大分レトロ旅!豊後高田・別府・豆田町を巡るモデルコース
大分県観光というと「おんせん県おおいた」の別府温泉や由布院温泉など温泉が中心になりがちですが、大分県にはレトロな街並みやテーマパークがたくさんあるのをご存知ですか?今回のモデルコースは、さびれた昔ながらの商店街をレトロな昭和の街として再生し有名観光スポットとなった豊後高田や天領日田で栄え江戸から大正の街並みが残る豆田町を中心に組んでみましたよ。
本州から九州へは飛行機でのアクセスを想定しています。大分県を東から西へ横断するので、行きの便は大分空港で帰りの便は福岡空港という片道コースにしてみました。九州の公共交通機関は主要都市間の鉄道やバスが中心となっているので、行きたいスポットが中心部から少し離れていると直接移動できなかったり、徒歩移動が発生してしまいます。そのため九州旅行ではレンタカーを利用する方が多く、今回のようなルートの場合は出発地で借りた車を別の場所で乗り捨てるワンウェイレンタルサービスが便利です。距離に応じた乗り捨て手数料がかかりますが、元の場所まで車を返却する時間と手間を省けるためです。
運転手付きの貸切バスサービスの場合もバスが車庫に戻るまでの回送料金を支払えば、レンタカー乗り捨てのような片道利用をすることができます。レンタカーを複数台借りなければいけないような10名以上のグループの場合は、貸切バスを1台借りてみることを検討してはいかがでしょうか。運転をプロドライバーに任せれば道中でお酒を飲むこともできるので、旅を思い切り楽しめるかもしれませんよ。
大分県の見どころ観光スポット
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1日目午前
昭和ロマン蔵
大分空港のある国東半島の北西には豊後高田市があり、中心部には昭和30年代をテーマにした商店街「昭和の町」があります。ここでは街並みを楽しめるだけでなく「昭和ロマン蔵」という昭和のテーマパーク施設があり、昭和をリアルに体感することができます。
敷地内は昭和の民家や学校を再現した「昭和の夢町三丁目館」、駄菓子や懐かしいおもちゃが展示された「駄菓子屋の夢博物館」、お絵かきが動くデジタルアートの「チームラボギャラリー昭和の町」の3エリアで構成されています。レストラン「旬彩南蔵」ではだんご汁やとり天などの大分郷土料理が楽しめ、団体メニュー(要予約)もありますよ。 -
1日目午後
別府ラクテンチ
宿泊する別府温泉のエリアには、レトロ遊園地「別府ラクテンチ」があります。九州には福岡のだざいふ遊園地・佐賀のメルヘン村・鹿児島のダグリ岬遊園地など、レトロでちょっぴりシュールな遊園地がありますが、1929年開園のこの遊園地は九州最古なので、レトロ好きの方は要チェックですよ。
敷地内には子供向けゆる~いアトラクションの他、小動物やバードと触れ合えるコーナーや昔ながらのケーブルカーなどがあり、夏季は温泉湧き水プールも人気です。 -
宿泊
別府温泉
別府温泉郷は別府八湯と呼ばれる代表的な温泉に2千を超える源泉が湧き出た湯量日本一の温泉郷です。高温で煮えたぎるため見学しかできない「べっぷ地獄めぐり」は北側の鉄輪温泉や柴石温泉エリアにあり、JR別府駅を中心とした南側の別府温泉エリアには住民も利用する共同温泉や大型ホテルが建ち並んでいます。
別府温泉のシンボル的存在となっているのは市営の共同温泉「竹瓦温泉」です。1938年に建設された唐破風造の建物はまさにノスタルジックで、砂湯も楽しめますよ。さらに流川通りから竹瓦温泉へ抜ける「竹瓦小路」は、日本最古の木造アーケードとして近代化産業遺産に登録されていたり、周辺には老舗映画館の「別府ブルーバード劇場」やオールドアメリカンのハウスバンドが生演奏する「別府ヒットパレードクラブ」があったりと、レトロな街散策にうってつけです。 -
2日目午前
旧豊後森機関庫
別府温泉から日田市豆田町へ向かう途中に立ち寄ってほしいのが、豊後森機関庫公園にある「旧豊後森機関庫」です。西日本最大級の鉄道遺産で、解体予定だった蒸気機関車と扇形の車庫が署名活動により保存され、現在では国の有形文化財と日本遺産構成文化財となりました。近くには鉄道の歴史を学べる豊後森機関庫ミュージアムや、大人も乗れるミニトレインがあります。
またこの場所は、2022年公開の映画『すずめの戸締まり』のポスターにも描かれているワンシーンに似ているとして、聖地巡礼スポットにもなっています。2023年からは映画で重要な意味を持つ白い扉のオブジェが設置されているので、写真映え間違えないですよ。 -
2日目午後
豆田町商店街
レトロ旅の締めくくりは日田市の「豆田町商店街」です。江戸時代に幕府直轄の天領地として栄えた城下町日田の中で、御用達商人が集まっていたのが豆田町です。見どころは明治から昭和初期の製薬資料や生活遺産品が展示された「岩尾薬舗(日本丸館)」、江戸時代から残る家屋が国の重要文化財に指定された「草野本家」、クンチョウ酒造の酒蔵資料や道具が展示された「薫長酒蔵資料館」、三千体以の雛人形が展示された「日田醤油 ひな人形ミュージアム ひな御殿」、1枚物・流しの羊羹がお土産に人気の「赤司日田羊羹本舗」などです。
また近くにはサッポロビール九州日田工場があり、日田森のビール園では工場直送生ビールと焼き肉食べ放題が楽しめるので、昼食休憩と工場見学をしてから、のんびり豆田町を散策するプランもアリですよ。