貸切バスを利用する時、バスの駐車場探しに困る方はたくさんいます。
乗用車の駐車場に比べてバスの駐車場は数が少なく、探すのが難しいです。
今回は、貸切バスの駐車場についての手配方法や駐車料金の相場、バス専用の駐車場を利用する時の注意点について紹介します。
貸切バスの駐車場について
貸切バスの駐車場はどんな時に必要なのでしょうか。また、駐車場はどのように手配するのでしょうか。
このような疑問を解消するために、貸切バスの駐車場について細かく紹介していきます。
貸切バスの駐車場はどんな時に必要?
貸切バスは利用者が目的地で観光している間(乗車していない時)、駐車場で待機します。
例えば、「新宿駅 ~ 東京スカイツリー ~ 浅草周辺観光 ~ 新宿駅」という行程だとしましょう。この場合、「東京スカイツリー」と「浅草」で駐車場が必要です。
基本的に30分以上滞在する時は駐車場に停めなければなりません。
たまに、30分程度の観光などで路上駐車を希望する方がいますが、路上駐車は原則認められません。ただし、乗降場所として10~15分ほど路上に停車できる場合があります。このような場合は、「ほかの交通や運行の妨げにならない場所」「短時間なら駐車可能な場所」であることが前提です。場所によっては、事前に駐停車の許可が必要な時もあるため注意しましょう。
バス専用の駐車場の手配方法
次に、バス専用の駐車場の手配方法について「自分で調べて予約する場合」と「代行手配を依頼する場合」の2つを解説します。
自分で調べて予約する
1つは自分でバスが停められる駐車場を調べて予約することです。
「浅草 バス駐車場」などと検索してみるか、観光施設のHP内の駐車場案内について見てみましょう。それでも分からない場合は、観光施設に直接電話で問い合わせると確実です。
もし、施設内にバスの駐車場が無くても周辺の情報について教えてくれるかもしれません。
代行手配を依頼する
もう1つは、バス会社や貸切バスの手配を専門とする旅行会社に代行手配を依頼することです。
「自分で駐車場を探すのが面倒」「駐車場を探す時間が無い」という方にオススメの方法です。
貸切バスの手配を専門とする旅行会社では、利用者に代わって駐車場を手配してくれるところも多いです。行程内容を決めてバスを予約したら、後は駐車場を依頼するだけなので楽に当日を迎えることができます。ただし、中には代行手配の手数料が発生する場合があるため問い合わせ時に必ず確認しておきましょう。
貸切バスの駐車場の料金相場はどれくらい?
貸切バスの駐車場料金は乗用車に比べてどれくらいなのでしょうか。
地域や観光地により差はありますが、平均1,500~3,000円(滞在時間1~3時間当たり)が相場となります。駐車場によっては、30分もしくは1時間当たりの料金の場合と1回当たりの料金の場合などさまざまな形態があります。
東京タワーの駐車場を例として、乗用車とバスの駐車場料金を比較してみましょう。
貸切バスの駐車料金は乗用車に比べて3倍です。
しかし、乗用車は5人で割り勘した時、1人当たり120円ですが、貸切バスは50人で割り勘した時、1人当たり36円です。このように見ると貸切バスで行くほうが駐車料金はお得ですね。
バス専用の駐車場が無い場合はどうしたら良いの?
多くの観光地にはバス専用の駐車場が備わっていますが、中には乗用車用の駐車場しか無い場合や施設内にも、周辺にも駐車場が無いということも稀にあります。
このような時の解決方法を3つ紹介します。
乗用車数台分の駐車スペースを使わせてもらう
来場者が多い観光地には、バス専用の駐車場が備わっていることが多いですが、中にはバスの駐車スペースが設けられていないところもあります。
しかし、「乗用車300台スペースあり」などとHPで記載している場合はバスで向かいたいという旨を電話で伝えると停めさせてもらえることも多いです。
付近の駐車場を探す
施設内に駐車場が無い時は、その周辺で探しましょう。少し離れた場所にある駐車場で、観光地まで徒歩で向かうのが難しい場合は、観光地付近で乗降しバスだけ駐車場に向かうことも可能です。直前の予約で駐車場が満車という時も、この方法で探すことがあります。
バス会社の車庫へ回送する
最終手段として観光地やその周辺に駐車場が無い場合は、バス会社の車庫へ回送するという手段があります。
バス会社の車庫へ回送するのは、下の2つの状況が重なった時です。
- 利用者が長時間目的地に滞在し、次の出発まで時間が空く
- バス会社の車庫が近くにある
回送する時は、バス会社の車庫に戻るまでの時間や走行距離もバス料金に加算されるため、車庫が離れたところにある場合はあまりオススメできません。
バス専用の駐車場を利用する時の注意点
バス専用の駐車場を利用する時の注意点が5つあります。
注意点をしっかりと抑えてスムーズにバス旅行が行えるように準備しましょう。
①完全予約制のところが多い
バス専用の駐車場を利用する時は、完全予約制のところが多いです。
車体が大きいバスはスペースを要するため、停車できる台数に限りがあります。駐車場を予約せずに現地へ向かうと満車ということもあるため事前に予約することが必須な駐車場が多いのです。
②事前支払い・当日支払いを確認する
事前予約に伴い、駐車料金を事前に支払わなければならないところがあります。
例えば、横浜駅(西口)貸切バス乗降場や名古屋駅のバスバースでは乗降するために事前予約が必須で、駐車場料金も事前支払いとなっています。
当日支払いの駐車場もありますが、事前支払いが必須の駐車場で支払いが済んでいない場合、利用できないこともあるので注意しましょう。
当日に駐車場料金を支払う場合、1万円札は利用できないことがあります。千円札に両替しておくことをオススメします。
③予約した時間を超えての駐車はできないことがある
観光地の駐車場では次から次へとバスが入れ替わります。
貸切バスや団体のツアーバスは、事前にスケジュールがしっかりと決められているため、予約している時間の枠を超えると次の団体が来てしまいます。
予定していた滞在時間を超過すると、バスの運転手やほかの団体、駐車場のスタッフに迷惑がかかってしまいます。滞在時間に余裕を持って予約を取りましょう。
④乗車場所と降車場所が決まっている場合がある
1日に平均約200台の観光バスが訪れる浅草では、観光バスが集中し迷惑駐車が多発しており、混雑の緩和や通行者の安全を確保するために条例が定められています。
また、迷惑駐停車防止の重点区域として条例で指定されているほどです。
そのことにより、乗車場所と降車場所を分けて設定されているため、気を付けなければなりません。
ほかにも来場者が多い観光地では乗降場所が決められていることがあるので予約時に必ず確認しておきましょう。
⑤高さ制限を確認しておく
バス専用の駐車場は基本的にバスの規格内で設計されていることが多く、高さや幅に問題はありませんが、地下駐車場や屋根付きの駐車場を利用する時は念のため高さ制限がないか確認しておきましょう。
高さ制限がある駐車場は、HPなどに「車輌の高さ3.3m以上は不可」などと記載されています。
車種ごとにバスの大きさを表にしているので参考にしてください。
主要観光バス駐車場の紹介
最後に、関東と関西の主要駐車場について紹介します。
あくまで一例ですが、貸切バスで行く定番のスポットなので料金や予約の有無、備考の内容を抑えておきましょう。
関東の主要駐車場
関西の主要駐車場
まとめ
今回は貸切バスの駐車場について、手配方法や駐車料金の相場、バス専用の駐車場を利用する時の注意点について紹介しましたが、参考になりましたでしょうか。
この記事を読んで少しでも役に立てば嬉しいです。
貸切バスの駐車場を利用する時は手配方法や注意点に気を付けましょう。
貸切バスの駐車場について簡単にまとめました。
楽しいバス旅行になるよう、これらの点を踏まえてしっかり準備しましょう。
- バスの駐車場を探すのが面倒な時は貸切バスの手配専門の旅行会社に代行手配を依頼する
- バスの駐車場料金の平均は1,500~3,000円(滞在時間1~3時間当たり)
- 事前予約&事前支払い、高さ制限には注意する
- 乗車場所と降車場所が決まっている場合がある
バス旅ねっとでは、全国の貸切バスを予約手配するだけでなく、当日のイベントで必要となる駐車場や食事場所、宿泊施設の手配などもサポートしており、貸切バスをスムーズに利用するためのサービスが充実しております。
はじめての貸切バス利用で不安な方は、ぜひバス旅ねっとよりバス手配をご依頼ください。