団体で空港へ向かう際は貸切バスが最適です。乗り換えや混雑の中荷物を持って移動する必要もありません。
今回は、貸切バスで空港送迎をする場合の利点や利用シーン、車種ごとの参考料金、トランクの容量、オススメの車種などをバス旅ねっとが網羅的に紹介します。また、空港送迎で貸切バスを利用する時の注意点も伝えます。
Contents
貸切バスでの空港送迎の特徴
初めに、貸切バスでの空港送迎の特徴について紹介します。
貸切バスの利点、空港送迎の利用シーン、車種ごとの参考料金について順番に見てみましょう。
貸切バスのここがイイ!3つのポイント
①移動時間を削減できる
貸切バスは、ほかの交通機関と比べて無駄な移動時間を削減することができます。
公共交通機関で空港へ向かう場合は、乗り換えや待ち時間がつきものです。また、大きな荷物をもって混雑の中を移動するため、乗り遅れると大変です。
貸切バスなら空港まで一直線で向かえるため、移動時間を削減できます。
下の図は、自宅から空港までの往復のイメージです。電車、シャトルバス、貸切バスの3つをそれぞれ見比べてみてください。
このように電車やシャトルバスで空港へ行くには必ず乗り換えが必要です。しかし、貸切バスなら乗り換え無しで往復することができるので無駄な移動時間はゼロです。
自宅(会社)から空港までの往復だけでなく、空港到着後に宿泊するホテルへ向かったりそのまま観光で利用することだって可能です。貸切バスは行き先や時間をすべてカスタマイズできるのでまさに理想ではないでしょうか。
②ある程度の融通が利く
飛行機は天候に左右される乗り物なので、遅延することもあるでしょう。
シャトルバスを利用する場合、飛行機の到着が遅れると予定していた時間のバスに乗れず次のバスが来るまで待っていなければなりません。また、団体グループなら1度に全員で乗れないこともあります。
貸切バスを利用すれば飛行機の到着が30分程遅れても、空港の駐車場で待機してくれます。
バス会社は空港送迎の運行を依頼された時、飛行機が遅れることも想定して次の仕事まである程度時間を空けています。
ただし、繁忙期は運行スケジュールが過密なバス会社もあるため、何時間でも待てる訳ではありません。飛行機の遅延で利用時間が延長となった場合は、追加料金が発生することがあるので注意しましょう。
飛行機の遅延や追加料金が心配な方は、貸切バスの出発時間を飛行機到着予定時刻の30~40分後に設定して予約すると良いでしょう。
③荷物が多くても安心
空港には大きな荷物を持った人がたくさん訪れ、時間帯によっては非常に混雑しています。
特にラッシュアワーの時間帯に公共交通機関で空港へ向かう時、重い荷物を持ったまま移動するのは困難を極めます。
貸切バスには広いトランクルームが備わっているため、スーツケースも簡単に積むことができるので安心です。トランクの容量については、3章の「<車種別>スーツケースはどのくらい積めるのか」で詳しく紹介します。
空港送迎の利用シーン
①空港送迎と観光旅行をまとめて利用
1つ目の利用例は、空港送迎だけでなく観光旅行も併せて貸切バスを利用することです。
特に外国人観光客の方は、慣れない地で公共交通機関を利用して観光地へ行くのは大変なので、貸切バスで観光することが多いです。
空港に到着後、そのまま観光をしてからホテルへ向かいます。滞在期間中も貸切バスでいろんなところを観光して最終日に空港へ送るという行程が人気です。
もちろん外国の方だけでなく、県外から遠出の旅行として空港送迎と観光のセットで楽しむ方もいます。
空港に着けば貸切バスで宿泊先や、観光地など、そのまま行きたいところへ向かえるので移動がとても楽です。
②取引先のお迎え
2つ目の利用例は、取引先の送迎です。
空港で取引先の方を迎えて宿泊先に送り、最終日に再度空港へ向かうという行程も多いです。
中には空港到着後、そのまま貸切バスで視察をする方もいます。
貸切バスはシャトルバスやタクシーよりスムーズに乗車でき、取引先の方も移動に困ることなく目的地へ向かえます。
③留学する方の送迎
3つ目の利用例は、留学する方の送迎です。
留学へ行く時は荷物が多く、空港に着いてからみんなと待ち合わせるのも大変です。
1番多い利用方法は学校に集合してみんなで空港に向かうことです。学校を出発地とすれば、空港までまとまって移動ができるので、迷いやすい空港内で待ち合わせをする必要もありません。
留学からの帰国の場合は長時間のフライトで身体も疲れているでしょう。それぞれの家や最寄り駅に送ることも可能なので非常に便利です。
空港送迎の参考料金
次に、羽田空港行きと成田国際空港行きの運行例と車種ごとの参考料金を紹介します。
料金は時期や空車の状況により変動するため、早めに問い合わせをすると比較的割安で借りられます。
羽田空港行きの運行例
新宿駅を出発し羽田空港へ向かう片道の運行例です。
※片道当たりのバス料金です。
※有料道路、駐車場料金は含んでいません。
成田国際空港行きの運行例
木更津駅を出発し成田国際空港へ向かう片道の運行例です。
※片道当たりのバス料金です。
※有料道路、駐車場料金は含んでいません。
<主要空港別>貸切バスの乗降場は空港内のどこにあるのか
空港内は広く、迷う方も多いでしょう。空港に到着してからスムーズにバスに乗車できるよう、貸切バスの待機場所を解説します。
今回は、羽田空港、成田空港、関西国際空港の3つを紹介します。
羽田空港
貸切バスはバスプールというところで待機しており、代表の方と連絡が取れ次第、貸切バス乗り場へ移動します。
羽田空港には国内線の第1、第2ターミナルと、国際線の国際線ターミナルがあります。それぞれの貸切バス乗り場への行き方を説明します。
第1旅客ターミナル
第1ターミナルの貸切バス乗り場は立体駐車場P1とP2の間にあります。1階の到着ロビーのインフォメーション付近の出口を出てすぐにあります。
第2旅客ターミナル
第2ターミナルの貸切バス乗り場は立体駐車場P3とP4の間にあります。1階到着ロビーの中央口から出てすぐに向かえます。
第3旅客ターミナル(国際線)
国際線ターミナルには貸切バス乗り場は1つしかありません。入国審査が済んだらターミナルビルを出て貸切バス乗り場へ向かいましょう。
羽田空港の乗り場と駐車料金を表にまとめました。
※混雑していなければバスプールから2~3分で乗り場へ迎えに行けます。
成田国際空港
成田空港には第1ターミナルから第3ターミナルまであります。
貸切バスの乗り場へ迎えに行くまでは、空港内の駐車場で待機しています。
第1ターミナル
第1ターミナルには北ウィングと南ウィングがありますが、貸切バスの乗り場は北と南同様にP1駐車場です。
北ウィングに到着した方は、北口N2から出て、前方の横断歩道を渡るとP1駐車場に行けます。 P1 駐車場内の団体バス乗車場へ進むと空港スタッフがいるので貸切バスを利用することと団体名を伝えましょう。
南ウイングに到着した方は、南口S2から出て、前方の横断歩道を渡るとP1駐車場に行けます。その後は北ウィングに到着した方と同じです。
第2・第3ターミナル
第2ターミナルに到着する方は、1階の北口3から出て前方の横断歩道を渡り、第2レーンにある団体バス乗降場22A・22B・23A・23Bから乗車します。
第3ターミナルには貸切バスの乗降場はありません。到着したらターミナル連絡バス(直行バス:乗車時間約5~10分)を利用して、第2ターミナルの22A・22B・23A・23Bへ移動しましょう。
成田空港の乗り場と駐車料金を表にまとめました。
関西国際空港
関西国際空港には、3か所の乗車場があります。第1ターミナルに北と南の2か所、第2ターミナルに1か所です。
第1ターミナル
第1ターミナルビルの1階を出ると、左右に北と南の団体バス乗り場があります。
北乗り場には7か所、南乗り場には9か所の停留所があります。
関西国際空港 第2ターミナル
第2ターミナルビルの1階を出ると前方に、団体バス乗降場があります。タクシー乗り場が近くにあるのでそれを目印に向かいましょう。
関西国際空港の乗り場と駐車料金を表にまとめました。
<車種別>スーツケースはどのくらい積めるのか
ここからはバスに積めるスーツケースの数の目安を伝えます。
貸切バスは主に、大型バス、中型バス、小型バス、マイクロバス、ミニバスの5種類があり、その内トランクが付いた車輌は大型バス、中型バス、小型バスの3つです。
基本的にマイクロバスとミニバスにはトランクが付いていませんが、空席や座席の間に荷物を積み込むことも可能なので空港送迎でも利用できます。
車種別にスーツケースがどのくらい積めるのかを表にしました。
※表中のスーツケースの大きさは大型サイズ(70~90L)です。
※車輌によりトランクの容量は若干異なります。
空港送迎にオススメの車種
空港送迎にオススメの車種を提案します。
乗車人数や荷物量によってオススメするバスは異なります。自分たちの状況に合わせて車輌を選びましょう。
大人数やスーツケースが大きい場合は大型バス
大人数での移動や大きなスーツケースがたくさんある場合は大型バスがオススメです。空港送迎で貸切バスを利用する時は、乗車人数が少なくても荷物量を心配して大型バスを利用する方が多いです。
荷物面だけではなく車内の設備も整っています。座席間隔は成人男性でも充分な広さで、リクライニングもついています。長時間のフライトで身体が疲れている方も座席を倒してリラックスできます。
20人程度でスーツケースが小さい場合は中型バス
20~25人程度の場合は、人数的にも荷物量的にも中型バスがオススメです。
荷物が充分に積める上に車内設備が整った中型バスは、取引先用の送迎車としてとても人気です。
大型バスに比べると定員数やトランクの容量は少なくなりますが、設備の充実性や座席の座り心地は遜色ありません。
費用をできる限り抑えたい場合はマイクロバス
費用をできる限り抑えたい方は、マイクロバスがオススメです。基本的にトランクは備わっていませんが、10~15人程度なら空席や座席の間に置けば問題ありません。
中には荷物スペース付きのマイクロバスもあります。保有している会社は少ないですが、荷物の多い空港送迎に活躍します。
空港送迎で利用する時の注意点
最後に空港送迎で貸切バスを利用する時の注意点を伝えます。
注意すべきポイントを知り、効率良く貸切バスが利用できるように準備しておきましょう。
具体的に打ち合わせをする
空港送迎で貸切バスを利用する時は、具体的に打ち合わせをしておきましょう。
打ち合わせができておらず当日に陥りやすい問題は以下の3つです。
- 空港のどこにバスが迎えに来るのか分からない
- 荷物がバスに積みきれない
- 日本語が話せない方が乗車する
飛行機は電車のように頻繁に利用しないため、空港内で迷うこともあります。貸切バスが空港内のどこで待機しているのかあらかじめバス会社と打ち合わせをし、空港内のマップなどで確認しておくとスムーズにバスと合流できます。
スーツケースを積み込む場合は、大きさと積みたい荷物の数を事前にバス会社へ伝えておきましょう。なぜなら、車輌によりトランクの容量が若干異なるからです。バス会社が荷物量と車種が適しているかアドバイスをくれます。
最後に、手配したバスに日本語が話せない方が乗車する場合はバス会社へ早いうちに伝えておきましょう。運転手は必ずしも英語が話せるというわけではありません。
通訳する人が空港に迎えに来ることが理想ですが、それが難しい場合は通訳アプリなどを使って対応してくれるバス会社もあります。
このような細かい打ち合わせを、問い合わせ時もしくは予約時に行っておくことで安心して当日を迎えることができます。
自分たちに合ったバスを選ぶ
自分たちの人数、荷物量に合ったバスを選びましょう。トランクが無いことを知っていて当日に大量のスーツケースを車内に持ち込むのは危険です。
荷物がトランクに積みきれなかった場合は、空席や座席と座席の間に置くことは可能ですが、通路には荷物を置くことができません。
その理由は、事故などの緊急時に通路や乗降口に荷物が置いてあると、車外に逃げ遅れる危険があるからです。ルールをしっかりと守って安全に利用しましょう。
予定が決まったら問い合わせてみよう
今回は、貸切バスでの空港送迎の特徴、車種ごとの参考料金、空港のどこにバスが迎えに来るのか、トランクの容量、オススメの車種や注意点などを紹介しましたが参考になりましたでしょうか。大荷物をもって団体で移動する時は貸切バスを使ってみようと思っていただけると嬉しいです。
バス旅ねっとは全国のバス会社と提携し、お客様のご要望に最適な貸切バスを迅速に手配可能です。
団体で飛行機を利用して観光旅行や視察などをする場合は、予定が決まったら段階でまず見積もりをご依頼ください。早めに計画しておくほどバスを確保しやすく、出発までに綿密に打ち合わせが行えます。
どの車種がよいかお悩みの場合は、お見積りフォームの車種欄を「おまかせ」にしていただき、乗車予定人数や日程や希望オプションなどお知らせください。お客様の当日の貸切バスを利用したイベントが成功するように誠心誠意努めさせていただきます。