トイレ付き観光バスの落とし穴とは?トイレ問題を解決する裏ワザ教えます

トイレ付き観光バスの落とし穴とは?

高速バスや夜行バスのように長時間乗るバスはトイレ付きの車両が多いですが、知らない人と一緒に乗るので実際トイレを使うのが恥ずかしいという人も多いかもしれません。それにひきかえ貸切バスの場合は、自分たちのグループだけでバスをチャーターするので、車内でお酒を飲んでワイワイ盛り上がったりできるので、トイレがあると安心で気兼ねなく利用しやすいですよね。

でもちょっと待ってください!トイレ付の観光バスをチャーターすることは実は難しいんです。この記事では、トイレ付き観光バスの注意点や、トイレがない場合の対応策や緊急時のツボなどを、貸切バス手配サービスの「バス旅ねっと」が詳しく解説していきます。

トイレ付き観光バスとは

まずはじめにトイレ付きの観光バスがどのようなものか見ていきましょう。

トイレがある貸切バスは基本的に大型バスだけ

貸切バスの種類は複数ありますが、トイレ付車両を借りることができるのは観光バスタイプの大型バスのみです。同じく観光バスタイプの中型バスにもごく稀にトイレ付きは存在しますが、小型バスはこのサイズ自体が現在製造されておらず過去にもトイレ付き車両はありませんでした。

送迎バスタイプの場合、マイクロバスにも基本的にトイレ付き車両はありませんが、ロケバス専門会社ではマイクロバスを改造して、ドレッサーやトイレを付けたメイクバスを保有している場合があります。ミニバスサイズでは、車種が一般的にも乗られているハイエースコミューターやキャラバンがベースとなっているので、キャンピングカー仕様の改造としてトイレ付が存在しているかもしれませんが、貸切バスとして借りることはできません。

トイレの場所は車種によって違う

いすゞの大型バス「ガーラ」の後方トイレ
引用元:いすゞGALA
いすゞの大型バス「ガーラ」のホイールベース間トイレ
引用元:いすゞGALA

トイレの場所は車両後方か車両中央のどちらかで、中央の場合は座席フロアより低いホイールベース間に位置しているものもあります。

トイレ付きバスの注意点

次にトイレを付けることによるデメリットや注意点を見ていきましょう。

走行中は利用できない

短距離の路線バスにシートベルトの着用義務はありませんが、長距離利用が想定される高速バスや貸切バスはシートベルトの着用義務があります。そのため走行中に席を立ちトイレに行くことは実は道路交通法に違反してしまうのです。特に高速道路走行中は、トイレの使用が禁止されています。つまり、トイレ休憩の間の移動時に利用したくてトイレ付き車両を選んだとしても、実際にトイレを利用できるのは休憩で停車しているタイミングなのです。

利用回数に制限がある

大昔の電車のトイレは垂れ流し式でしたが、洗浄水を再利用する循環式が生まれ、さらに使用する水を節約する真空式へと進化し、現在バスに付いているトイレは、ほとんどが真空式になりました。
トイレの汚物はタンクに溜まっていくので、無制限にトイレを利用できるわけではありません。トイレの仕様によって汚物タンクの容量は違いますが、一番大きいタイプでも50回なので、案内されるのは20~30回でしょう。つまり、40人乗りのバスでも全員が1回ずつトイレを使えるわけではなく、「トイレを利用するのは緊急時だけ!」となるのです。
ちなみに貸切バスを宿泊利用する場合、途中で汚物タンクを洗浄することができないので、何日間の旅行だったとしてもトイレの使用回数は20~30回のままということになります。

座席数が減る

トイレを設置するスペース分、正座席数は5席ほど減ります。さらにトイレへの導線として通路を確保しておくために、補助席を使わないことも多いでしょう。そのため大型バスの基本的な座席数である、正座席45席+補助席8席の定員53人に対し、トイレ付き大型バスは定員40人程度と、10人以上定員数が少なくなります。

大型バス定員53人
トイレ付き定員40人

バス料金が割高である

貸切バスの料金は、国土交通省が定めた地方運輸局ごとの基準料金を元に算出されます。トイレ付き車両やリフト付き車両のように、バス車両購入可価格が通常の車両よりも高額である場合は、バス料金の50%を限度として割増料金を設定できることが認められています。一般的なトイレだけでなく、トイレとパウダールームが付いたプレミアムなVIP車両も存在しますので、同じトイレ付でも料金が異なる場合があります。

そもそもトイレ付き観光バスの数が少ない

このように注意点がたくさんあるトイレ付きのバスですが、それでもいいから借りたい!と言っても借りることが難しいのです。

トイレ付き観光バス車両の絶対数が少ない

トイレ付き車両へのニーズは一定数あるものの、大型バスの1番の利用目的は「大人数を一気に送迎したい」ことがあるため、座席数の減るトイレ付き車両やリフト付き車両はそもそも保有しているバス会社がかなり少なく、都道府県によってはトイレ付きのバス車両が存在していないこともあります。貸切バスは出発地の都道府県に登録しているバス会社しか利用することができないため、その場合はトイレ付き車両を諦めるしかありません。

さらに昨今のドライバー不足で敬遠されがちに

コロナ禍が開けてから、深刻なバス不足が続いているのはご存知でしょうか?コロナ禍で貸切バス需要が落ち込んだ時にバス会社の廃業などが続き、需要が一気に回復したせいで供給量が追いついていない状態が続いています。そして何より不足しているのは、バス車両よりもバスドライバーです。運送業の2024年問題でも知られる通り、1人のドライバーの拘束時間の上限が厳しくなり、バス会社はその中でバス運行案件をパズルのように組み合わせてフル稼働させています。
そのためトイレ付き車両の料金がいくら割高であるとはいえ、利用したあとの清掃に手間がかかってしまうので敬遠されがちなのです。

トイレ付き車両じゃなくても大丈夫です

でも安心してください、みなさんのトイレ問題はトイレ休憩を増やすことで解決しています。

貸切バスの運行は安全に関わる細かなルールが決められており、連続運転は4時間までで30分以上の休憩が必須で、分割して休む場合は連続10分以上と決められています。そのため実際の運行時には、2時間おきに15分の休憩が目安になっており、これがトイレ休憩にぴったりなんです。

2時間に1回では不安という場合には、1時間おきや1時間半おきにトイレ休憩を設定することも可能です。予めスケジュールが1つに決まったバスツアーと違って、細かいスケジュールを自由に決められるのが貸切バスの魅力ですね。貸切バス手配サービスの「バス旅ねっと」は、お客様とバス会社の間に立ってスムーズな運行をサポートしています。その1つが行程表作成サポートで、お客様のご希望される運行ルートから最適な休憩ポイントを設定して行程表を組むことが可能です。お気軽にご要望をおきかせください。こちらは実際にバス旅ねっとで貸切バスを利用したお客様のリアルな声です。

臨機応変に対応いただき有り難かったです
今回手配してもらったバスと乗務員さんはとても良かったです。行きも帰りも事故渋滞で予定していた到着時間より大幅に遅れてしまいましたが、我々のことを考えてくださりトイレ休憩を増やしてもらったり、臨機応変に対応いただき有り難かったです。また次回利用しようと思いました。
台数の少ないトイレ付のバスを手配いただき

台数の少ないトイレ付のバスを手配いただきまして助かりました。
トイレ無しのバスのご提案など、選択肢を複数ご提示いただけたので参考になりました。
行程表やお支払いなどについてのご質問にも、快くご対応いただき安心できました。
ありがとうございました。

富士山のとてもきれいに見えるSA

トイレ休憩の場所を相談した際に、富士山のとてもきれいに見えるSAをご紹介いただきました。
海外ゲストも非常に喜んでおりこの日の行程の1番最初に立ち寄った場所でして1日のはじまりがよくスタートできました。
集合時間に遅れることが多かったのですが、いやな顔もせず ご対応頂き、感謝しております。
また利用させていただきます。有難うございました。

当日の運行状況によって臨機応変に対応できる場合もありますが、貸切バスはタクシーと違い行き当たりばったりの運行はできません。事前に運行管理者が細かな運行指示書を作成しており、ドライバーはその通りに運転しなければいけないことが法律で定められているためです。
その運行指示内容から大きくズレない程度であれば、予定に無かったトイレ休憩を途中に挟めることもありますが、後ろに別の運行スケジュールが入っている場合など臨機応変な対応ができないこともありますので、その点は事前にご理解ください。

トイレ付き車両を選ぶべきケースは?

それでもどうしてもトイレ付きじゃないと困るという方はおられるでしょう。このようなケースの場合は、トイレ付き車両が必要と思われますので、早めにバスがあるか相談しておきましょう。

目的地周辺にトイレが無く現地滞在する場合

移動中はサービスエリアや道の駅を休憩場所に設定できますが、目的地の周辺にコンビニなどの建物すらない場合もあります。例えば工場建設や農地開発の場所を探すための現地視察であったり、大自然の中へロケに行く撮影クルーであったりです。そのような場合はトイレがないと困りますので、少人数であってもトイレを付けられる大型バスを選択すべきでしょう。

子供や高齢者が多く緊急時に備えたい場合

基本的にトイレ休憩を多めのスケジュールにしても、子供が多い場合は車酔いしやすく、大人のようにトイレの我慢が難しい場合があります。高齢者の方も、持病や体調不良により頻繁に催す方もいるでしょう。トイレには使用回数制限があるので、トイレを使うことを前提にすることはできませんが、緊急時のために付けておいた方が良い場合もあるでしょう。

行楽シーズンで混雑が予想される場合

道路が渋滞すると想定している休憩ポイントに着くのが遅れることもそうですが、行楽シーズンはツアーバスも多いので、サービスエリアやパーキングエリアのトイレが大行列になっていることもあります。このような時期にはトイレ付き車両だと安心ですが、そもそも貸切バス予約も混み合う時期のため、普段よりさらにバス確保が難しいのが困りどころですね。

トイレに行けない不安を解消するための裏ワザ

トイレ付きのバスを借りていても、トイレ休憩を多めにとっていても、トイレ問題は不安になるものです。最後にその不安を少しでも軽減するためのお役立ち情報をご紹介します。

飲み物の種類に気をつける

トイレに行きたくなるから飲み物をあまり飲みたくない!という方がいますが、水分をとらないと車酔いや脱水症状、エコノミークラス症候群など別の問題が起きる可能性があります。ガブガブ飲むのは控えても、チビチビとこまめな水分補給は常に心がけておきましょう。

注意するのは飲み物の種類です。コーヒー・緑茶・紅茶などは利尿作用の高いカフェインが含まれているので避け、水・麦茶・ほうじ茶・ルイボスティーなどノンカフェインの飲み物を選びましょう。アルコールを飲むとトイレが近くなるのはみなさん経験があることだと思いますが、これは抗利尿ホルモンの分泌を抑える効果があるためで、どんどん尿が造られてしまいます。

カフェインとアルコールはトイレが近くなることは知っている方も多いと思いますが、実はカリウムにも利尿作用があることがわかっています。カリウムが多い飲み物はトマトジュース・オレンジジュース・牛乳の他、すでに出ている玉露・コーヒー・ビールにも含まれています。確かにコーヒーやビールは特にトイレに行きたくなる気がしますよね。

トイレに行けない時に知っておきたいツボ

最後にお役立ち情報として、トイレに行けない状況をなんとか切り抜けるための、即効性のあるツボをご紹介します。トイレに行きたくなるのは、精神状態も影響しますので、もしもの時のお守りとして知っておくだけで、安心できると思います。ぜひ頭の片隅に覚えておいてください。

尿意を抑えるツボ

  • 中渚(ちゅうしょ)
    手の甲の薬指と小指の骨が交わるところにあるツボで、水分代謝をコントロールできるといわれています。
  • 液門(えきもん)
    手の甲の薬指と小指の付け根にあるツボで、中渚とセットで水分代謝をコントロールできるといわれています。
  • 中極(ちゅうきょく)
    おへそから指4本分下にあるツボで、腎機能を高める効果があるといわれています。
  • 三陰交(さんいんこう)
    内くるぶしから指4本分上にあるツボで、肝・脾・腎の流れを整えるといわれています。

便意を抑えるツボ

  • 腹瀉点(ふくしゃてん)
    手の甲の中指と薬指の骨が交わるところにあるツボで、腸の過剰な運動を押さえるといわれています。
  • 温留(おんる)
    上腕の手首と肘の中間で親指寄りにあるツボで、ストレスによる腸の痛みを和らげるといわれています。
  • 梁丘(りょうきゅう)
    膝のお皿の外側上部から指3本分上にあるツボで、下痢を止めるといわれています。
  • 大腸兪(だいちょうゆ)
    背骨と左右の骨盤のラインが交わるところにあるツボで、腸の動きを正常化するといわれています。

車酔いしやすくて困っている方はこちらの記事をご覧ください。

トイレ付きの観光バスまとめ

貸切バスでのトイレ付き観光バスについて見てきましたがいかがでしたでしょうか。ポイントをまとめるとこちらになります。

  • トイレ付きは大型バスのみ
  • 使用回数に制限があるので頼りすぎないこと
  • 台数が少ないので借りるのが難しい
  • トイレ休憩を増やす方法がおすすめ

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