貸切バスは団体で移動する時の定番ですが、実は季節によって料金が異なります。
今回は貸切バスの繁忙期と閑散期、時期別の料金について解説します。「予約が込み合う時期を避けたい」「できる限りバス料金を安く抑えたい」という方は必見です。また、時期ごとに料金が異なる理由や賢くバスを利用するポイントも説明します。
Contents
貸切バスの繁忙期・閑散期について
初めに、貸切バスの繁忙期と閑散期について紹介します。
込み合う時期を抑えておけばスムーズに予約することが可能です。
さらに、時期別にどんな用途で利用されているのかについても解説します。
貸切バスの繁忙期はいつ?
貸切バスの繁忙期は、基本的に5月~6月下旬、7月中旬~11月下旬です。
週間で見ると土曜日、日曜日、祝日に利用者が集中します。
特に夏休みや秋の紅葉シーズンは、学校が休みだったり旅行がしやすい時期なので貸切バスの利用者が増加します。旅行に行く時は仕事や学校が休みの週末を狙う団体が多くどの月も、週末からバスの空車が埋まっていきます。
1年の半ばである5月~11月は気候的にも過ごしやすく、夏休みなどは団体で集まりやすいため、繁忙期となります。
繁忙期の利用用途
繁忙期の利用用途は観光旅行、社員旅行、修学旅行などの複数日程におよぶ団体旅行が多いです。夏にはBBQや合宿、試合、ゴルフ、秋には紅葉狩り、遠足なども盛んです。
そのほかに、会社の研修や視察でも利用されています。
貸切バスの閑散期はいつ?
貸切バスの閑散期は、基本的に7月上旬、12月上旬~1月下旬です。
週間で見ると平日が利用しやすい時期となります。平日の中でも、週末に近い木曜日や金曜日に比べて週始まりの月曜日や半ばの水曜日のほうが利用者数は減少します。
年末はどの企業も仕事納めのため団体移動の機会は少なくなります。
また、仕事に限らず年末には個人的なイベントや準備が多いことも理由の1つと言えます。
例えば、クリスマス、年末年始の家族旅行、大掃除などのイベント事に加えて、帰省の準備、年賀状の準備などが挙げられます。
このように人々がイベントや仕事などで忙しくなる時期は閑散期となります。
閑散期の利用用途
閑散期である冬や梅雨の時期は観光に不向きな気候のため団体で移動する機会が少なくバスの需要は多くありません。年末年始に会社や友人、親戚の集まりなどでの新年会、忘年会の送迎で利用されることはあります。
時期ごとのバス料金について
貸切バスは、繁忙期や閑散期により料金が変動します。
料金はバス会社によってさまざまですが、繁忙期と閑散期の料金は、約2~3万円もの差が生まれることもあります。
それでは、繁忙期、閑散期のバス料金の例となぜ時期によって料金が異なるのかについて解説していきます。
バス料金の例
同じ行程で同じ車種の場合の繁忙期と閑散期のバス料金を見てみましょう。
※走行距離を100kmと想定しています。
※バス料金はあくまで一例です。
※有料道路料金、駐車場料金などは含んでいません。
表を見て分かる通り、全く同じ内容の行程でも時期が違うだけで料金にかなりの差があることがあります。その理由は、料金算出の仕組みにあります。
貸切バスの料金は利用時間と走行距離によって算出されます。
算出には法律によって上限~下限の料金が定められ、バス会社はその範囲内であれば自由に料金を決めることができます。そのためバス料金は会社によって異なるのです。
なぜ時期によりバス料金が異なるのか
貸切バスは季節によって需要と供給のバランスが変動するため、時期によってバス料金が異なります。
例えば、飛行機の航空チケットやホテルと同じように、観光旅行シーズンは利用者が増加するため繁忙期となり、料金も通常時より割高になるのです。
賢く貸切バスを利用する4つのポイント
ここまで、貸切バスの繁忙期と閑散期、時期によって料金が異なる理由について解説してきました。この章では、これらを踏まえて賢く貸切バスを利用するポイントを4つ紹介します。
効率よく旅程を組めるよう、是非参考にしてみてください。
その①:狙い目の時期は7月上旬か冬
スムーズにバスを予約するための狙い目は7月上旬か12月上旬~1月下旬です。
この時期は、解説してきたように閑散期となるため問い合わせも集中しません。そのため、問い合わせればすぐに見積もり回答をもらいやすく、予約も難なくできます。
また、閑散期のため比較的リーズナブルにバスを利用できるということも特徴の1つです。
ゴールデンウィークは企業が休みのため需要は減りますが、バス会社によってはイベント関連の仕事を受けていたりする場合もあるため、複数社のバス会社へ見積もりを依頼しなければならないということもあります。また、ゴールデンウィーク中の道路は込みやすいため時間に余裕を持った行程を組まなければなりません。
よって、効率よく計画を立てて、尚且つ料金を抑えて利用したい場合は7月上旬か12月上旬~1月下旬の利用を検討しましょう。
その②:繁忙期に利用するなら3カ月前に予約
合宿や試合など、時期を選べず繁忙期に貸切バスを利用するという場合は少なくとも3カ月前には予約するようにしましょう。
繁忙期は問い合わせが集中するため、利用したい日の直前に問い合わせても満車の場合があります。満車の場合、いろんなバス会社を探して問い合わせなければならないためとても手間で、空車が少なくなるほどバス料金は割高になります。
これらの状況を回避するため、早い方は半年前から予約しています。混雑を避け、空車を探す手間を省きたい場合は早めに問い合わせましょう。
その③:バス料金を安く抑えるなら時期問わず早めに予約する
バス料金をできる限り安く抑えたい場合は、時期を問わず早めに予約するようにしましょう。
貸切バスは飛行機の早割のように、早めに予約するほど希望の車種を選べ、比較的安く利用することができます。また、出発日までに期間の余裕があるため移動時間の使い方や目的地での過ごし方も工夫できます。
その②で紹介したように、空車が少なくなるほどバス料金は割高となることがあるため早めに計画し、予約するようにしましょう。
その④:貸切バス専門の旅行会社に問い合わせる
最後に紹介するのが貸切バス専門の旅行会社に問い合わせることです。
貸切バスの旅行会社とは、その名の通りバスを手配したり行程の相談を受けたりする貸切バスに特化した旅行会社のことです。
通常であれば、利用者が自身でバス会社を調べたり問い合わせなければなりませんが、貸切バス専門の旅行会社は全国にある数多くのバス会社と提携しているため、直前の問い合わせでも満車という回答はほとんど無く、バスを探す手間を省くことができます。
また、会社によってはバスの駐車場や宿泊先、昼食先などの代行手配をしてくれるところもあります。
バス会社を探したり問い合わせる時間が無い方や手間をできるだけ省きたい方は貸切バス専門の旅行会社に問い合わせると良いでしょう。
まとめ
今回は、貸切バスの繁忙期と閑散期について詳しく解説してきました。
閑散期は利用日の近い問い合わせでも比較的予約はしやすいですが、繁忙期は車種によって満車になることが多いため早めに問い合わせるようにしましょう。
最後に貸切バスの繁忙期と閑散期のポイントについてまとめました。
- 繁忙期は、5月~6月下旬、7月中旬~11月下旬
- 閑散期は、7月上旬、12月中旬~1月上旬
- 狙い目は7月上旬か冬で休日よりも平日のほうが良い
- 繁忙期に利用する場合は最低でも3カ月前に問い合わせたほうが良い
- バス料金を安く抑えるなら時期問わず早めに予約する
- 貸切バス専門の旅行会社に問い合わせれば空車が見つかりやすい
貸切バスは予定を早めに決めておくほど、移動時間の工夫や綿密な計画を立てることができます。まずは、利用時期を決めて問い合わせてみましょう。
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