初めての世界遺産は熊野古道と熊野三山がおすすめ
日本にはたくさんの世界遺産があります。そんな世界遺産を巡るツアーを企画した時最初におすすめなのは三重県にある熊野古道伊勢路です。
三重県にある熊野古道伊勢路は伊勢神宮から熊野三山を詣でる人々が通った祈りの道です。昔から伊勢に七度、熊野に三度という言葉がありますが、これは伊勢神宮には皇大神宮、豊受大神宮、月読宮、瀧原宮、伊雑宮、倭姫宮、月夜見宮の7つの社がありすべてに御朱印をいただくために伊勢には七度と呼ばれています。
そして熊野には熊野三山と呼ばれる熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社の三社からなる熊野三山があり、この3大社に三度参拝することから熊野に三度と呼ばれています。
貸切バスで行く三重県おすすめ観光コース
名古屋駅~鬼ヶ城~七里御浜~熊野速玉大社~熊野那智大社~熊野本宮大社~名古屋駅
三重県の見どころ観光スポット
-
世界遺産となった壮大な巨石と圧巻の大海原
熊野古道を貸切バスで観光するなら絶対に欠かすことのできなスポットがこの鬼ヶ城です。吉野熊野国立公園の一角を占めていたが2004年にユネスコの世界遺産に登録されました。
約1.2kmにもおよぶ遊歩道には「猿戻」「鬼の風呂桶」「鬼の見張場」と呼ばれる3つのユニークな名前がついた景観スポットがあります。しかもこの鬼ヶ城は世界遺産に登録され世界中から注目を浴びているにも関わらず、なんと入場料や拝観料などは一切かかりません。完全に無料でこの大自然をこの大自然が作り出した神秘の巨石を楽しむことができます。
また鬼ヶ城に隣接する「鬼ヶ城センター」には三重県を代表する牛乳大内山牛乳のアイスクリームなども販売されてますのでぜひご賞味ください。 -
21世紀に残したい日本の自然百選に選ばれた日本一長い砂礫海岸
三重県熊野市から紀宝町にかけて熊野灘に面した約22kmにもおよぶ日本で一番長い砂礫海岸です。紀宝町側の井田海岸には毎年夏になるとアカウミガメが産卵のために海岸に上陸します。ウミガメの産卵やふ化を保護する目的で、毎年5月1日から9月30日までの間は自動車やバイクなどの海岸の乗り入れが規制されます。
また毎年8月17日には熊野大花火大会が解されることでも有名な海岸です。熊野花火の起源は250年から300年前とされ1999年には世界で初めて2尺玉4発同時海上自爆などを実現するなど日本有数の花火大会でもあります。
この七里御浜の小石は熊野川上流から新宮を経て、熊野灘の荒波に磨かれ、みはま小石と呼ばれ、アクセサリーなどに利用されることもあります。 -
熊野三山「熊野速玉大社」
熊野速玉大社(くまのはやたまたいしゃ)の主祭神は熊野速玉大神と熊野夫須美大神です。神代の頃に神倉山の磐座であるゴトビキ岩に熊野速玉大神と熊野夫須美大神が降り立ったことから、そこで祀られることとなったと言われています。1,000点を超える古神宝類は1955年に国宝にも指定されていますよ。
鮮やかな朱色の鳥居の抜け境内に入ると豊かな木々があふれることから、緑と赤のコントラストが美しい大社です。
また神倉山の中腹部には神倉神社もあり、そこには巨岩はゴトビキ岩と呼ばれる神々が最初に舞い降りた場所だと言い伝えられている場所があります。 -
熊野三山「熊野那智大社」
熊野那智大社(くまのなちたいしゃ)は熊野夫須美大神(伊邪那美命)を主祭神としており、一段の滝としては落差日本一の名瀑「那智の滝」をご神体として祀る神社です。境内には「樟霊社(しょうれいしゃ)」という樹齢850年のクスノキもご神木もあり、空洞化した内部に入る「胎内めぐり」を体験することができますよ。
隣接する那智山青岸渡寺の朱色の三重塔越しに見える那智の滝は有名な絶景スポットで、三重塔から見る那智の滝もまた格別です。
お土産には定番の那智黒飴がありますが、黒飴ソフトクリームもおすすめです。 -
熊野三山「熊野本宮大社」
熊野本宮大社(くまのほんぐうたいしゃ)は熊野三山の中心で、家都美御子大神(熊野坐大神、熊野加武呂乃命)を主祭神としています。熊野本宮大社が元々あったのは熊野川・音無川・岩田川の3つが合流する大斎原(おおゆのはら)と呼ばれる中洲ですが、1889年の大水害より中四社と下四社は消失してしまいました。水害を免れた上四社はすぐそばの丘陵地に移され、跡地に残った日本一巨大な鳥居と2つの石祠が、今もなお中四社と下四社を祀っています。
近くにある本宮郵便局では2021年、熊野本宮大社・大斎原の大鳥居・八咫烏(やたがらす)を題材にした風景印が採用されました。熊野観光の記念に郵便物を出してみてはいかがでしょうか?