長く続いた自粛生活が終わり、2023年の春から旅行の計画を立てている学生さんも多いのではないでしょうか?どこに行こうかワイワイ盛り上がりながら、旅行プランの重要なポイントとなるのは交通手段ですよね。お金はあまりかけられないけど、移動中も楽しく思い出に残る旅にしたい。自由に行き先を決められるレンタカーを借りるか、コスパ・タイパの良い夜間高速バスを使うか・・・。この記事では、そんな交通手段に悩んでいる学生のみなさんに、観光バスをレンタル利用できる「貸切バス」についてご紹介します。貸切バス専門の旅行会社「バス旅ねっと」が、貸切バスを安く借りるコツも伝授いたしますので、最後まで読んでみてくださいね。
Contents
観光バスのレンタル「貸切バス」とは
それではまず、貸切バスがどのようなものなのか、種類や料金計算の仕組みについて解説していきます。
そもそも貸切バスはどんなもの?
学校の修学旅行で利用するような大きな観光バスがありますよね。これをバス会社から運転手付きでレンタルできる仕組みが「貸切バス」です。団体で一緒に移動するために便利な手段なので、学校では遠足や修学旅行の他にも合宿・試合遠征などに重宝されています。車両に空きがあれば、利用したい距離・時間を指定して好きなだけ借りることができるので、活用方法は無限大です。
貸切バス料金は、車両を1台チャーターするので、まとまった費用がかかりますが、乗車人数で割って1人あたりの運賃と考えると、公共交通機関を使うよりも安くなるケースもあります。利用内容によっては割高になってしまうこともあるので、自分たちの旅行プランに貸切バスが適しているのかいないのかは、一度見積りをとって判断するのが確実です。
貸切バスにはどんな種類があるの?
さてレンタルできる観光バスは1台何人乗りなのでしょうか?ゼミやサークルであれば数十人・数百人単位で利用するかもしれませんし、仲の良いグループであれば10名程度でしょう。ここでは、貸切バスの種類ごとにどのぐらいの人数で利用できるのかや特徴を簡単に見ていきます。
大型バス
修学旅行で使われるような1番大きなサイズが大型バスです。長距離の観光利用を想定した車両なので、大容量トランクなどの設備が充実しており、座席シートも快適です。最も一般的な車両は45席+補助席8席の53名乗りです。所有するバス会社が少ないですが60名乗りのバスも存在します。
中型バス
大型バスと同じような観光仕様で、路線バスと同じぐらいのサイズ感になったのが中型バスです。ほとんどが補助席のない正座席のみの27人乗り車両です。
小型バス
中型バスがさらにコンパクトになったのが小型バスです。21人乗りや25人乗りの車両がありますが、メーカーの製造が終了しているため保有しているバス会社が少なく、あっても年季の入った車両が多いです。
マイクロバス
中型バスと同じぐらいの人数が乗れて、快適な観光仕様ではなく近距離用の送迎仕様になったのがマイクロバスです。ホテルの送迎バスなどでよく利用されておりリーズナブルです。
ミニバス
ハイエースやキャラバンのような商用ワゴン車がミニバスです。10名前後で利用しやすいサイズですが、貸切バスとして所有しているバス会社が少ないので注意が必要です。
貸切バスはどんな料金形態なの?
貸切バスの料金は1台いくらという形で見積りしますが、その中には車両レンタル代・ドライバー人件費・ガソリン代・バス会社加入の保険代が含まれています。料金のベースとなるのはエリアと車種で、国土交通省によって地域ごとに料金の上限・下限が定められています。そのベースに従って、拘束時間と走行距離に応じた料金を算出します。そのため、利用する場所や時間が決まっていないと、見積り金額を出すことができません。
費用が発生するのは乗客が乗っている間だけではありません。片道だけ送迎して、車両だけが帰る場合にも走行分の費用がかかりますし、移動先の現地でバスを走らせずに待機する場合にも拘束時間分の費用がかかります。このあたりは安くおさめるコツがありますので、あとで詳しく解説します。
また貸切バスの料金制度は、過去に重大事故が多発した経緯により、厳しい法律で縛られています。運転をするドライバーが安全に運転できるように、無茶なスケジュールを組めないようになっているのです。例えばドライバーが1日に走行できる距離や時間が設定されているため、長距離・長時間・夜間運行になると、ドライバー1名ではなく、交換運転手を入れて2名体制にしなければならないのです。このあたりもあとで確認しましょう。
貸切バスとレンタカー・高速バスの比較
観光バスをレンタルするというのはどういうことかわかったところで、学生さんに人気の移動手段であるレンタカーや高速バスと比較をしてどんなメリットやデメリットがあるのか比較してみましょう。
高速バス | 貸切バス | レンタカー | |
---|---|---|---|
人数の自由度 | ✕ 大人数だと 席を確保しにくい | ◯ 人数に合わせて 車両を選べる | △ 大人数だと 免許制限がある |
行程の自由度 | ✕ 運行ダイヤが 決まっている | △ 行程を 自由に組める | ◯ 当日も 自由に走れる |
盛り上がり度 | ✕ 他人と一緒で 気を使う | ◯ 車内は自由で 全員でお酒も飲める | △ 車内は自由だが 運転担当は疲れる |
安全性 | ◯ プロドライバーで 安心 | ◯ プロドライバーで 安心 | ✕ 運転担当に 負担がかかる |
費用 | ◯ 費用が 最も安い | ✕ 費用が 最も高い | △ 業者によって 料金はマチマチ |
高速バスは楽で安心ですが自由度が低い、レンタカーは自由度が高いが運転担当への負担が大きい、貸切バスは両方のいいところを網羅しながらも料金が高い、という特徴があります。
観光バスを安くレンタルするコツ
貸切バスを高速バスやレンタカーと比べたところ、それぞれにメリット・デメリットがあるので、どれが1番良いということはなく、状況に合わせて選択したほうがよいことがわかったと思います。ただ、高速バスのようにプロの運転手がいながら、レンタカーのように時間やルートを自由に設定できる貸切バスは、安く利用することができれば、とてもおすすめの移動手段です。 そこで、少しでも料金を安くするコツをご紹介しますので、旅行計画の参考にしてみてください。
オフシーズンや平日に利用する
貸切バスの料金には上限と下限が決められていますが、同じバス会社でもその範囲の中で料金は上下します。それは需要と供給のバランスによって、料金が変わるためです。観光シーズンなど需要が増える時期には、高めの料金でも貸切バスを利用する人の方が多いため料金はあがります。閑散期にはバスを寝かしておくより動かしたほうがいいので、料金は安くなります。
学生さんの場合、夏休みや冬休みなど長期休みの利用がメインとなるため、料金が高い時期にあたってしまうこともありますが、出発日を週末ではなく平日にするだけでも料金は安くしやすくなります。特に月曜日出発と水曜日出発は安い傾向にありますよ。
経由地を少なくする
貸切バスのメリットは好きな目的地や経由地を設定したオリジナルプランを作れるところにありますが、欲張りすぎた結果走行距離や時間がどんどん増えてしまい、費用がかさんでしまうかもしれません。メインの目的地と、休憩ポイントを設定したら、遠回りにならずに効率の良いルートを想定し、立ち寄りスポットを最小限に減らしましょう。
また集合場所や解散場所を、たとえば大学前と主要駅前など、複数地点に設定することは可能ですが、1箇所にまとめた方が時間も距離も短縮できますね。
早朝・深夜運行を避ける
貸切バスは時間を自由に設定できるので、夜行バスのように夜の間に走って朝に目的地へ着くように運行することは可能ですが、同じ距離を走っても22:00~5:00の間は深夜早朝料金として2割増しになってしまいます。費用をできるだけ抑えるのであれば、5:00~22:00の間に利用するのがよいでしょう。
ちなみに集合・解散時間の前後1時間は点検時間として設定する必要があり、バス会社の車庫から集合場所・解散場所までのバスが回送する時間もありますので、お客様が乗車できるバスの実写時間は7:00~20:00の間になるとお考えください。
距離や時間をワンマン運行の範囲におさめる
料金形態のところで、長距離・長時間・夜間運行の場合はドライバーが2名必要というお話が出ましたが、当然ドライバーが1名のワンマン運行よりも2名のツーマン運行の方が費用が高くなります。安くおさめるためにはワンマン運行の条件内でプランを立てるほうがよいでしょう。その条件は具体的に次のようになります。
- 拘束時間は1日13時間まで
運転時間ではなくドライバーが労働する時間すべてを指しますので、点検・回送・待機といった時間も含んだ時間となります。 - 運転時間は1日9時間まで
拘束時間のうち実際に運転できる時間で、実車・回送を含みます。連続運転はNGで、2時間に1度15分は休憩を挟む必要もあります。 - 実車距離は1日500kmまで(夜間は400km)
回送を含まず、お客様が乗車している実車距離だけに制限があります。1日の合計は最大600kmまでです。 - リセットされる休息時間は8時間以上
1日あたりの制限がリセットされる休息時間とは、宿泊施設(1泊2食付きの個室)での休息を指します。バス車内での休息ではリセットされません。
ちなみにマイクロバスやミニバスは送迎用の車両のため、運転手が休むスペースがなくツーマン運行ができません。長距離になるから車種を安い方にしよう、というわけにはいきませんね。
ドライバーに宿泊してもらう
1泊2日や2泊3日の宿泊旅行の場合、現地に着いたらバスをまったく使わないというケースもあります。その場合、現地に着いてすぐに帰ってもらうのと、宿泊施設を手配して現地待機してもらうのは、どちらの方が安く済むのでしょうか。
例えば行きは東京のバス会社に東京~長野間を片道送迎してもらい、帰りは長野のバス会社に長野~東京間を片道送迎してもらうの方法と、東京のバス会社に東京~長野間を往復送迎してもらい現地に宿泊滞在してもらう方法です。答えは後者の宿泊滞在です。距離や時間はワンマン運行内におさまりますが、2往復分の費用が発生することになるので、1往復+宿泊費用の方が断然安くおさまるのです。近い距離なのに滞在日数が長い場合などは2往復したほうが安くなりますね。
車両定員数マックスで利用する
貸切バスは車両1台の料金なので、1台に乗車する人数が多ければ多いほど1人あたりの料金が安くなります。そのため車両費用が1番高い大型バスに60人乗った場合と、1番費用の安いマイクロバスに20人乗った場合では、実は大型バスの方が安くなりコスパが良いのです。ただし、中型バスの車両区分的な上限を超える境目の30人乗車の場合は、大型バスに少ない人数で乗ることになってしまい、1人あたりの料金が割高になってしまいます。
学生旅行は、大切な思い出となるかけがえのない体験です。コスパの良さだけを突き詰めて苦労して行くというのもあとで笑える思い出かもしれませんが、より安全に楽しい旅行にするためには観光バスのレンタルがおすすめですよ。貸切バスという選択肢も気になったら、お気軽にバス旅ねっとにご相談ください。すでに旅の予定が決まっている場合は、お見積りフォームより内容をお送りいただければ、貸切バスを利用した時の料金がすぐにわかります。ぜひご利用ください。