貸切バス利用をご検討の皆様、バス会社には安全性に関する認定制度があるのをご存知ですか?
貸切バスとその運転手は、乗車するお客様の命を預かる重要な責任を負っていますが、認定制度ができる以前は、過熱する低価格競争から貸切バス事業者に過酷な労働環境を強いられることが多く、残念ながら重大な事故が起きることもありました。
バス旅ねっとでは、法律に則った貸切バスプランをご案内するとともに、セーフティバス事業者を指定してご利用いただけます。今回は、そのセーフティバスがどのようなものなのか、詳しくご説明いたします。
Contents
セーフティバスってどんなバス?
セーフティバスは、日本バス協会において、安全性や安全の確保に向けた取組状況について評価認定する制度(貸切バス事業者安全性評価認定制度)であり、より安全な貸切バスサービスの提供に寄与することを目的とされています。
認定を受けた事業者(認定事業者)については、国土交通省・日本バス協会のホームページで公表され、バスの車体に認定事業者の証であるセーフティバスのマークが貼付されています。
貸切バス事業者安全性評価認定制度のシンボルマークは、安全に対する取組状況が優良なバス会社であることを示すシンボルマークです。
セーフティバス認定制度の背景
過去に大きな事故が発生したことがきっかけとなりますが、その際、法律で定められた時間を大幅に上回る運転により、運転手が過労状態であったことや、交代の運転手を用意しなければならない距離にも関わらず、ワンマンで運行していたことも判明しました。
評価認定されることによる利用者のメリット
軽井沢スキーバスの事故があって以来、バスの事故は報道でもよく見かけるようになり、バス移動の安全性に対する意識も高まってきました。
当然、利用者は安全に利用できるバス会社を選びたいと考えるわけですが、利用する貸切バス事業者が安全性確保のための取り組みを行っているのかを知ることは難しいわけで、この制度により利用者が安全性の高い貸切バス事業者を選択しやすくするという目的も含まれています。
関連情報
「貸切バス事業者安全性評価認定制度」について
公益社団法人日本バス協会
http://www.bus.or.jp/safety/about.html
セーフティバスのステッカーは3種類ある
一ツ星、二ツ星、三ツ星と、ステッカーには星マークが入ります。最初は一ツ星でのスタートとなりますが、一ツ星の認定を2年間継続しており、書類審査の得点が100点満点中80点以上であると二ツ星に認定されます。
さらに、二ツ星の認定を2年間継続しており、書類審査の得点が100点満点中80点以上であると三ツ星に認定されます。あくまで継続されていないと、降格や認定の取り消しもありうるということになります。
2008年に国土交通省と有識者による「貸切バス事業者の安全性等評価・認定制度検討委員会」が設置され、セーフティバスの認定制度が2011年より開始されました。
安全なバス会社を選ぶためのチェックポイント
利用しようとするバス会社が行政処分を受けていないか、国交省のホームページで確認ができます。月に数回情報も更新されているため、比較的最新の情報を知ることができます。
また、複数見積りをとってみて、極端に提示される金額が安いバス会社は、慎重になった方がよいでしょう。バス料金は国交省が定めた料金・運賃制度に基づき算出されますので、バス会社間で料金が極端に異なることはありません。
貸切バスを利用される皆様は、安さだけでバス会社を選ぶのでなく、安心安全もきちんと考慮した上で、バス会社をお選びください。
ユーザー動向が低価格競争を助長することによる不幸な事故が二度と起きないよう、バス旅ねっとは貸切バスの適正価格に関する情報発信という啓蒙活動を続けてまいります。
セーフティバスをご指定されたい場合は、お見積りフォームのご要望欄へご記載くださいませ。
バス旅ねっと提携のバス会社には、国交省の認証制度だけでなく、実際にバスを利用されたお客様のフィードバック元に、おもてなしの心も含めた管理を積極的に行っています。
安全はもちろんのこと、気持ちよく貸切バスをご利用いただけるように日々努めておりますので、はじめての貸切バス利用でこわい運転手さんだったらどうしようと不安な方でも安心いただけます。