愛犬や愛猫と一緒に旅行に行きたい!最近ではペットといっしょに泊まれるホテルや施設も増え、マイカー旅行であれば一緒に楽しめる機会も増えているのではないでしょうか?しかしながら公共交通機関を利用した旅行となるとそうはいきません。2024年1月2日に起きた羽田空港での航空機衝突炎上事故は記憶に新しいと思いますが、そもそもペットと一緒に移動するべきなのか、ペットホテルなどに預けなければいけないのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
この記事では、貸切バスの手配サービスである「バス旅ねっと」が、移動のプロとして長距離移動の手段である飛行機・新幹線・高速バス・貸切バスでのペットの扱いを徹底比較するとともに、ペットホテルの情報も解説します。愛するペットとの思い出づくりの参考にお読みください。
Contents
ペットと一緒に行く移動手段の比較
まずはペットと一緒に旅行に行くための移動手段について、順に見ていきましょう。
飛行機でのペットの扱い
LCC(ローコストキャリア)各社はペット預かりサービスがないことが多いですが、MCC(ミドルコストキャリア)やFSC(フルサービスキャリア)ではペットを貨物室内で輸送するサービスがあります。路線により料金は異なりますが、ペットケージ1個1区間の相場は4,000円~7,000円程度です。同意書へのサインや料金の支払い手続きが必要なので、余裕を持って受付しましょう。
注意点
- ケージは航空輸送対応のものを使用する
- 預かり中は食事が与えられないので、事前に済ませておく
- パクやシーズーなど短頭犬種は環境変化の影響を受けやすいので輸送不可となる場合あり
ペットと一緒に空の旅?
MCCのスターフライヤーの場合は、貨物室での輸送ではなく客席に同乗できるサービスがあります。40cm×40cm×50cm以内のケージに入るサイズの、十分に手入れとレーニングがされた小型の犬・猫限定ですが、一緒に空の旅をできるのはうれしいですね。料金は1匹50,000円です。
注意点
- 機内でケージから出すことは禁止
- ワクチン接種照明の提示が必要
- おむつ、リードの装着が必要
FLY WITH PET!|2024年1月15日(月)より国内線全路線・全便にサービス拡大
https://www.starflyer.jp/checkin/pet/flywithpet
新幹線でのペットの扱い
新幹線では290円の手回り品切符を購入すれば、ペットをケースに入れて持ち込むことができます。ケースのサイズは3辺の合計が120cm以内、ケースとペットの体重の合計は10kg以下が条件です。手回り品は2つまでなので、小型動物であれば最大2匹まで持ち込むことができます。
注意点
- 車内でケースから出すことは禁止(体の一部も不可)
- 布製のケース不可(ドッグスリング等)
- 持ち手などが指定サイズ越え不可(ペットカート・ペットバギー等)
高速バスでのペットの扱い
路線バスではキャリーバッグに入れていれば、追加料金がかからずに手荷物としてペットの持ち込みは可能ですが、長距離移動となる高速バスではペット持ち込みを禁止しているバス会社もあります。特に夜行バスにペットを連れて乗車することはできないでしょう。
注意点
- 夜行バスでのペット同乗は不可
- 昼運行の高速バスのペット同乗はバス会社による
- 同乗ではなく荷室トランク輸送するバス会社もあり
貸切バスでのペットの扱い
公共の交通手段の場合は、不特定多数の人と一緒に乗車するため、ペットの持ち込みには厳しい制限があります。貸切バスの場合は、バスを1台丸ごと貸し切りますので、ペット同伴OKにしているバス会社は比較的多くあります。ただし、においや毛が車内に残ることからペット不可のバス会社もありますので、事前に確認しておいたほうが良いでしょう。
注意点
- 車内ではケースから出さないこと
- 出た場合はクリーニング代を請求されることがある
- ペット不可のバス会社もある
貸切バスというと修学旅行で使うような大きな観光バスのイメージがありますが、大きめのハイエースのような少人数でも利用できる車種もありますので、お気軽にご相談ください。飛行機や新幹線で長距離移動したあとの、現地周遊にもおすすめですよ。
ペットホテルも検討すべき?
交通手段によってペットの扱いが様々なことはおわかりいただけたと思いますが、ペットはあくまで手荷物扱いであることと、アレルギーを持つ人など周囲の乗客への配慮が必要なことから、ペットと一緒に移動する以外の方法も検討している方がいるかもしれません。そこでペットホテルの情報も簡単に解説いたします。
ペットホテルとは
ペット専用の宿泊施設のことで、ペットホテルだけを営業するタイプから、ペットショップ・トリミングサロン・動物病院がペットホテルを併設しているタイプもあります。費用の相場はペットの種類や大きさによりますが、犬であれば一泊3,000~7,000円程度のようです。一般的にはケージに入れて預かる形が多いですが、最近はペットがストレスを感じないように、ケージフリーでドッグランが併設されているタイプも増えていますよ。
家の近くで預けるケース
知らないペットホテルに預けるのが不安な方は、普段利用しているペットサロンや動物病院に相談してみましょう。このような施設が行っている宿泊サービスは、ペットも飼い主も安心できるだけでなく、滞在中にトリミング・マッサージ・健康診断などのサービスを受けられる場合もあり、時間を有効活用することができるでしょう。
空港や駅の近くで預けるケース
飛行機や電車に乗るギリギリまでペットと一緒にいて、戻ったらすぐに会いたいという場合には、空港や駅の近くにあるペットホテルを利用するのがおすすめです。利用者数の多いハブ空港などは空港内のサービスフロアにペットホテルが入っていることが多いので、チェックしてみましょう。
ペット旅行の移動手段まとめ
長距離移動をするための公共交通機関のペットの扱いやペットホテルについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか。移動手段ごとの情報はまとめると下記のようになります。
移動手段ごとのペットの扱い
飛行機 | ペット同乗できない(有料貨物室輸送、有料同乗サービスあり) |
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新幹線 | ペット同乗できる(手回り品切符の購入要) |
高速バス | ペット同乗できない(昼運行は一部同乗・輸送可) |
貸切バス | ペット同乗できる(一部不可バス会社あり) |
動物にも人間と同じように酔いやすいタイプがいますので、必ずしもペットを一緒に旅行に連れて行くことが正解ではないでしょう。ですが、飼い主さんと離れることに強いストレスと感じるタイプもいるので、ペットホテルもまたすべてのペットにベストな選択であるとは言えません。様々な体質や性格を持つワンちゃん・ネコちゃんにベストな方法を見つけるために、この記事の情報が飼い主さんの手助けになれば幸いです。