貸切バスの予約が取れない?貸切バス業界の最新動向と予約対策を徹底解説!

貸切バス業界の動向

個人や法人が運転手付きのバスを借りるという仕組みで、団体移動に便利な貸切バス。コロナ禍が落ち着いてきた2023年、幹事さんが社員旅行や合宿の計画を立てて、いざ貸切バスを予約しようとした時には、希望の車両が手配できない!ということが起こるかもしれません。
この記事では、貸切バス専門の旅行会社「バス旅ねっと」が、貸切バス業界の需要と供給バランスが今どうなっているのか、詳しく解説していきますので、近いうちに貸切バスを使う予定の方はぜひ参考にしてください。

貸切バス業界の歴史を振り返る

貸切バス業界は時代や経済の影響を受けやすく、繁栄と衰退を繰り返してきました。まずは現在に至るまで貸切バス業界にどのようなことが起きていたのか、振り返ってみましょう。

増え続けていった貸切バス事業者

もともと貸切バスのサービスは路線バスや鉄道を持つような地元の大手企業が提供してきましたが、2002年の規制緩和で新興企業が参入したことで「高速バスツアー」がブームになり、過剰な価格競争の時代があり、低コストのしわ寄せによる重大事故が多発したことにより、2011年にセーフティバス認定制度、2014年に下限料金設定ができました。低コストよりも安全を重視するような法整備がされたのですね。それでも2016年に死傷者多数の軽井沢スキーバス事故が起きてしまい、2017年以降貸切バス事業者への監査・処分が厳格化しました。

法整備とコロナ禍による貸切バス事業者の減少

貸切バス業界は年々成長していたため、事業者の数は増え続けていましたが、2012年に4,536社とピークを迎えて以降、法令遵守できていない事業者は徐々に淘汰されていきました。コロナ禍以前の2018年の時点で4,127社、2019年には4,004社にまで減っています。

そして2020年から新型コロナウイルス感染症対策のための行動制限や自粛が2年以上続き、人の移動を前提にしたビジネススタイルである貸切バス業界は大打撃を受けました。コロナ対策の特別貸付や雇用調整助成金などの支援を受けながらなんとか経営を維持してきた事業者も、事業撤退や廃業に追い込まれ、経営統合などで生き残りを図る事業者も増えました。

深刻なバスドライバー不足

また路線バス・貸切バスに限らず、運転手の人手不足は長年問題が深刻化しています。ドライバーになるには大型二種免許が必要というハードルがある上、長時間運転など体力的な負担があるだけでなく、お客様対応というサービス業務による精神的負担まであるからです。そのため新たなバスドライバーのなり手が少なく、どんどんドライバーが高齢化しています。

2023年貸切バス需要はどうなるのか

貸切バスサービスの供給側の現状は、バス会社と運転手が不足しているということがわかったところで、貸切バスの需要側についても見ていきましょう。2023年は次の3つの需要が一気に重なると考えられます。

学校や企業による貸切バスの大規模需要

大きな観光バスで思い浮かべるのは、まず修学旅行ですよね。遠足や修学旅行だけでなく、スポーツ合宿や試合遠征など、学校での需要は一定数あります。また法人企業では、新人研修や慰安旅行といった社内での利用から、自社イベントへの送迎シャトルバスや視察送迎など、自社に関わるお客様を送迎するという需要もあります。これらはコロナ禍において一時的にイベント中止などで需要が激減しましたが、需要自体はずっとなくならないものなので、2022年の終わりからの行動制限の解除により、2023年は一気に需要が戻ると考えられます。

個人観光による貸切バスのスポット利用

町内会の集まりや友人・親族グループの観光でも貸切バスを使うケースはありますが、絶対に遂行しなければならない企画というものがあまりないため、貸切バス以外の移動手段も検討しながら計画を立てることは可能でした。
コロナ禍による変化としては、同じバスでも不特定多数の人と一緒に乗り合うバスツアーが敬遠されるようになったことと、人が密集する人気観光スポットではなく様々な地方に行き先が分散したことにより、自分たちだけで貸し切って好きな場所に行きたいという需要が増え、結果的に貸切バスが選ばれるケースが多くなりました。

観光をする訪日外国人の増加

2014年からの爆買いインバウンドから体験型インバウンドに変わった2016年以降は訪日外国人による貸切バス需要はかなり高まり、2017年は貸切バス事業者の営業利益がピークに達しています。この需要に合わせて業務を拡大していた貸切バス事業者がコロナ禍で大打撃を受ける形となりました。
2022年終わりからの入国制限の緩和と円安により、日本は海外旅行先として人気が高く、貸切バス利用も一気に増えました。実際にこの冬、北海道では貸切バスがまったく無くなってしまい、どんなに費用がかかってもいいからバスを手配してほしいと言われることも多くありました。道東のバス会社が道央の新千歳空港まで送迎に向かうというケースが発生するほど、バスがなかったのです。

貸切バスを使いたい時はどうすればいいの?

貸切バスを利用するには予約をすることが大前提となりますが、現在は貸切バスの供給側が充分でないため、貸切バスを使いたくても使えない状況や、移動手段が無いという最悪のケースが発生してしまうかもしれません。ここでは事前にできることについて見ていきます。

事前に複数の移動手段を比較検討しておく

詳細のスケジュールが決まる前に、目的地に行くためにはどのような移動手段があり、それぞれの費用がどのぐらいかを把握しておきましょう。貸切バスの費用は移動する距離や時間により計算されますが、バス旅ねっとのような貸切バス手配サービスでは概算見積りを出すことは可能ですので先に見積りを取りましょう。そして全員が公共交通機関を利用した場合の合計運賃を計算しておきます。公共交通機関が不十分な場合にはタクシーを複数台使うことも想定しておきましょう。レンタカーの店舗があるかどうか、運転できるメンバーが何人いるかも確認ポイントです。
このように事前に準備しておくと、スケジュール確定後にもし貸切バスの予約が取れなくても、そこから代替案を探すより安心です。

貸切バスが特に混み合う時期を確認しておく

貸切バスの需要が一気に増えると言っても波はあります。曜日では週末の需要が高く費用も割増になることが多いので、スケジュールに自由がきくのであれば平日出発、特に月曜日と水曜日が狙い目です。
季節需要としては、気候が良く大型連休のある春や紅葉シーズンの秋には全国的に観光利用が増えます。また夏休みは学生の合宿や遠征が多くなります。そのため冬が閑散期となりますが、場所によってはスキーなどの需要が高くなりますので、目的地によっても混雑状況は変わってきます。バス旅ネットのような貸切バス手配サービスの担当者に確認しながら計画することをおすすめします。

早く計画を立てて先にバス車両をおさえておく

1番の対策は、誰よりも早くバスを予約して車両を押さえておくことですね。これはスケジュール詳細を決めないといけないためなかなか難しいかもしれませんが、できることから埋めていきましょう。最低限必要なのは出発日と出発地です。利用時間や距離は、可能性のある最大値で計算するとよいでしょう。また貸切バス車種は乗車人数によってサイズが変わりますので、何人参加するか確定しなくても、可能性のある最大人数が乗ることができるサイズの車種を選ぶことはできますね。
バス旅ねっとでは利用開始日の21日前までキャンセル料金は無料ですので、このような最大の内容で早めに予約しておき、キャンセル期日までに内容を確定させるということも可能ですよ。

以上、貸切バス予約が取りにくい理由について、貸切バス供給側と需要側の双方から解説させてもらいました。様々なメリットのある貸切バスを、より多くの人にご利用いただけるようサポートさせていただきますので、お悩みごとはバス旅ねっとまでお気軽にご相談ください。スケジュールが決まられている場合は、お見積りフォームからのお問い合わせがスムーズです。

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