四国三大祭りの「新居浜太鼓祭り」でソーリャ!大阪から愛媛のモデルコース
大阪など関西方面からの小旅行に人気の四国。まわりを海に囲まれているせいか四国では独特な文化やお祭りが根付いているようです。秋に行われる愛媛の「新居浜太鼓祭り」は、夏に行われる高知の「よさこい祭り」や徳島県の「阿波踊り」と並んで四国三大祭りと呼ばれています。「新居浜太鼓祭り」は愛媛県の中でも東に位置する新居浜市で、各地域ごとに制作された「太鼓台」と呼ばれる豪華な山車が市内を練り歩くお祭り。起源は定かではありませんが平安時代や鎌倉時代の小さな太鼓台から始まり、地域同士が競い合うことでどんどん規模が大きく豪華になり、現在は20万人の観光客が訪れるようになりました。
開催期間は毎年10月15日から18日で、練り歩きの要所スポットでは重さ3tほどの太鼓台を200人近くの男衆が担ぐパフォーマンス”かきくらべ”が行われますが、一番の見どころは各地区の太鼓台がすべて集結する「山根グランド統一寄せ」です。コロナ禍から再開した2022年は中止となりましたが、2023年は4年ぶりに開催されますよ。喧嘩やけが人が出ることもあるお祭りのため、一宮神社では有料の桟敷席を設けた「一宮の杜ミュージアム」を用意しています。より安全に観覧したい方はそちらをチェックしてみてください。各地域の練り歩きのタイムスケジュールは毎年変わるのでそちらも要チェックですね。
大阪から四国へ行くためには3つのルートがありますが、電車でアクセスできるのは岡山からつながる瀬戸大橋のだけです。貸切バスなど車であれば、明石大橋と大鳴門橋を通る淡路島経由や、外国人観光客にも人気の瀬戸内しまなみ海道経由でもアクセスです。今回の貸切バスモデルコースでは、お祭りの前日に大阪から淡路島から愛媛を観光し、2日目に「新居浜太鼓祭り」を観覧して道後温泉へ、3日目に瀬戸内しまなみ海道から帰る2泊3日のプランになっています。お祭り開催時期を想定したモデルコースですが、JR新新居浜駅の近くにある「新居浜市美術館(あかがねミュージアム)」では期間毎に違う太鼓台が展示されていますので、お祭りの混雑時期を避けた四国観光でも参考にしてみてください。
貸切バスで行く愛媛県おすすめ観光コース
大阪駅~大鳴門橋のうずしお~こんぴら温泉~新居浜太鼓祭り~道後温泉~瀬戸内しまなみ海道~大阪駅
愛媛県の見どころ観光スポット
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1日目
大鳴門橋のうずしお
大阪から四国へ抜ける際の立ち寄りスポットしてご紹介するのは、大鳴門橋周辺の渦潮エリアです。淡路島から四国の徳島県に架かる橋からは、世界三大潮流の1つである「鳴門の渦潮」を見ることができます。渦潮は年間を通していつでもありますが、9~11月の間は”秋の大潮”として大きな渦潮を見るチャンスです。福良港から出港しているうずしおクルーズで間近に迫る渦潮を体感してみてはいかがでしょうか?気軽に楽しむのであれば、大鳴門橋内にある「渦の道」がおすすめです。ガラス張りの床から鳴門海峡をのぞいてみましょう。
お昼ごはんやお土産購入には淡路島グルメを堪能できる「道の駅うずしお inうずまちテラス」や「うずの丘 大鳴門橋記念館」へどうぞ。淡路特産の玉ねぎを使った淡路島バーガーを食べながら、玉ねぎオブジェの前で写真を撮りましょう。 -
1日目宿泊
こんぴら温泉
せっかく四国に来たので、1日目は宿泊は香川にしませんか?おすすめは”さぬきのこんぴらさん”として親しまれている「金刀比羅宮(ことひらぐう)」の近くにある「こんぴら温泉郷」です。
金刀比羅宮は山の中腹にあるため、本宮まで785段、奥社まではさらに583段と、合わせて1368段の石段を登らければなりませんが、その価値のあるパワースポットなので挑戦してみましょう。往復2時間ぐらいが目安です。
こんぴら表参道にはうどん屋さんがたくさん並んでいますので、はしごしてみてください。香川うどんは麺の量を選べるので、半玉うどんにすると色んなお店の味を楽しめますよ。登録文化財となっている古い建物をそのまま利用した「こんぴらうどん本店」は座席数が100席と広いので団体利用におすすめです。 -
2日目
新居浜太鼓祭り
新居浜太鼓祭りは新居浜市に流れる国領川を中心に、大きく分けて川東地区・川西地区・上部地区で行われます。主要な会場は上部地区の山根公園、川西地区の一宮の杜ミュージアム、川東地区の河川敷公園です。前乗りなら朝早くからお祭りを楽しめますね。
新居浜市でぜひ食べてほしいのは料亭「波満蝶(はまちょう)」が考案した「ふぐざく」です。湯煎したフグの皮・内皮・とうとうみ・身に、もみじおろし・ネギ・カワハギの肝が乗った料理で、ポン酢でいただきます。 -
2日目宿泊
道後温泉
お祭りの後は愛媛県西側の松山市へ。2日目は日本三古湯の1つ「道後温泉」へ泊まりましょう。『日本書紀』にも登場する日本最古といわれる「道後温泉本館」は、重要文化財に指定される道後温泉のシンボルです。現在一部保存工事中ですが入浴利用はできます。
「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」「道後温泉 椿の湯」とともに日帰り温泉施設となっていますので、宿泊は周辺の旅館を探しましょう。おすすめは温泉施設と組み合わせやすいように宿の中に温泉がない「道後 やや」です。その代わり地元野菜や果物が種類豊富な朝食バイキング、蛇口から飲み放題の3種類のみかんジュース、外湯専用の今治タオルの貸し出しなど愛媛らしいサービスが充実していますよ。
温泉街では愛媛グルメの鯛めしや、みかんスイーツをどうぞ。道後温泉が舞台になった夏目漱石『坊っちゃん』ゆかりのスポットとともに散策してみてください。 -
3日目
瀬戸内しまなみ海道
最終日は今治市から瀬戸内しまなみ海道を通って尾道市に抜けましょう。瀬戸内しまなみ海道は向島(むかいしま)・因島(いんのしま)・生口島(いくちじま)・大三島(おおみしま)・伯方島(はかたじま)・大島(おおしま)などをつなぐ全長約60kmの海の上の道路です。サイクリングロードがあるので、観光客向けの自転車レンタルサービスが充実しています。ただ走るだけでも楽しい場所ですが、それぞれの島に降りて地元グルメなどを楽しむのもおすすめです。道の駅はたくさんありますが、大三島の「多々羅しまなみ公園」が一番大きくて人気ですよ。お土産購入もお忘れなく。