貸切バス車種の違いを徹底比較!メリット・デメリットと向いている利用シーンは?

複数の貸切バス

みなさんは貸切バスと聞いてどんなバスを思い浮かべますか?多くの方はバスツアーや修学旅行で使われるような大きな観光バスを想像するでしょう。ですが貸切バスとしてチャーターできる車両には様々な種類があり、それぞれサイズや特徴が異なります。
そこでこの記事では、貸切バス手配サービスのバス旅ねっとが、車種ごとのメリット・デメリット・適した利用シーンなどを徹底解説いたします。みなさんのバス選びの参考にお読みください。

貸切バスの車種の違いを解説

運転手付きでチャーターできる貸切バスとして選択できる車両には、主に「「大型バス」「中型バス」「小型バス」「マイクロバス」「ミニバス」の5種類があります。そしてここからさらに、大型バス・中型バス・小型バスは「観光バス仕様」、マイクロバスとミニバスは「送迎バス仕様」に分けることができます。 観光バスは長時間の乗車に適した装備が備わった快適な車両、送迎バスは狭い場所にもアクセスしやすいコンパクトな車両です。それでは各車種について詳しく見ていきましょう。

大型バスの特徴

貸切大型バス外観

貸切バスの中で一番大きなサイズが大型バスです。たくさんの人や荷物を運べるため、冒頭に出てきたバスツアーや修学旅行でよく使われています。乗車するエリアは高い位置にあり、床下は貫通式のトランクになっています。

基本は53人乗りですが、希少ながら60人乗りタイプも存在します。補助席を使わない場合は45人乗りです。乗車人数から1人あたりの料金を算出すると最も安い車種ですが、バス料金は一番高いので、少ない人数で利用すると最も割高となります。

大型バスの特徴
乗車人数正座席45~49席
補助席8~11席
合計53~60席
バスの大きさ長さ約12m
高さ約3.7m
横幅約2.5m
重量約13t(総重量 約16t)
荷物の積載量貫通式トランク2~3本(スーツケース30~40個程度)
設備テレビ/DVD/CD/マイク/カラオケ
冷蔵庫/湯沸かしポット/リクライニング/ETC
オプションバスガイド/通訳ガイド/USB
トイレ付/リフト付/サロンタイプ/VIP仕様
貸切バス料金区分大型車
有料道路区分特大車
1日あたりの料金目安80,000~280,000円
1人あたりの料金目安1,800~6,300円(45名乗車時)

大型バスのメリット

  • 一度にまとまって移動できる
  • 荷物がたくさん積める
  • 乗り心地が良い
  • 設備が充実している
  • オプションが充実している
  • 1人あたりの料金が最も安い

大型バスのデメリット

  • 道幅が狭いところに入れない
  • 高さ制限や重量制限に注意が必要
  • 定員数いっぱいで利用すると狭い
  • バス料金が最も高い

大型バスの得意な利用シーン

観光旅行(長距離・長時間)/修学旅行学校遠足合宿試合遠征/規模の大きな研修/荷物の多いスキー・スノボ/スーツケースの多い空港送迎/夜間長距離移動(東京~大阪など)/ピストン送迎(駅~イベント会場など)

中型バスの特徴

貸切中型バスの外観

中型バスは、大型バスをそのまま小さくしたバスになります。大型バスと比べて乗り心地の快適性や設備の充実性は遜色ないばかりか、中型バスは補助席がなく座席間隔が広いので、大型バスよりもゆったりと使うことができます。大事なお客様を送迎する際には中型バスがおすすめです。

中型バスの定員数は、貸切バスの区分であれば49人以下まで可能ですが、実際には高速料金の大型車区分に収まるように29人以下(運転手含む)に設定されている車両がほとんどです。基本的に中型バスは27人乗りのみとお考えください。そのため定員ギリギリの乗車人数を予定していると、少し人数が増えただけで大型バスへ変更しなければならなくなるのでご注意ください。

中型バスの特徴
乗車人数正座席27席
補助席なし
合計27席
バスの大きさ長さ約9m
高さ約3.5m
横幅約2.5m
重量約8~10t(総重量 約10~12t)
荷物の積載量貫通式トランク1~2本(スーツケース15~20個程度)
設備テレビ/DVD/CD/マイク/カラオケ
冷蔵庫/湯沸かしポット/リクライニング/ETC
オプションバスガイド/通訳ガイド/サロンタイプ
貸切バス料金区分中型車
有料道路区分大型車
1日あたりの料金目安70,000~240,000円
1人あたりの料金目安2,800~9,600円(25名乗車時)

中型バスのメリット

  • 全員が正座席のためゆったりしている
  • 荷物は十分積める
  • 乗り心地が良い
  • 設備が充実している
  • 比較的オプションが多い

中型バスのデメリット

  • わずかな人数差で大型バスに変更が必要
  • 道幅が狭いところに入りにくい
  • 高さ制限や重量制限に注意が必要
  • 少人数での利用だとコスト高

中型バスの得意な利用シーン

観光旅行(長距離・長時間)/修学旅行遠足合宿試合遠征/人数が少なく荷物の多いスキー・スノボゴルフ/人数が少なくスーツケースの多い空港送迎/夜間長距離移動(東京~大阪など)/VIP送迎

小型バスの特徴

貸切小型バスの外観

観光バス仕様の中で一番小さな小型バスは、マイクロバスと同じ料金区分で利用できるため人気があるのですが、2007年までに各バスメーカーの小型観光バスは製造が終了しているため、現在でも保有しているバス会社は少なく、なかなか借りることができない車両です。空車が見つからない場合、観光設備を重視するなら中型バス、料金の安さを重視するならマイクロバスを選択しましょう。

小型バスの特徴
乗車人数正座席21~25席
補助席なし
合計21~25席
バスの大きさ長さ約7m
高さ約3.3m
横幅約2.4m
重量約6.5t(総重量 約8t)
荷物の積載量片側トランク~貫通式1本(スーツケース3~15個程度)
設備テレビ/DVD/CD/マイク/カラオケ
冷蔵庫/湯沸かしポット/リクライニング/ETC
オプションバスガイド/通訳ガイド/サロンタイプ
貸切バス料金区分小型車
有料道路区分中型車
1日あたりの料金目安60,000~200,000円
1人あたりの料金目安3,000~10,000円(20名乗車時)

小型バスのメリット

  • 全員が正座席のためゆったりしている
  • 少量の荷物なら積める
  • 乗り心地が良い
  • 比較的設備が充実している
  • 比較的オプションが多い
  • 1人あたりの料金が小型車の中で最も安い

小型バスのデメリット

  • 製造終了しているため古い車両しかない
  • 保有しているバス会社が少ない
  • トランクが無い車両もある

小型バスの得意な利用シーン

周遊観光/日帰り旅行/家族旅行/人数が少ないゴルフ/BBQ送迎/試合観戦

マイクロバスの特徴

貸切マイクロバス外観

送迎バス仕様のマイクロバスは、コンパクトで小回りが利くのが特徴ですが、観光バスのような乗り心地は期待できません。ホテルや冠婚葬祭ホールなどで施設送迎車として使われているように、近距離・短時間の送迎に向いています。

マイクロバスはほとんどが27人乗りですが、中型バスと違い補助席を入れた席数なので、定員ギリギリまで乗るとかなり窮屈です。また後方に観音開き式のトランクを備えている場合などもあり、座席数は車両によってまちまちなため、乗車人数が20人を越える場合は、実際にチャーターする車両の座席数をしっかり確認しておきましょう。

マイクロバスの特徴
乗車人数正座席15~21席
補助席5~6席
合計20~27席
バスの大きさ長さ約6~7m
高さ約2.1m
横幅約2.6m
重量約4~6t(総重量 約6~8t)
荷物の積載量観音開き式後方荷室(スーツケース10個程度)
設備DVD/CD/マイク/冷蔵庫/ETC
オプションバスガイド/通訳ガイド/リフト付
貸切バス料金区分小型車
有料道路区分中型車
1日あたりの料金目安60,000~200,000円
1人あたりの料金目安4,000~13,400円(15名乗車時)

マイクロバスのメリット

  • 車体が小さく小回りが利く
  • 保有バス会社が多い
  • 荷室がある車両もある
  • 設備やオプションが付いた車両もある
  • バス料金が最も安い

マイクロバスのデメリット

  • シートはあまり寛げない
  • 座席間隔が狭い
  • 基本的にトランクが無い
  • 設備が少ない

マイクロバスの得意な利用シーン

周遊観光/日帰り旅行/家族旅行/登山送迎/人数も荷物も少ない送迎/幼稚園遠足/規模の小さな研修視察物件見学会結婚式葬儀ロケバス

ミニバスの特徴

貸切ミニバス外観

貸切バスの中で一番小さいミニバスは、商用バンのような乗用車に近い車種です。コンパクトなので住宅街など狭い道でも乗り降りしやすく、少人数送迎などに重宝します。革張りのVIP車両もありますよ。

ジャンボタクシーはこのミニバスサイズですが、ほとんどが9人乗りまでです。貸切バスでチャーターできるミニバス車両は13人乗りまであるものの、保有しているバス会社が少ないため同じ料金帯のマイクロバスの方が借りやすいでしょう。

ミニバスの特徴
乗車人数正座席9~13席
補助席なし
合計9~13席
バスの大きさ長さ約5.4m
高さ約2.3m
横幅約1.9m
重量約2t(総重量 約3t)
荷物の積載量後方荷室(スーツケース3個程度)
設備ETC
オプションバスガイド/通訳ガイド
貸切バス料金区分小型車
有料道路区分中型車
1日あたりの料金目安60,000~200,000円
1人あたりの料金目安6,000~20,000円(10名乗車時)

ミニバスのメリット

  • 車体が小さく小回りが利く
  • 車両が目立たない
  • 荷室がある車両もある
  • 設備やオプションが付いた車両もある

ミニバスのデメリット

  • 保有バス会社が少ない
  • シートはあまり寛げない
  • 基本的にトランクが無い
  • 設備が少ない
  • 1人あたりの料金が最も高い

ミニバスの得意な利用シーン

10人程度の観光・送迎/路地裏を走行する送迎/視察結婚式葬儀ロケバス/VIP送迎

貸切バス車種選びの比較ポイント

ここまで5つの車種を順に紹介してきましたが利用したい車両は見つかりましたか?まだ自分の利用状況にどの車種が適しているかわからないという方は、よく悩まれる車両の組み合わせをご覧ください。「大型バスと中型バスならどっち?」「マイクロバスと中型バスならどっち?」とサイズ感などが近い車両を2つずつ比較し、解説していきます。

大型バスと中型バスの違い

この2つを選ぶ判断基準は「乗車人数」と「荷物の量」です。人数が27人を越える可能性がわずかにでもあれば、最初から大型バスを選択しておきましょう。貸切バスを予約する場合、物理的に車両を確保しなくてはいけないので、人数変更であとから車両サイズが変わると、タイミングによっては変更前の車両のキャンセル料がかかる可能性があり、最悪の場合は大型バスが見つからないケースも想定されるためです。またスーツケースは定員数より少ない個数しか入らないため、海外からの旅行者のように荷物が多い場合は、20人ほどでも大型バスが使われています。

また大型バスより中型バスの方が座席間隔が広いためあえて中型バスを選択される方もいます。例えば50人で大型バスを利用する場合、5人は補助席を使わなければいけませんが、中型バスを2台チャーターすれば全員がゆったり座ることができます。料金は2台分と高くなりますが、出発地を2箇所設定したりルートを分けて運行するなど、2台ゆえの有意義な使い方もできますよ。

大型バス中型バス
仕様観光バス
乗車人数53人乗り/60人乗り
(補助席含む)
27人乗り
(補助席なし)
スーツケース積載量30~40個15~20個
1日あたりのバス料金80,000~280,000円70,000~240,000円
1人あたりの料金目安1,800~6,300円
(45名乗車時)
2,800~9,600円
(25名乗車時)

中型バスと小型バスの違い

この2つを選ぶ判断基準は「荷物の量」と「車両のきれいさ」です。小型バスは観光仕様のバスであるものの、古い車両しか残っていないため、ゲスト送迎などには向いていません。またトランクも貫通式ではなく片側のみの可能性があるので、十分な積載量とはいえません。荷物が多く、きれいな車両が望ましい場合は中型バスを選びましょう。

とはいえ小型バスは料金が安く使いやすいので、身内だけしか乗らない家族旅行などにはおすすめです。小型バス希望であれば、数が少ないため早めに空車確認をしましょう。

中型バス小型バス
仕様観光バス
乗車人数27人乗り
(補助席なし)
21人乗り/25人乗り
(補助席なし)
スーツケース積載量15~20個5~15個
1日あたりのバス料金70,000~240,000円60,000~200,000円
1人あたりの料金目安2,800~9,600円
(25名乗車時)
3,000~10,000円
(20名乗車時)

小型バスとマイクロバスの違い

この2つを選ぶ判断基準は「乗車時間」です。長時間・長距離で貸切バスを利用したい場合は、観光バスタイプを選んだ方が快適なので小型バスの方が良いでしょう。ただし小型バスは保有しているバス会社が少ないので、結果的にマイクロバスしか空いていなかったということも多いでしょう。小型バス希望であれば、できるだけ早くバスを探すことをおすすめします。

小型バスマイクロバス
仕様観光バス送迎バス
乗車人数21人乗り/25人乗り
(補助席なし)
20人乗り/27人乗り
(補助席含む)
スーツケース積載量5~15個0~10個
1日あたりのバス料金60,000~200,000円60,000~200,000円
1人あたりの料金目安2,800~9,600円
(25名乗車時)
4,000~13,400円
(15名乗車時)

中型バスとマイクロバスの違い

マイクロバスと観光バスの比較は、同じ料金帯の小型バスがわかりやすいですが、実際には小型バスを保有するバス会社が少ないため、中型バスとマイクロバスのどちらにするかで悩むケースの方が多くなります。価格帯は中型バスの方が1つ上ですが、その差を埋めるだけの快適性や積載力といったメリットがあるため、「長距離・長時間」「荷物が多い」などにあてはまればまず中型バスを選んでおいて間違いありません。

ただしとことんコスパを重視するのであればマイクロバスがおすすめです。補助席を使えば中型バスと同じ27人まで乗車できるので、下記表の「1人あたりの料金目安」は15名乗車時の半分ぐらいまで下げることができるためです。また狭い道を通る可能性がある場合もマイクロバスを選択することとなるでしょう。

中型バスマイクロバス
仕様観光バス送迎バス
乗車人数27人乗り
(補助席なし)
20人乗り/27人乗り
(補助席あり)
スーツケース積載量15~20個0~10個
1日あたりのバス料金70,000~240,000円60,000~200,000円
1人あたりの料金目安2,800~9,600円
(25名乗車時)
4,000~13,400円
(15名乗車時)

マイクロバスとミニバスの違い

この2つを選ぶ判断基準は「乗車人数」と「荷物の量」です。マイクロバスもミニバスも、後方に荷室がある車両は座席数が少なくなります。荷物が多い場合は、10人前後でもマイクロバスを利用した方が無難です。ミニバスは元々保有しているバス会社が少ないため、VIP送迎などミニバスをどうしても利用したい場合は早めに予約手配しておきましょう。

マイクロバスミニバス
仕様観光バス
乗車人数20人乗り/27人乗り
(補助席含む)
7人乗り/13人乗り
(補助席なし)
スーツケース積載量0~10個3個
1日あたりのバス料金60,000~200,000円
1人あたりの料金目安4,000~13,400円
(15名乗車時)
6,000~20,000円
(10名乗車時)

貸切バス車種の違いまとめ

今回は貸切バスの車種ごとの違いを詳しく比較解説しましたが、いかがだったでしょうか?5車種をまとめると下記のようになります。みなさんの貸切バス選びの参考になれば幸いです。

大型バス中型バス小型バスマイクロバスミニバス
高速料金特大車大型車中型車中型車中型車
乗車人数53~60人27人21~25人20~27人7~13人
スーツケーツ30~40個15~20個5~15個0~10個3個
1日料金高いやや高い安い安い安い
1人料金かなり安いやや高い安い安い高い

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