクティビティと同様に、自然に英会話を学ぶタイミングが食事の時間です。ブレックファーストからランチ、ディナーまで楽しんみながら学びましょう。テーブルマナーも一緒にレクチャーしてもらえるプランもありますよ。 - 自習・フリータイム
学んだことを自分の中に定着させるためには、英語を実際に使うのが一番です。積極的に英語での会話を楽しみましょう。復習・予習も大事です。またカリキュラムによっては、自習用の課題が出される場合もありますよ。
国内留学のメリット・デメリット
人の接触を避ける傾向にあったここ数年で、オンライン英会話や英会話アプリが増え、おうち時間で新たに英語に興味を持った人も多いでしょう。行動自粛制限が解除されて外に出たくなってきた2023年は、実践的な英語を身に着けるための海外留学を考える人、海外への事業展開に力を入れる企業が増えています。国内留学にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
国内留学のメリット
まずは海外留学などと比較して、国内留学にはどのようなメリットがあるのか見ていきます。
費用が安い
国内留学の最大のメリットは、海外留学に比べ費用が抑えられることでしょう。海外留学は渡航費用・授業料・現地での生活費をなどを含めるとかなり高額になります。それに比べて国内留学は数日単位から気軽に参加できるので、滞在費用・授業料を考えても料金は安く済みます。
準備が簡単
海外留学ではビザやパスポートの取得など、時間がかかって煩わしい準備がありますが、国内留学の場合は一般的な旅行と同じように気軽に行くことができます。 事前準備といえば、どの英語合宿施設でどんなプログラムを受講するかの事前予約だけですね。一般の英会話スクールではなく、英語に没頭できる環境を謳っている施設は、公共交通機関ではアクセスしにくい立地の場合が多いので、アクセス手段も確保しておきましょう。団体参加であれば貸切バス手配をバス旅ねっとにご用命ください。
治安の心配がない
日本は治安が良いことで有名なため、海外留学での行き先となる諸外国のほとんどは、日本よりも治安が悪く、日本と同じ感覚で生活すると危険な目に遭ってしまう可能性が高いです。その点国内留学は、外国人スタッフがいるとはいえ日本国内の施設なので、安全に滞在することができます。
国内留学のデメリット
続いて国内留学のデメリットについても見ておきましょう。
周りに日本人が多い
外国人スタッフのいる英語合宿専用施設でも、参加者はほとんどが日本人です。企業や学校など団体で利用している場合には、普段一緒に過ごしている同僚かクラスメイトと参加することになるので、日本語禁止の英語漬けといっても、なかなか日常とかけ離れた海外留学のようにはいかないでしょう。
期間が短いと効果を実感しにくい
英語合宿には様々なコースが用意されていますが、1泊2日や2泊3日では合宿参加による効果が実感しにくいでしょう。具体的な目標がある場合には、1週間や1ヶ月など長期のプログラムへ参加した方が良いでしょう。それでも会話とコミュニケーションがメインの合宿なので、英語アプリなどでの自主学習より断然、リスニングとスピーキングの力は上がるでしょう。
施設が郊外の場合が多い
国内で海外留学の雰囲気を感じてもらおうとすると、施設は郊外にあることが多く、最寄りの駅やバス停から遠くなります。施設によっては送迎バスを用意しているところもありますが、団体の場合には予約が難しい場合も多いでしょう。そのような場合には、貸切バスの手配などを検討しておく必要があります。
東京から行ける英語合宿ができる施設3選
今回ご紹介しているような、海外留学のような体験ができる英語合宿施設は、一般的な英会話スクールに比べ数が少ないです。関西にも国内留学を謳う施設はありますが、オンライン授業の合宿になっているものなどが多くなっています。そこでここでは東京から行きやすい東日本エリアで施設をご紹介します。
ブリティッシュヒルズ
1つ目は福島県岩瀬郡天栄村にある「ブリティッシュヒルズ」です。この施設は”パスポートのいらない英国”をテーマに細部までこだわっており、1994年に神田外語大学を運営する学校法人佐野学園が設立しました。英語を学ぶことは英国文化を学ぶことであるという理念で、中世ヨーロッパの私有地・荘園(マナー)の領主が建設した邸宅「マナーハウス」を中心にした英国の街を再現しています。設立当初、日本人には英国文化にあまり馴染みがなかったですが、映画『ハリー・ポッター』が公開されると、英国のパブリックスクールである寄宿学校の文化は広く知られることになりました。ドラマ『花より男子』のロケ地にもなりましたよ。ブリティッシュヒルズは語学研修利用だけでなく、通常のホテルとしても利用できるため、非日常の空間を求める人々に人気です。
企業団体向け英語研修では、海外赴任を想定した朝起きてから寝るまで英語漬けの環境に浸る「トータルイマ―ジョン研修」から、参加者の英語力・目的・期間に合わせた様々なプログラムの設定が可能になっています。
学校団体向けの英語研修では、英国文化やマナーといった異文化への興味を養うことが目的となっており、導入のレッスン・英語の楽しさを知るレッスン・異文化を体験できるレッスン・発話が多くできるレッスン・スキルアップにつながるレッスンが用意されており、様々な組み合わせが可能です。
他にもクリケット・スヌーカー(イギリス風ビリヤード)・カリグラフィー・スコーン作り・オリジナルブレンドティー作りなどイギリスのカルチャー体験のプログラムもあり、一般のホテル滞在者も参加することができますよ。
ブリティッシュヒルズの最寄り駅はJR新白河駅で、JR東京駅からは東北・北海道新幹線で約80分でアクセスできます。
ですがJR新白河駅からは車で40分の距離があり、路線バスなどは運行していません。10人までのグループであれば、ブリティッシュヒルズの送迎バスやジャンボタクシーを利用しましょう。団体での利用の場合は貸切バスの手配をおすすめします。
ブリティッシュヒルズ
〒962-0622
福島県岩瀬郡天栄村田良尾芝草1-8
写真引用元:https://www.british-hills.co.jp/
ランゲッジヴィレッジ
2つ目にご紹介するのは、静岡県富士市にある合宿制英会話学校(国内留学)施設「Language Village(ランゲッジヴィレッジ)」です。ランゲッジヴィレッジの正門には‘ATTENTION ONLY ENGLISH ALLOWED ON THIS SITE’と注意書きがされており、敷地内に入ると日本語禁止の24時間イングリッシュオンリーのルールになります。ランゲッジヴィレッジのコンセプトは、日本の詰め込み教育による”英語を勉強する”から、”英語を使う”にパラダイムシフトすることです。レッスンだけでなく、休み時間に施設内のビリヤード・卓球・バスケットゴール・テニスコートを自由に使いながら外国人講師達とコミュニケーションをとったり、食事時間もすべて英語で会話することで、生きた英語を身に着けることができるのです。
日本語禁止のランゲッジヴィレッジのプログラムへの参加条件は、中学3年までの英語知識があることです。企業でどうしても英会話が必要になったが不安であるというような場合には、「ビジネスパーソン向け中三文法を2泊3日で血肉にする生講座」が用意されています。超特急2泊コースと快速5泊コースから選びましょう。最大50名までの団体コースは長期休暇を除く期間で、2泊3日から最大14泊まで申し込むことができます。
富士山の麓にあるランゲッジヴィレッジの最寄り駅はJR新富士駅で、JR東京駅からは東海道・山陽新幹線で約65分、名古屋から約90分、新大阪からは約2時間半です。
JR新富士駅からは、いくつか路線バスが出ていますが、どのルートも最寄り駅からランゲッジヴィレッジまで徒歩30分ほどかかるため、少人数の場合は施設に送迎バスの相談をしましょう。団体で出発地から施設までの送迎をご希望の場合は、バス旅ねっと貸切バス手配をお任せください。
〒417-0801
静岡県富士市大淵4265-1
写真引用元:https://languagevillage.co.jp/
アチーブイングリッシュキャンプ
最後にご紹介するのは、全国に5箇所展開する「アチーブイングリッシュキャンプ」です。この施設は英語圏の欧米留学から、低コストなフィリピン留学の良さを広めるために、日本国内に国内留学施設として設立され、東洋大学グローバルサービス株式会社と株式会社アチーブゴールが提携して運営しています。
英検合格コースやビジネス対策コースなど、明確な目的のためのコースが準備されており、3泊4日コースと1週間コースを選ぶことができます。
山梨県の河口湖のほとりにある河口湖キャンパスは、周辺にはゴルフ・フィッシング・カヌーなどのアクティビティが豊富です。
他に40名以上の団体専用の施設として、神奈川県の葉山校・湯河原校、兵庫県の神戸校、九州の宮崎シーガイヤ校があります。
アチーブイングリッシュキャンプ
河口湖キャンパス
〒401-0305
山梨県南都留郡富士河口湖町大石2585-9 https://achieve-english-camp.jp/
国内留学とアクティビティを組み合わせたモデルコース
英語合宿では、目的のある集中合宿として英語力習得のためにみっちりレッスンするプランが多いですが、初級者向けのレッスンで、まずは英語に触れようというプランを立てることもできます。そのような場合には、社員旅行や研修旅行の企画の1つとして利用しやすいでしょう。
団体旅行を兼ねている場合は、後半に観光やアクティビティ、ショッピングを組み合わせるプランを組んでみてはいかがでしょうか?
2泊3日のプラン例
1日目
到着~オリエンテーション~昼食~レッスン~夕食~ディスカッション~自習・フリータイム~消灯
2日目
朝食~レッスン~昼食~アクティビティ~夕食~ディスカッション~自習・フリータイム~消灯
3日目
朝食~観光アクティビティ~昼食~観光ショッピング~出発
研修旅行には貸切バス
各合宿施設では送迎バスが準備されていますが、少人数用のハイヤーやミニバスであるケースが多いため、10名以上の場合は別途貸切バスを手配されることをおすすめいたします。貸切バスは、運転手付きでバス車両を貸し切りレンタルできるサービスで、路線バスと違って様々なルートで利用することができます。車両サイズは人数に応じて大型バス・中型バス・小型バス・マイクロバス・ミニバスから選ぶことができます。
例えば東京の会社事務所から出発して、福島県の合宿施設現地まで長距離の送迎利用することもできますし、福島県までは新幹線で移動してから現地の貸切バスを近距離利用することもできます。今回ご紹介しているように、滞在中に周辺のスポットをめぐりたい場合にも貸切バスが便利です。
貸切バスの予約は、利用したい都道府県にあるバス会社に直接問い合わせることもできますが、その場合はお客様自身でバス会社を探し、当日の行程表や地図の作成、バス会社との打ち合わせなど手間がかかります。バス旅ねっとのような貸切バス手配会社にご依頼いただければ、提携する全国のバス会社の中からご要望にマッチしたバスを手配し、当日の運行までのやりとりまですべて行うことができます。中には一括見積もりだけを行って、バス会社とのやりとりはご自身で行わないといけないサービスもありますのでご注意ください。
まとめ
東京から行ける国内留学ができる英語合宿施設をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。どの施設も個人・学校団体・法人団体に対応していますので、目的や期間に合わせたプランを相談してみてくださいね。
移動手段にお困りの場合は、貸切バス手配サービスのバス旅ねっとにお任せください。全国対応で、法人の社員研修・視察・慰安旅行や、学校法人の修学旅行・合宿・試合遠征など、幅広く対応しています。サークルや自治会など個人のグループの方もご利用いただけますので、お気軽にご相談ください。実際の予定が決まられている場合は、お見積りフォームからのお問い合わせがスムーズです。