マイクロバスのレンタル料金はいくら?レンタカーと運転手付きサービスを比較

マイクロバスはレンタルできるの?

普段クルマで行くレジャーは、マイカーやレンタカー1、2台で収まるような人数のことが多いですよね。ですが10人、20人とグループの人数が増えていくにつれ、レンタカーでも大きめの車種を複数台借りなくては行けなくなります。そしていっそのこと送迎バスで使われるようなマイクロバスをレンタカーで借りてしまえば1台でいいんじゃないかという考えに行き着くかもしれません。

  • マイクロバスのレンタル料金って高いの?
  • レンタカーのバスにはどんな種類があるの?
  • マイクロバスは普通免許で運転できるの?
  • バスドライバーだけ派遣してくれるサービスはないの?

などなど普段利用することがない移動方法であるだけに、素朴な疑問がたくさん湧いてくるでしょう。そこでこの記事では、貸切バス手配サービスの「バス旅ねっと」が、マイクロバスのレンタカーに関するあらゆる疑問について解説いたします。

レンタカークラス別料金相場

マイクロバスのレンタカーで1番気になるのは、やっぱりレンタル料金ですよね。普通車とどれくらい料金が違うのか、レンタカー各社の料金プランから相場をまとめてみました。
レンタカーの料金にはガソリン代や保険が含まれていないので、総額でいくらになるかも計算しています。利用状況を15~20人乗車・6時間・100kmと仮定し、各車両の想定燃費からおおよそのガソリン代を算出した結果です。のちほどレンタカー以外のサービスとの比較もしますよ。

7人乗りクラス10人乗り14人乗りマイクロバス
1台あたり14,000~17,000円
+ガソリン代1,500円
+補償オプション2,000円
18,000~22,000円
+ガソリン代2,000円
+補償オプション2,000円
28,000~32,000円
+ガソリン代2,000円
+補償オプション3,000円
料金総額3台:52,500~61,500円2台:44,000~52,000円1台:33,000~37,000円
1人あたり2,625~4,100円2,200~3,466円1,650~2,466円

車の大きさに応じてレンタル料金は高くなっていきますが、1台にたくさん乗車できれば1人あたりの料金は安くなっていくことがわかりますね。

レンタカー店でのマイクロバス取り扱い

トヨタレンタカー・ニッポンレンタカー・オリックスレンタカーのような、普通乗用車を扱う全国展開の大手レンタカー会社でマイクロバスを借りることは可能です。ただし取扱店舗は限られていますので、事前確認は必要です。また大手店舗よりも格安料金が設定されているマイクロバス専門のレンタカー店も存在しますので、利用するエリアにどのようなレンタカー店があるか調べてみてもいいですね。

レンタカー店にはマイクロバスだけでなく様々な大型車両の取扱があります。5人乗り乗用車の上にどんなグレードがあるのか見てみましょう。

レンタル可能な大型車両

ミニバン(6~10人乗り)

トヨタレンタカーのミニバン
引用元:トヨタレンタカー

3列シートで乗用車よりも定員数が多いミニバンは、車高が高く後方がスライドドアになっていることから使い勝手が良く、ファミリーカーとしても人気の車種です。代表的な車種は、7人乗りのシエンタ・ヴォクシー、8人乗りのセレナ・アルファードなどです。ハイエースはグレードにより定員数が異なりますが、ワゴン仕様の10人乗りまでが普通車の中にラインナップされています。

コミューター(14人乗り)

トヨタレンタカーのコミューター
引用元:トヨタレンタカー

10人乗りハイエースの上にはハイエースコミューターがあり、ほとんどが14人乗りで一部12人乗り・13人乗り・15人乗りの車両もあります。ここから普通車ではなく、バスの1つに分類されます。コミューターを含めてマイクロバスと呼ばれる場合もありますが、貸切バスではマイクロバスよりワンサイズ小さい「ミニバス」というジャンルに位置づけられています。

マイクロバス(29人乗り)

トヨタレンタカーのマイクロバス
引用元:トヨタレンタカー

バスのレンタカーとしてラインナップされている最大サイズは29人乗りのマイクロバスまでです。自家用に使っていい車両として法律で定められいるのが「定員29人・7m未満」のため、同じく29人乗りで9mの中型バスや、30人以上が乗れる大型バスはレンタルできないのです。小型バスは製造が終了して長らく経つのでレンタル車両には無いでしょう。マイクロバスの代表的な車種は、トヨタのコースターや日産シビリアンです。貸切バスとして使われるマイクロバスで主流なのは、コースターのOEMである日野リエッセⅡや、シビリアンのOEMジャーニーです。

福祉車両(4~14人乗り)

トヨタレンタカーの福祉車両
引用元:トヨタレンタカー

車いすや歩行困難な方など、移動に困難を抱える方が快適に移動できるよう、様々な装備が施された車両もラインナップされています。車椅子やストレッチャーに乗ったまま乗車できるタイプや回転シートタイプなどの仕様があり、N-BOXスローパーのような軽自動車から、キャラバンウェルキャブやハイエースバンまで幅広いサイズ展開があります。

レンタカー会社のマイクロバス保有台数

全国レンタカー協会が公表しているレンタカー各社のマイクロバス保有状況の情報を抜粋しました。
都道府県別では、トヨタのお膝元の愛知県がダントツのマイクロバス台数です。大阪府は乗用車の台数に比べてマイクロバスが極端に少ないですね。全体的に都心よりも郊外店舗の方がマイクロバスが多いようです。

主要都道府県のレンタカー台数

乗用車台数マイクロバス台数マイクロバス割合
北海道13,634710.52%
秋田県2,8641204.19%
千葉県17,2853011.74%
東京都31,5241180.37%
長野県7,5371632.16%
愛知県32,9434081.24%
大阪府6,97490.13%
京都府5,7801302.25%
広島県8,191210.26%
福岡県8,804460.52%
運輸支局別レンタカー事業者数・車両数(2022年3月 国土交通省)

大手レンタカー会社のマイクロバス台数

大手レンタカー会社の中では、トヨタ製マイクロバスコースターをレンタルできるトヨタレンタカーが圧倒的にマイクロバスの保有台数が多いですね。そもそも店舗数も多いので利用しやすいでしょう。

乗用車台数マイクロバス台数マイクロバス割合
トヨタレンタカー98,5511,3061.33%
オリックスレンタカー49,4271200.24%
ニッポンレンタカー30,5551060.35%
日産レンタカー17,2381460.85%
ジャパンレンタカー6,039580.96%
三菱レンタカー3,12110.03%
タイムズレンタカー66,703
大手レンタカー会社7社車両保有台数(2024年3月 交通毎日新聞社)

マイクロバスを運転するために必要な免許は?

レンタカーの中には様々な定員数の車両がラインナップされていますが、大きく分けると乗用車とバスのどちらかになります。理由は運転免許の区分にあります。

中型バス大型バスはどんな免許を持っていてもレンタカーとして借りることはできませんが、マイクロバスミニバス(コミューター)は11人以上を乗せることができる中型免許以上を持っていればレンタカーで借りることができます。普通免許ではマイクロバスを運転できませんのでご注意ください。

普通免許準中型免許中型免許大型免許
車両総重量3.5t未満3.5t~7.5t未満7.5t~11t未満11t以上
最大積載量2t未満2t~4.5t未満4.5t~6.5t未満6.5t以上
乗車定員10人以下10人以下11~29人以下30人以上

バスと運転免許区分の詳しい内容はこちらの記事で詳しく解説しています。

ドライバーだけ派遣してもらえないの?

レンタカーでマイクロバスを借りられる条件には、中型自動車運転免許以上を持っていることだけではなく、「自家用の目的であること」もあります。そのため自分たちの仲間内に中型免許保持者がいないからといって、ドライバーを雇うのは違法なのです。これはドライバー派遣サービスを商売にしている違法業者を使うことだけでなく、知り合いにお金を払ってお願いするのもNGです。

11人以上の輸送を有償で受けることができるのは、「一般貸切旅客自動車運送事業」つまり「貸切バス事業」の営業許可を受けている事業者の緑ナンバー(営業ナンバー)の車両だけです。自家用の白ナンバーのまま有償で人を乗せることは、白タク・白バスと呼ばれる違法行為になります。”格安の運転手付きマイクロバス”などを謳っている業者には注意してくださいね。

タクシーやハイヤーの乗車定員は9名以下

11人以上のお客さんを運ぶためには貸切バスの営業許可が必要なため、ハイヤー・タクシー事業のみで営業許可を得ている会社は10人以下の車両しか運転できません。
さらにジャンボタクシーと呼ばれる9人乗り(運転手含めて10人乗り)の車両はコミューターサイズですが、一般的な4人乗り(運転手含めて5人乗り)のタクシーのようなメーター料金で利用することはできません。貸切契約のハイヤーとしての料金が発生するため、タクシーと比べてかなり割高になります。

マイクロバスをレンタルできない場合の移動方法

では一緒に移動するメンバーの中で誰も中型免許を持っていない場合、大人数で移動するためにはどのような手段があるのでしょうか?
簡単なのは普通免許で借りることができる一番大きいレンタカーを複数台借りることですが、他にもドライバー付きのサービスが色々ありますのでご紹介します。

送迎バスがある施設を利用する

送迎バスがある施設を利用する

施設によっては予約制の送迎バスや定時運行のシャトルバスを用意しているところがありますので、移動手段が無い場合はそのような施設を利用するのも手です。団体利用が想定される合宿施設や冠婚葬祭ホールなどでは、マイクロバスサイズであることが多いですが、地方の温泉旅館などではコミューターサイズのバスしかない場合もありますので、10人以上で移動する場合は注意しましょう。

タクシーやハイヤーを利用する

タクシーやハイヤーを利用する

タクシーは乗車している間だけメーター制で料金が発生し、その場で好きな所に行くことができます。一方ハイヤーは車両が営業所から乗車場所まで移動する区間(回送)を含めた料金が発生し、事前に指定したルートと時間に車両をチャーターする形になります。利用者の多い空港送迎などは定額制になっている場合もあるので、用途によっては利用しやすいでしょう。
大人数で移動するが、細かい行き先やスケジュールが決まっていないという場合は、台数が多くなってしまってもタクシーを使うしかありません。

貸切バスを利用する

貸切マイクロバスを利用する

ハイヤーと同様にルートと時間を事前に指定し、最大60人まで乗車可能な様々な運転手付きバスをチャーターできるのが貸切バスサービスです。貸切バスは回送だけでなく運行の前後の点検時間も料金が発生し最低利用時間は3時間以上となっているので、チャーター費用は高額になりますが、長距離・長時間利用する場合はハイヤーよりも料金は安く済みます。

運転手付きサービス料金相場の比較

記事の冒頭では自分で運転するレンタカーのクラス別の料金を比較しましたが、その際と同様に利用シーンを18~20人乗車・6時間・100kmと仮定し、運転手付きサービスの料金がどのぐらい違うのか比較してみましょう。

なお法律上や車両設計上の定員数は、運転手を含めた人数となっています。レンタカーの場合は運転手も利用者側に数えられますが、タクシー・ハイヤー・貸切バスのような運転手付きの車両は、ドライバー1名分少ない人数しか乗車できないので、ギリギリの人数を想定している時は注意が必要です。

貸切バスやタクシー・ハイヤーの料金、各社の届け内容によっても若干違いがあるものの、都道府県ごとに基準が定められており、料金内には車両代・ドライバー代・ガソリン代・自賠責保険などが含まれています。レンタカーではコミューターとマイクロバスで料金が異なりますが、貸切バスではどちらも同じ料金区分になっています。

貸切マイクロバス9人乗りジャンボタクシー4人乗りタクシー
1台あたり55,000~80,000円50,000~70,000円
+貸切50,000円
40,000~60,000円
総額55,000~80,000円2台:200,000~240,000円5台:200,000~300,000円
1人あたり2,750~5,333円10,000~16,000円10,000~20,000円

最も安いのは冒頭でご紹介した、1人あたり1,650~2,466円のレンタカーのマイクロバスですね。運転手付きの貸切マイクロバスは料金が高いイメージがありますが、7人乗りレンタカーを3台借りた場合の1人あたり2,625~4,100円と同じぐらいなのは意外だったのではないでしょうか?タクシー・ハイヤーは短距離向きなので長距離利用は不利ですね。

貸切バスは実際に利用する内容や地域によって料金が異なりますので、貸切マイクロバスが気になった方はまず見積りをとってみることをおすすめいたします。

レンタカーと貸切バスの比較

マイクロバスのレンタルは1番コスパが良いお得な方法ですが、下記の3つのポイントがあることがわかりました。

  • マイクロバスのレンタルには中型自動車運転免許以上が必要
  • 有償でドライバーだけを雇うのは違法
  • 運転手付きのマイクロバスは貸切バス事業者に依頼できる

つまり20人ほどで移動する場合の現実的な手段は、普通免許で運転できるレンタカーを複数台借りる運転手付きの貸切バスを1台チャーターするのどちらかになるでしょう。両者の料金には大きな差が無いので、それぞれのメリット・デメリットがわかるよう利用方法の具体的な違いも比較しておきます。

レンタカー貸切バス
集合
店舗に行って手続き
複数台だと移動にバラつきあり

指定場所までバスがお迎え
全員で一緒に移動できる
運転
運転担当は身も心も疲れる
運転担当はお酒を飲めない

プロドライバーで安全
全員お酒を飲める
リスク
保険オプションはあるが
自己負担が発生するケースも

バス会社の保険があり
旅行保険加入も可能
行き先
事前に決める必要がない
経路も目的地も自由

事前設定する行程通りの運行
設定する経路は自由
時間
スケジュールは自由だが
返却時間がシビア

運行スケジュールがシビアだが
進行はスムーズ
解散
借りた店舗に戻って返却
乗り捨てオプションもあり

集合時と違う場所も可能
割高だが片道送迎も可能

このような違いをふまえると、計画通り安全に移動したいなら貸切バス、当日自由に移動したいならレンタカーと考えるとよさそうですね。

マイクロバスのレンタルまとめ

初めてマイクロバスをレンタルしようと思った時に疑問になることを包括的に解説してきましたがいかがだったでしょうか。レンタカーと貸切バスのどちらを利用する方が良いかの正解は状況により異なります。みなさんに合った方法を検討する際にこの記事がお役に立ちますと幸いです。

また運送業界は法改正など変化が多い業界ですので、最新情報や正しい情報をチェックするようにお気を付けください。たとえば2024年4月からタクシー不足の地域で始まった「日本型ライドシェア」では、タクシー会社に登録した一般の普通免許ドライバーが、自家用車で他人を有償送迎することができるようになりましたが、10人以上の定員数の車にライドシェアはありません。たくさんの乗客の命を預かるマイクロバスの運転には安全性の担保が必須ですので、貸切バスの営業許可を得ていない格安業者に騙されないように注意してくださいね。

バス旅ねっとは全国に業界最大級の提携バス会社を持つ、個人様から大手企業様まで実績多数な貸切バス手配サービスです。いざマイクロバスをチャーターしたいと思っても、直接バス会社に問い合わせるにはまだまだわからないことが多いかもしれません。自分たちに合ったバスの借り方や疑問などはお気軽にバス旅ねっとまでご相談ください。旅行などのスケジュールが決まられている場合はお見積りフォームからのお問い合わせがスムーズです。

バス旅ねっとを利用したお客様の声

最後にレンタカーではなく貸切バスを利用したお客様のリアルな声をご紹介します。

今回の行動範囲に精通されている

たまたまなのか私達の今回の行動範囲に精通されているドライバーさんでしたので、こちらが気にするまでもなくいろいろ配慮していただけたので、とてももよかったです。悪天候の中動いていただきまして大変感謝しております。
次回もぜひお願いしたいと思います。

今回は小型バスで快適に移動することが出来ました

毎回手配ありがとうございます。今回はマイクロバスではなく小型バスということで、やや座席の大きさなどに余裕があったため、快適に移動することが出来ました。現行では既に製造されていない規格ということなのでいつでも指定できるものではなさそうですが、次回旅行など考える際にはまた小型バスの使用も考えたいと思います。

バスをお借りして良かった

おかげさまで、旅行を終えて皆 無事に帰宅する事ができました。本当にありがとうございました。 ゆっくりめなスケジュールを組んだつもりでしたが想像以上にバタバタして最終日は皆疲れてしまっていたので、お金はかかりますがやはりレンタカーではなくバスをお借りして良かったと思いました。 今回の宿を皆が気に入ってくれたので、いつになるかは分かりませんがまたバスのを利用し沖縄旅行に行きたいと思っております。

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