大人の工場見学を満喫!大阪から湯浅~南紀白浜モデルコース
大阪から車や特急くろしおで片道2時間半ほどの和歌山・南紀白浜といえば、アドベンチャーワールドや白良浜海水浴場の暖かい夏のイメージやファミリーのイメージが強いですが、冬の味覚クエや星空を楽しむ三段壁洞窟のナイトウォークなど、大人がゆったり楽しめるスポットでもあります。そこで今回は、昔ながらの街並みの残る湯浅町から南紀白浜で、ワイン・ビール・梅酒の工場見学など体験も交えた大人のための1泊2日のモデルコースをご紹介します。
マイカーや公共交通機関でもアクセスしやすい和歌山ですが、お酒も楽しみたいグループ旅行で便利なのが、運転手付きの貸切バスチャーターです。旅行会社が企画するグルメバスツアーなどを個人で行なうようなイメージです。知らない人と一緒にタイトなスケジュールに合わせるのでなく、自分たちだけのグループでバスを1台貸し切って好きな場所に行くことができますよ。チャーターできるバスの種類は、人数に合わせて小さなマイクロバスから大きな観光バスまでありますので、10人以上の旅行を企画する場合には貸切バスもぜひご検討ください。
貸切バスで行く和歌山県おすすめ観光コース
大阪駅~湯浅ワイナリー~湯浅町散策(湯浅美味いもん蔵・角長醤油資料館・旧栖原家住宅)~湯浅醤油~南紀白浜温泉~三段壁洞窟~ナギサビール工場~海鮮せんべい南紀~紀州梅の里なかた~大阪駅
和歌山県の見どころ観光スポット
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1日目午前
湯浅ワイナリー
1日目の目的地は、和歌山市と南紀白浜の中間地点にある醤油醸造の発祥の地として知られる湯浅町です。まずは醤油・味噌などに続く発酵食品としてこだわりのワインを醸造する「湯浅ワイナリー」へ。ワイナリーの2階からガラス越しに工場見学でき、直営店ではワインの購入や有料試飲ができます。団体見学の場合はさらにワインができるまでのスライドショーもありますよ。
そして1番のおすすめは体験教室です。ワイングラスの目印に好きなパーツを組み合わせる「グラスマーカー作り」、購入したワインに伝統工芸品・保田紙のラベルを手書きする「オリジナルラベル作り」、布製のワインバッグに専用のクレヨンで手書きする「マイバッグ作り」と、ワインをより楽しむためのオリジナルグッズを作ることができます。旅のお土産にぴったりですね。 -
1日目午後
湯浅町散策
湯浅ワイナリーから山田川を越えて南に下ると、歴史のある蔵や町家が立ち並ぶ重要伝統的建造物群保存地区が広がっていますので、お昼ごはんも兼ねて散策してみましょう。見学できる施設は醤油作りの道具や資料が展示された「角長醤油資料館」「旧栖原家住宅」、銭湯跡歴史資料館「甚風呂」などです。周辺のおすすめ食事場所は土産屋の2階にあるお食事処「湯浅美味いもん蔵」、古民家カフェ「北町茶屋いっぷく」、団体向きの「かどや食堂」「日本料理 横楠」などです。
さらにおすすめは重伝建地区から東の国道42号線沿いある「湯浅醤油」です。九曜蔵では巨大な杉樽を使った伝統的な醤油づくりの工場見学、もろみをかき回す櫂入れ体験ができます。蔵カフェでは追い醤油をかけて食べる醤油ソフトクリームをぜひ食べてみてください。お土産やギフトは醤館と丸新本家本店へ。ペットボトルでマイ醤油を作れる手作りしょうゆ体験キットがお土産に人気ですよ。 -
宿泊
南紀白浜温泉
宿泊は道後温泉・有馬温泉とともに日本三古湯の1つとされる「南紀白浜温泉」へ。小さな旅館から大型リゾートホテルまで100以上の宿泊施設が軒を連ねる関西を代表する観光温泉地です。アルカリ性のなめらかな湯は肌がすべすべになりますよ。白浜名物の高級魚クエをいただくと、コラーゲンたっぷりでさらにお肌に良さそうですね。クエは元々”幻の魚”と言われていましたが、白浜町にある近畿大学水産研究所によって安定生産の技術が確立され、「紀州本九絵」ブランドで提供されています。クエ鍋はもちろんお刺身でもどうぞ。
海岸に面した白浜温泉には絶景の景勝地円月島・千畳敷・三段壁が国の名勝として指定されていますので、昼間に観光に訪れるのもいいのですが、せっかく宿泊するのであれば秋冬限定のイベントに参加してみてはいかがでしょうか。そのイベントとは三段壁の地下に広がる海蝕洞「三段壁洞窟」で9月から2月の土日に開催される「星降る洞窟ナイトウォーク」です。普段夜には入ることができない洞窟内から見る夜の海や星空だけでも神秘的ですが、プラネタリウム投影機とプロジェクターに照らされることで、さらに幻想的な空間となりますよ。 -
2日目午前
ナギサビール工場~海鮮せんべい南紀
2日目は白浜周辺の見学スポットをめぐりましょう。1軒目は酒税法改正直後1996年にはじまった和歌山で一番古いブルワリー「ナギサビール工場」です。2015年にできた新工場はカフェのようにおしゃれで、醸造設備や発酵タンクなどを間近で見学することができます。見学のあとはバーカウンターでできたてのドラフトビールを楽しめます。ナギサビールは種類が豊富なので、飲み比べて好みの味を見つけてみましょう。
2軒目は白浜エリアから北の田辺市にある「海鮮せんべい南紀」です。こちらは煎餅の製造過程をガラス越しに見る程度の工場見学ですが、多種多様な煎餅を試食しながら購入できるのが魅力です。げそぺったん・たこせん・ホタテバターと海鮮の旨みが凝縮したお煎餅はビールのあてにもぴったり。お土産用と帰りのバス用にしっかり買って帰りましょう。また海鮮せんべい南紀にはレストラン「健康バイキング和わ」もあります。昼食は田辺湾を一望できる全180席の開放的なレストランで、50種類以上の健康的な手作り料理のバイキングを楽しみましょう。 -
2日目午後
中田食品「紀州梅の里なかた」
最後は田辺市をさらに北上した場所にある梅干し製造の中田食品です。ヒノキや杉などの紀州材をふんだんに使った木造建築の直営売店「紀州梅の里なかた」では、本社工場で製造された梅干しや梅酒が並び、試食や試飲ができます。工場内には見学通路の「梅回廊」が設けられており、窓越しに梅干しの製造過程を見学したり、紀州梅に関するパネル展示を見ることができます。
さらに施設では梅酒作り・梅シロップ作り体験もできます。瓶に材料を入れたら、オリジナルラベルを作成して持ち帰ります。梅酒は3ヶ月ほど、梅酒は10日ほど寝かせると完成です。旅が終わった後も和歌山を思い出せるお土産がまた1つ増えましたね。