富岡製糸場から草津温泉へ1泊2日の群馬モデルコース
群馬観光のモデルコースといえば、世界遺産登録の「富岡製糸場」と日本三名泉の1つ「草津温泉」ですね。富岡製糸場と草津温泉は、それぞれ鉄道の駅や高速バスターミナルから近いため公共交通機関を使ってアクセスしやすいスポットですが、富岡製糸場から草津温泉にアクセスしようとすると、直接北西に進む路線がないため、複数ので電車・バス路線を乗り継ぎ3~4時間かかってしまいます。車なら1~2時間なので倍かかる計算ですね。そのため富岡製糸場を見学してから草津温泉に宿泊し、1泊2日で群馬を観光するには車での移動がおすすめです。
10人以上のグループで群馬観光をするなら、貸切バスという選択肢はいかがですか?貸切バスとは、運転手付きのバスを1台貸し切りチャーターできるサービスで、個人でも利用可能です。自分たちで運転するマイカーやレンタカーと違い、貸切バスなら知らない土地の運転をプロドライバーに任せて、のんびり旅を満喫することができますよ。道中にお酒を飲むことができるのもうれしいポイントですね。
群馬県の見どころ観光スポット
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1日目午前
富岡製糸場
1872年にできた世界最大規模の製糸工場施設「富岡製糸場」は、1987年の操業停止後も大切に保管され、2005年7月に国指定史跡・2006年7月に主要建物が国指定重要文化財に指定され、2014年6月には「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産にも登録されました。新一万円札の渋沢栄一氏は、家業で農業や養蚕業を営んでいたことから、富岡製糸場の建設に携わったことでも知られています。富岡製糸場内には100棟以上の建造物が残っており、じっくり見学すると3時間ほどかかりますが、解説員による有料のガイドツアーを利用すれば40分ほどでまわることもできます。国宝指定の西置繭所~繰糸所~東置繭所の主要建物を中心に見学しましょう。
上州富岡駅前の富岡倉庫を利用した「群馬県立世界遺産センター」は”世界を変える生糸の力研究所”通称”セカイト”として世界遺産になった理由や魅力を伝える展示があります。時間に余裕があれば合わせて立ち寄りましょう。 -
1日目午後
割烹旅館 常磐館
富岡の西には下仁田ネギで有名な下仁田町があり、日帰りの団体ランチを楽しめる老舗旅館の常盤館が人気です。通年提供されているこんにゃく尽くし御膳も絶品ですが、せっかくなら下仁田葱が旬を迎える11月23日~2月10日の期間だけ提供されている葱が主役のすき焼きがおすすめです。地元の有名蔵元・聖徳銘醸の聖徳・荒船風穴などの地酒も一緒にどうぞ。
お子さんのいるグループであれば、富岡製糸場近くの「こんにゃくパーク」で昼食を兼ねて見学するのもいいですね。 -
宿泊
草津温泉
草津温泉は、草津白根山から湧き出る大小様々な50~95℃の高温源泉の総称です。加水をしなくても源泉かけ流しができるよう、木の板で温泉をかき回して冷ます熱の湯の「湯もみ」や、外気に触れさせながら湯の花を採取するための施設「湯畑」が、草津温泉のシンボルとなっています。また湯畑は日没から25時まで、西の河原公園は22時までライトアップされるため、昼間とは違う幻想的な雰囲気が漂います。日帰りではなく草津温泉に泊まるなら、夜の温泉街散策はぜひ楽しみたいですね。
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2日目午前
鬼押出し園
草津白根山だけでなく群馬県にある浅間山・榛名山・赤城山・日光白根山は活火山で、浅間山北麓は火山活動とともに生きてきた復興の営みがジオパークに指定されています。その中でも鬼押出しエリアは、浅間火山の3世紀末・1108年・1783年の三大噴火の堆積物ができるエリアとして、多くの観光客が訪れるスポットとなっています。噴火当時の人々が火口で鬼が暴れて溶岩を押し出したように見えたことからこの名前が付けられましたそうです。荒々しく広がる大地の様相は、一見の価値ありですよ。
鬼押出し園の東には「浅間牧場茶屋」があり、250名収容可能なバーベキューハウスや、レストランがあるので昼食場所におすすめです。牧場ミルクのソフトクリームもどうぞ。 -
2日目午後
少林山達磨寺
モデルコース最後のスポットは高崎市の「少林山達磨寺」です。必勝祈願で知られる目入れの縁起だるま。選挙でもよく使われているこのだるまの生産量は高崎市がシェア8割を占めており、少林山達磨寺は達磨大師の教えを伝えるダルマ造り発祥の地として知られています。「売店だるだる」ではだるまの絵付け体験ができ、完成しただるまには”だるま開眼”で和尚さんに魂を込めてもらえますよ。旅の思い出にぜひお土産にしたいですね。だるまみくじやだるま絵馬などだるまグッズがたくさんあるので楽しいですよ。
1つ注意点は駐車場の場所です。普通車用駐車場はお寺のすぐ近くにありますが、バス専用駐車場は麓にあるため総門を越えて約200段の大石段を登らなければいけません。だるまを手に入れるための試練と考えるとチャレンジしたくなりませんか?体力に自信が無い方は、お寺に相談すると送迎をしてもらえる場合もあるそうです。