貸切バス車種のサイズを比較してみよう!全長・車幅・車高・重量など

貸切バスが並んでいる様子

貸切バスには用途に合わせた種類があり、車両ごとに大きさや重さ、定員数や設備が異なります。ご利用される用途や乗車する人数に合わせて車種タイプを選びましょう。この記事では貸切バス車種タイプごとの「大きさ」にフォーカスして、詳しく解説いたします。貸切バスをご利用される施設や駐車場の制限に照らし合わせたい場合は、詳細の寸法スペックをご確認ください。実際に配車される車両により若干の違いはありますが、タイプ別のご参考にはしていただけます。

大きさ以外に総合的に検討した際に、どの車種がベストかよくわからなくなってしまった場合は、お見積りフォームの車種選択で「おまかせ:希望」をご選択の上、バス旅ねっとまでご相談ください。貸切バス専門の旅行会社であるバス旅ねっとは豊富な実績に基づき、お客様のご利用用途に最適な車種をご案内することが可能です。

貸切バスには5つの車種タイプがある

貸切バスを利用する際に選べる車種は、大きく分けて5つあります。観光バスタイプの大型バス中型バス小型バスの3車種と送迎バスタイプのマイクロバスミニバスの2車種です。大きさを比較すると下記のようになります。

大型バス中型バス小型バスマイクロミニバス
全長12m以内9m以内7m以内7m以内5.4m
車幅2.5m2.5m2.4m2.1m2m
車高3.7m3.5m3.3m2.7m2.3m
重量13t8~10t6.5t4~6t2t
総重量※16t10~12t8t6~8t3t
※総重量は、車両重量に積載量計算の基本である最大定員数✕55kgを加え算出

街中を走る路線バスのサイズ感に近いのは大型バスや中型バスですが、路線バスがワンステップやノンステップバスと車高が低いのに対し、観光バスは下部がトランクスペースで上部が座席スペースと背が高くなっています。このタイプの貸切バスには、多くの人が修学旅行で乗ったことがあるのではないでしょうか。送迎バスは、ホテルやスイミングスクールなどの施設送迎や、介護バスとして使われているタイプで、小回りの利く小さなサイズです。

小型バスとミニバスは、全国的に所有しているバス会社は少ないため、必然的に大型バス・中型バス・マイクロバスが多く利用されています。

貸切バス車種の区分

ここで貸切バス車両に関する法律や区分についても解説しておきます。それぞれの車種がなぜその大きさで造られているのかは「貸切バス料金区分」「高速道路料金区分」「道路交通法区分」のそれぞれの区分に適合するようにしているためです。3つの区分の定義を順に見ていきましょう。

貸切バスの車種区分

国土交通省の貸切バス事業者向けのルールの中で出てくる車種区分です。貸切バスの料金は下記の3つの車種ごとに基準料金が定められています。需要と供給などによって実際の貸切バス料金は変動しますが、小型バス・マイクロバス・ミニバスの料金区分は同じなんです。

大型車区分大型バス車両の長さ9m以上、または旅客席数50人以上の車両
中型車区分中型バス大型車、小型車以外の車両
(車両の長さ7~9m以内で、かつ旅客席数49人以下の車両)
小型車区分小型バス
マイクロバス
ミニバス
車両の長さ7m以下で、かつ旅客席数29人以下の車両

有料道路の車種区分

区分内容は一般乗用車・貨物トラック・路線バス・観光バスでによって若干が異なりますが、貸切バスに関連のある内容だけをまとめると下記のようになります。車両自体のサイズ的には40人ぐらい乗れそうな中型バスが、なぜ27人乗りまでの座席になっているかというと、大型バスと同じ「特大車」にならないようにしているからなんです。高速料金は貸切バス料金とは別で実費がかかります。

特大車区分大型バス乗車定員30人以上のもの、
または車両総重量8t以上で車長9m以上のもの
大型車区分中型バス車両総重量8t以上で乗車定員29人以下、
かつ車長9m未満のもの
中型車区分小型バス
マイクロバス
ミニバス
乗車定員11人以上29人以下で車両総重量8t未満のもの

道路交通法の車種区分

この区分は貸切バス利用時には関係ありませんが、運転手付きの貸切バスではなく、レンタカーとして自分でバスを運転したいという時に必要になる情報です。レンタカーに関する法律で「自家用マイクロバス(乗車定員29人以下、車両全長7m未満のもの)」とあるので、貸切バス区分の「小型車」にあたる車両は自分で運転することは可能ですが、普通免許ではなく中型免許が必要になりますのでご注意ください。

大型自動車区分大型バス
中型バス
車両総重量11t以上で最大積載量6.5t以上、
または乗車定員30人以上の自動車
中型自動車区分小型バス
マイクロバス
ミニバス
車両総重量7.5t以上11t未満で最大積載量4.5t以上6.5t未満、
または乗車定員11人以上29人以下の自動車

貸切バス車種のサイズ比較

どのように車両のサイズが定められているかがわかったところで、貸切バスの5つの車種タイプの、実際の車両サイズを例に詳しく解説していきます。

総重量については積載量計算の基本にならい、車両定員数✕55kgで計算していますが、実際にはもっと体重が重い人が乗る場合や、トランクいっぱいに荷物を載せる場合があるかもしれません。各車両の総重量は道路交通法の重量オーバー基準よりも低いため、よほどのことがなければ過積載で検挙されるということはないと思いますが、制限があることは頭に入れておきましょう。

大型バスのサイズ

貸切バス大きさ比較「大型バス」

全長は約12mと貸切バスで一番大きなサイズです。ワンサイズ小さい中型バスは27人乗りまでが多いため、28人以上から大型バスが選択肢となります。座席数は正座席45席+補助席8席の53人乗りが一般的で、最大60人乗りまであります。高速道路・有料道の料金区分は「特大車」です。
貸切バスには2階建てのダブルデッカーはありませんが、高さ3.2~3.5mのハイデッガータイプ(HD)と、バスの高さ上限である3.8m近くまでのスーパーハイデッカー(SHD)があります。

主要メーカー車両の、大型バス寸法スペックはこちらです。

セレガSHD
(日野自動車)
エアロクイーンSHD
(三菱ふそう)
全長11,990mm11,990mm
車幅2,490mm2,490mm
車高3,750mm3,540mm
重量12,550kg12,760kg
総重量15,685kg15,895kg

中型バスのサイズ

貸切バス大きさ比較「中型バス」

観光バスタイプの大型バスの全長を9m以下にしたものが中型バスになります。貸切バスでは高速道路・有料道の料金区分を「大型車」にするために、ほとんどが補助席を付けない27人乗りの車両となっています。座席間隔が広いので大型バスよりゆったりと乗ることができます。

主要メーカー車両の、中型バス寸法スペックはこちらです。

セレガHDショート
(日野自動車)
ガーラミオ
(いすゞ自動車)
全長8,990mm8,990mm
車幅2,490mm2,340mm
車高3,485mm3,035mm
重量9,950kg7,620kg
総重量12,260kg9,545kg

小型バスのサイズ

貸切バス大きさ比較「小型バス」

さらに観光バスを全長7m以下にすると小型バスになります。観光設備が付いて料金が安いので希望される方が多いのですが、残念ながらどのメーカーも2007年には製造が終了しているため、現在現役で走っている車両は年季が入った古いものばかりで、そもそもまだ保有しているというバス会社も少なくなっています。

主要メーカー車両の、小型バス寸法スペックはこちらです。

メルファ7
(日野自動車)
エアロミディMJ
(三菱ふそう)
全長6,990mm6,990mm
車幅2,340mm2,300mm
車高3,300mm3,260mm
重量6,380kg6,370kg
総重量7,975kg7,965kg

マイクロバスのサイズ

貸切バス大きさ比較「マイクロバス」

全長は7m以内で収まるサイズです。車両サイズにはいくつか種類がありますが、ほとんどが全長6.2mで24人乗りのショートボディか、全長6.9mで27人乗りのロングボディです。高速道路・有料道の料金区分は「特大車」です。

主要メーカー車両の、マイクロバス寸法スペックはこちらです。

リエッセⅡ
(日野自動車)
ローザ
(三菱ふそう)
全長6,990mm6,990mm
車幅2,025mm2,010mm
車高2,580mm2,620mm
重量3,750kg3,960kg
総重量5,345kg5,555kg

ミニバスのサイズ

貸切バス大きさ比較「ミニバス」

ミニバスは一般車両の9人乗りワンボックスが、1つ大きい13人乗りになったコミューター車両です。全長は5mを超え、車高も2.3mになるため、一般車両の駐車場には入らない大きさです。ハイヤーやレンタカーでの需要が高い車両のため、貸切バス車両として保有しているバス会社はほとんどありません。行き先が一般車両しか通れないような細い道で無い限り、料金が同じマイクロバスを選択される方がよいでしょう。

主要メーカー車両の、ミニバス寸法スペックはこちらです。

ハイエースコミューター
(トヨタ)
キャラバンGX
(日産)
全長5,380mm4,995mm
車幅1,880mm1,690mm
車高2,285mm2,285mm
重量2,220kg2,070kg
総重量2,990kg2,730kg

貸切バスのサイズ比較まとめ

貸切バスの5つタイプの大きさのイメージは掴めていただけたでしょうか?
実際にどの車種がご利用用途に適しているかは、大きさの他にも対応可能なオプション設備や快適性、積載力などにもよっても変わってきますので、まずはバス旅ねっとまでご相談ください。担当スタッフがご要望にマッチした車種をご案内させていただきます。
貸切バス利用の日程スケジュールが決まられている場合は、お見積りフォームからお問い合わせいただくとスムーズです。バス旅ねっとはバス車両の手配だけでなく、工程表作成サポートなど当日のバス運行に関わるすべてをサポートするサービスですので、安心してお任せください。

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