フルーツ王国山梨でワインにどっぷり浸かるモデルコース
シャインマスカットなどフルーツ狩りやワイナリー巡りが盛んな山梨は、東京からの日帰りツアーで人気の観光地ですが、果樹園から湧き出たことから始まった石和温泉や日の出を拝めるほったらかし温泉など、宿泊でも楽しめる場所がたくさんあります。そこで今回は1泊2日のワイナリー巡りを中心としたモデルコースをご紹介します。
山梨県は、国産ワイン発祥の地である甲州市を中心に、笛吹市や見学ができるワイナリーがたくさんあります。現地で色々なワインを飲み比べたいのでマイカーやレンタカーでのアクセスは避けたいところ。公共交通機関を利用するなら、JR甲府駅前にあるレトロな町並みの甲州夢小路から老舗のサドヤ ワイナリー、JR石和温泉駅観光案内所内のワインサーバーなど駅チカスポットもありますが、せっかくなら広大なブドウ畑にあるワイナリーをゆっくり巡りたいですよね。そこでおすすめなのが貸切バスです。
貸切バスは、旅行会社が企画するバスツアーを個人団体で貸し切るイメージです。料金は1人いくらではなくバス1台いくらという計算なので、1台にたくさんの人数が乗るほどお得になりますが、大きな観光バスだけでなく10~20人でも利用しやすい小さなマイクロバスも運転手付きでチャーターできます。バスツアーに参加したけど、車内でリラックスできずスケジュールがタイトで疲れてしまった、という方は利用するグループの人数に合わせて貸切バスのチャーターを検討してみてはいかがでしょうか。
山梨県の見どころ観光スポット
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1日目午前
甲州市勝沼 ぶどうの丘
日本ワインのはじまりは、1874年ごろに甲州市勝沼町産の甲州ぶどうから造られた葡萄酒と言われています。のちに大日本山梨葡萄酒会社が設立され、フランスに派遣された土屋龍憲氏が独立して1891年に創業したマルキ葡萄酒(現 まるき葡萄酒)は、1890年に創業された岩の原葡萄園とともに現存する日本最古のワイナリーとされています。勝沼町でワイナリーの歴史を探訪する際には「まるき葡萄酒」と、近代産業遺産に指定されている「大日影トンネル遊歩道」「勝沼トンネルワインカーヴ」を見学するのがおすすめです。
観光としてのワイナリー巡りでおすすめなのは日本最大級のワインショップや温泉・宿泊施設・レストランを備えた複合施設「甲州市勝沼 ぶどうの丘」です。ソムリエが利き酒に使う銀製の皿「タートヴァン」を購入すると、地下ワインカーヴにある甲州市推奨の約130銘柄をすべて試飲することができます。タートヴァンは旅の記念にもなりますね。ワインが根付いた山梨では、一般的な750mlワインボトルだけでなく、たっぷり1800mlの一升瓶ワインが販売されています。気に入った銘柄が見つかったら仲間と豪快に飲み交わしましょう。 -
1日目午後
見晴し園
ワインの原料となるブドウの栽培が盛んな山梨には果樹園がたくさんあり、フルーツ狩りが楽しめます。特に桃とシャインマスカットが人気ですが、笛吹市にある「見晴し園」は様々な果物を扱っているので1年を通してフルーツ狩りができるのでおすすめですよ。
最大200名収容可能なお食事処では、ほうとうコースや甲州ワインビーフBBQなどの団体メニューがあるので、人数が多いグループ利用に向いています。
【6月下旬〜8月中旬】もも狩り
【8月上旬〜9月中旬】巨峰狩り
【8月下旬〜10月下旬】シャインマスカット狩り
【9月上旬〜11月下旬】ぶどう狩り
【10月中旬〜12月上旬】りんご狩り
【12月上旬~5月下旬】いちご狩り -
宿泊
石和温泉
笛吹市にある石和温泉は、果樹園から湧き出た温泉に始まり発展した温泉街で、ホテルは大型店が軒を連ねています。ワイナリー巡りの宿泊でおすすめなのは、ワイン風呂がある宿です。ワイン風呂のあるホテルの1つホテル新光は、自家源泉を持つ老舗で現在は大江戸温泉物語グループとなっています。夕食のバイキングでは、山梨ワイン10種の飲み放題プランがあるのもうれしいポイントですね。身も心もワインに染まりそうです。
また石和温泉の北、棚山の中腹にある「ほったらかし温泉」は、宿泊施設の無い日帰り温泉施設ですが、日の出の1時間前から22時まで営業していることから人気です。石和温泉とセットで朝日や夜景を見に行ってみてはいかがでしょうか。アニメ『ゆるキャン△』の聖地としても知られていますよ。お風呂上がりには作中に登場したほったらかし温泉名物「温玉あげ」をどうぞ。 -
2日目午前
ハイジの村
2日目は南アルプスを望む茅ヶ岳の山麓にある『アルプスの少女ハイジ』をモチーフにしたテーマビレッジ「ハイジの村」へ。ヨーロッパ風の建物と四季の花々が咲き誇る敷地内を歩けばスイス気分を味わうことができますよ。ヤギのユキちゃんへの餌やりやハーバリウム手作り体験などもできます。
レストランボルケーノのチーズフォンデュやパン屋さんのフカフカ白パンなどのグルメもおすすめです。またハイジの村の運営は桔梗信玄餅で知られる「桔梗屋」のため、ロッテンマイヤーズカフェでは、桔梗信玄ソフト・桔梗信玄生プリン・桔梗信玄餅生ロールなどのスイーツも楽しめますよ。
【4月中旬】チューリップ
【5月上旬~5月中旬】ジャーマンアイリス
【5月下旬~6月上旬】バラ
【9月上旬~10月中旬】彼岸花
【10月上旬~10月中旬】コスモス -
2日目午後
サントリー登美の丘ワイナリー
ハイジの村の南にはサントリーの「登美の丘ワイナリー」があります。広大な敷地は景観を楽しむ「ビューエリア」、ゆっくりくつろぐ「リラックスエリア」、ぶどう畑を散策できる「ファームエリア」に分かれており自由散策できますが、山をくり抜いてつくられた厳かな雰囲気の熟成庫や標高600mに位置する眺望台へは見学ツアー参加者だけが入れるエリアとなっています。
ワインショップ & テイスティングカウンターは落ち着いた熟成庫のような雰囲気で、ぶどうづくりの理想郷と言われる恵まれた土地で育った、登美の丘ワイナリー自園産ぶどうを100%使用したワインを楽しむことができます。なおレストラン「ワインテラス」は現在閉店しており、敷地内で食事をすることはできません。