広島県廿日市市の厳島にある「嚴島神社(いつくしまじんじゃ)」は、全国に約500社ある厳島神社の総本社で、1996年には弥山原生林と正面の海とともに世界文化遺産に登録されました。島の名前は「厳島」ですが、”お宮のある島”ということで呼ばれた「宮島」という愛称が定着していて、周辺の駅名や施設名では「宮島」が使われています。
嚴島神社は平清盛のイメージが強いですが、神社自体ができたのは飛鳥時代で593年に佐伯鞍職が封建しました。宮島の中心部にある弥山山頂には巨石が多く山岳信仰の対象となっており、”神に斎き(いつき)祀る島”の神社として「嚴島神社」の名となり、当時は伊都岐島大明神が祀られていました。その後平安時代の1146年に平清盛が安芸守に任命され、清盛が安芸の地で貿易などの力をつけていく中で夢のお告げを見たことによって、嚴島神社への信仰を高めていき、現在にも残る海面に浮かぶ神秘的な寝殿造りの社殿を造営することになりました。そのため平家繁栄の証としての「嚴島神社」のイメージが強いのでしょう。
戦国時代の1523年に棚守房顕が神主として権力を持つようになってからは、より「嚴島神社」に箔を付けるため、起源が不明瞭な神様「伊都岐島(いつきしま)大明神」から、読み方が似ていて由緒正しい「市杵島(いちきしま)姫神」に祭神を変更しました。市杵島姫神は田心姫命と湍津姫命ともに天照大御神(あまてらすおおみかみ)と素盞鳴尊(すさのおのみこと)の誓約によって生まれた宗像三女神の1柱で、仏教の弁財天と同一視された美しい水の神様です。ご利益は平清盛の時代に因んだ「必勝祈願」、弁財天に因んだ「海上交通安全」「財福」、大国主命と結婚した田心姫命に因んだ「縁結び」などがあります。
「嚴島神社」のシンボルである大鳥居は、2019年6月から始まった3年半にも及ぶ大改修工事をしていましたが、2022年12月18日に竣工清祓式が行われ、9代目となる美しい姿をお披露目しました。コロナ禍もありこれまで行きたかったけど行けなかったという方も、2023年は宮島観光してみませんか?
嚴島神社に公共交通機関でアクセスする方法
嚴島神社への電車やバスを利用したアクセス方法をご案内いたします。
広島駅からのアクセス方法
JR広島駅からは山陽本線の各駅停車で26分のJR宮島口駅まで出てから、徒歩7分ほどのJR宮島フェリーのりばに行きましょう。宮島(厳島)行きのフェリーは1時間に4本ほど運航しており、宮島桟橋までのフェリー時間は10分ほどです。宮島桟橋から嚴島神社までは、海沿いの参道を歩いて10分ほどです。鹿がいたり、土産物店があったりするので、長くは感じないですよ。
ちなみに本州側のフェリー乗り場のすぐ横には広電宮島口駅もあります。路面電車のためJRよりも安くてのんびり移動するには適していますが、広電・広島駅から1時間以上かかってしまいますので、JRの方がスムーズでしょう。
原爆ドームからのアクセス方法
広島観光といえば、原爆ドームと嚴島神社ですよね。実はこの2つ、直接移動することができるんです。その方法はアクアネット広島が運航する、その名も「世界遺産航路」という高速船を使う方法です。高速船の乗り場は、原爆ドームから南へ150mほどの場所にある元安橋横の階段を降りたところにある「もとやす桟橋」です。到着するのは、フェリーの桟橋の1つ東にある「3号桟橋」です。運航時間は57分なので、電車+フェリーより少し早いですね。
高速船利用の難点としては、1時間に1~2本しか便がないことと、潮位が高いと橋の下をくぐることができないため、大潮の時期には欠航便が発生してしまうことです。
嚴島神社へ貸切バスで行こう
宮島こと厳島と本州の間で運航しているフェリーに車を乗せることはできますが、長さ6m以下・高さ2.2m以下の車両と対象は住民の乗用車サイズであり、嚴島神社に駐車場が無いことから、宮島観光の際には本州の宮島口フェリー乗り場周辺の駐車場に車両を停め、厳島内は徒歩で観光する形になります。
周辺には複数の駐車場がありますが、ハイシーズンには混み合うため駐車場探しに時間が取られる場合があります。貸切の観光バスやマイクロバスの場合は、市営駐車場を事前予約できますので、団体でスムーズに移動したい場合はレンタカーよりも貸切バスがおすすめですよ。
乗り換えなしで現地までラクラク移動
目的地までの移動に公共交通機関を利用すると、電車やバスの乗り換えをして現地までは徒歩移動ということも多いですよね。旅行の大きな荷物を持ちながらの移動や、グループでの大人数の移動では目的地に着くまでに疲れてクタクタになりかねません。
貸切バスであれば、指定の集合場所から目的地の駐車場まで最短ルートで一気に移動することができます。もちろん移動の途中に寄りたい場所があれば経由地設定もできますよ。
運転はプロドライバーに任せて安心
貸切バスは運転手付きのバスをチャーターできるので、レンタカーと違って運転はすべてプロドライバーに任せることができます。これなら知らない土地や慣れない道でも安心ですね。
グループに運転を担当する人がいなければ、気兼ねなくみんなでお酒を飲んだり食事をしたりできますし、帰り道で疲れたら眠って休みながら移動することができますよ。
ビジネス用途など使い方は自由
貸切バスは1台のバスを丸ごとチャーターするので、用途に合わせた様々な使い方ができます。
ビジネスであれば取引先の方々を車内で接待しながら送迎したり、社員研修を兼ねてバス車内でミーティングやレクリエーションをしたり、自社のイベントや企画に招待したお客様に映像を見ていただきながら送迎したり、移動時間を有効利用できますよ。
嚴島神社の周辺情報
嚴島神社へのアクセスに役立つ、駐車場・グルメ・観光スポットの情報をご案内いたします。
嚴島神社周辺の駐車場情報
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市営宮島口駐車場
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【住所】広島県廿日市市宮島口1丁目2615-2
【営業時間】07:30~18:30
【収容台数】134台
【普通車料金】1日1,000円/1泊2,000円
【マイクロ料金】1日3,000円/1泊3,500円
【大型バス料金】1日3,500円/1泊4,000円
※観光バスのみ予約可能
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タイムズJR宮島口駅前
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【住所】広島県廿日市市宮島口1-8
【営業時間】0:00~24:00
【収容台数】122台
【普通車料金】700円(24時迄最大)
※土日祝日は最大料金なし
※25分毎200円
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旧もみじ本陣駐車場
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もみじ本陣駐車場は閉鎖中
2026年に大型立体駐車場オープン予定
嚴島神社周辺の宿泊施設情報
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情報がありません
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近隣の宿泊施設情報はありません。
嚴島神社周辺のグルメ情報
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焼き牡蠣
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表参道商店街にはたくさんの宮島名物が軒を連ねますが、やっぱり広島名物のカキを思いっきり食べたいですよね。おすすめは宮島の焼きがき発祥の店として知られる1948年創業「焼がきのはやし」です。品質の良さで名高い”地御前かき”の3年物のみを使用したメニューは、旨味がぎゅっと詰まった焼がき、1年中食べられる生がき、サクサクのかきフライ、旨味が染み込んだかきめしなど。
焼がきのはやし
このお店の近くには、ワインが楽しめるオイスターバーのようなおしゃれな牡蠣専門店「牡蠣屋」があり観光客に人気です。こちらは「焼がきのはやし」の親族が2008年につくったお店で、ある意味系列店のような形です。2011年には牡蠣屋のオイル漬けのコンセプトショップ「牡蠣祝」も、豊国神社近くにできました。小高い丘の上から宮島の景色を眺めながら牡蠣屋のオイル漬けを広島三次ワイナリーTOMOÉや広島レモンモヒートとともにいかがですか?カフェメニューのケーキセットもありますよ。
牡蠣屋
牡蠣祝
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あなごめし うえの
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広島名物カキとともに宮島の名産なのがアナゴです。実は牡蠣を育てる際にに牡蠣が出す泥が海底に貯まることでアナゴが生育しやすい環境ができるという関係にあるため、牡蠣がおいしいアナゴを生んだといっても過言ではありません。そんなもうひとつの宮島名物アナゴでおすすめの店が、1901年創業の「あなごめし うえの」です。明治30年に開通した宮嶋駅の駅売弁当にするため、当時お米の商いをしていた上野他人吉が、白米の穴子どんぶりではなく穴子のアラで炊き込んだ醤油味飯の「あなごめし」として売り出したのが始まりで、あなごめしは宮島名物になりました。
宮島口本店の店内では、あなごめしや白焼きを楽しめる1階の食堂と、昭和ロマンの風情を感じる内装で穴子のコース料理も楽しめる2階の他人吉があります。冷めてもおいしいあなごめし弁当を移動中に食べるのもおすすめ。レトロな12種類のパッケージ・レッテルが貼られており、旅気分をさらに盛り上げてくれますよ。
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もみぢ饅頭 高津堂
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広島銘菓の代名詞である「もみじまんじゅう」は、1906年に高津屋で生まれました。銘菓誕生のヒントになったのは、宮島を好んで紅葉谷に度々訪れていた伊藤博文が、旅館・岩惣で給仕した娘の手を見て”なんと可愛らしい、もみじのような手であろう。焼いて食うたらさぞ美味しかろう”といった冗談で、女将が岩惣に出入りしていた高津堂の高津常助氏に、紅葉谷・岩惣の名物となるお茶菓子の制作を依頼して生まれたのが「紅葉形焼饅頭」です。その後、高津屋は製造をやめてしまいましたが2009年に常助氏の孫が「元祖・もみぢ饅頭」として復活扨せました。
表参道商店街で食べ歩きをするには紅葉堂の「揚げもみじ」などもいいですが、お土産に購入するには宮島口にある高津屋本店がおすすめです。
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嚴島神社周辺の観光スポット情報
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豊国神社
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嚴島神社の末社「豊国神社」は、1587年に豊臣秀吉が建立を命じた入母屋造りの大経堂で、秀吉の死後は一部未完のまま現在に至っています。「豊国神社」の名がつけられたのは明治時代です。
857畳の畳を敷くことができる大伽藍は「千畳閣」と呼ばれ観光名所となっています。敷地内にある朱色の五重塔は、嚴島神社本堂や大鳥居とともに日没後ライトアップされますよ。、
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紅葉谷公園
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もみじ饅頭の生まれたきっかけになった「紅葉谷公園」は、嚴島神社から徒歩で5分ほどの場所にあります。うぐいす歩道にある旅館・岩惣の前にある「ロープウエーへ」の看板を目印に脇道に入りましょう。赤いもみじ橋を渡ったらすぐに紅葉谷公園です。敷地内には約700本のカエデやモミジがあり、紅葉の季節には多くの人が訪れます。新緑の季節にも気持ちのいい場所ですよ。
宮島には鹿が歩いていますが、奈良の鹿と違って宮島の鹿は餌付け禁止になっていますのでご注意ください。人間慣れしていない凛とした佇まいの鹿たちは、宮島の荘厳な雰囲気にマッチしていて非日常感を味わえますよ。
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弥山
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公園の奥へさらに10分ほど歩くと、宮島ロープウエーの紅葉谷駅があり、標高433mの獅子岩駅まで行くことができます。1km先の標高535mの弥山山頂にある弥山展望休憩所を目指しながら、「弥山本堂」や806年に弘法大師(空海)が焚いてから強まで燃え続けている霊火”きえずの火”がある「聖火堂」などの見どころをまわりましょう。頂上までは片道2時間ほどの登山コースもあります。ロープウエーと同じような初心者向けルートの「紅葉谷コース」、大聖院から2,000段の石段の登る「大聖院コース」、巨岩の多い神秘的な原生林の「大元コース」の3つがありますので、神秘的な弥山原生林を肌で感じるために挑戦してみてはいかがでしょうか。
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