【貸切バスの行程を組む!】行程作成のコツや手順、よくある質問をまとめて紹介!

貸切バスの行程を組むコツ

貸切バスを利用する時は、運行前にバス会社へ行程を提出しなければなりません。
オリジナルの行程を作れるのが貸切バスのメリットですが、実はこの行程作成に苦戦する方がたくさんいます。
今回は、貸切バスの行程を組むコツや手順、行程を考えるのが面倒な時にどうすれば良いか、行程に関するよくある質問について紹介します。

Contents

貸切バスの行程を組む時に必要なこと

貸切バスの行程を組むために必要なこと

貸切バスが事前に決まった行程が必要な理由と行程を組む時に必要なことについて紹介します。

貸切バスが事前に決まった行程が必要な理由

貸切バスは事前に決めた行程で運行をしないといけない決まりがあるため、当日に行き先を変更したり時間を変えることはできません。
行程を事前に決める理由は2つあります。

1つは、運転手が大勢の乗客を事故の無いよう目的地まで送り届けるため、道幅や運行ルートの確認など、いろんな準備が必要だからです。
もう1つは、行程を変更するとバス料金が変わってしまうからです。貸切バスは、設定した行程をもとにバス料金を算出し、事前に支払いを済ませて運行日を迎えます。

時間を決める

時間を決めることは、行程をスムーズに進める上で大切です。行程で設定する時間は、「何時から何時まで利用する」だけでは不十分です。

  • 何時に出発、帰着するのか
  • 出発場所から目的地まで何時間かかるのか
  • 目的地での滞在時間は何時間か

この3つの時間をしっかり決めておく必要があります。
1つ1つの行動にしっかりと時間を決めることで当日の予想が立てられ、行程も組みやすくなります。

貸切バスは団体で利用するので、乗り降りや荷物を積んだりするだけでも思っている以上に時間がかかります。余裕をもって時間を確保しましょう。

場所を明確にする

場所を明確にすることはとても重要です。冒頭にも解説したように、貸切バスの運転手は行程をもとにバスが通れる道路や、効率の良いルートを事前に確認して運行します。
「東京23区内で観光する」のような大雑把な場所ではなく、東京タワーの展望台に登る、雷門と仲見世通りに行くなど、訪れる場所を決めましょう。

  • どこで観光するのか
  • 何か所バスで巡るのか
  • 出発場所と帰着場所はどこにするか

これらをしっかりと決めておくことで、より旅行のイメージをしながら行程を組むことができます。

行程を組む手順例

初めて貸切バスで旅行をする方に、行程を組む手順を4つ紹介します。これはあくまで一例ですが、簡単な方法なので是非参考にしてみてください。

①行きたい場所をピックアップする

まずは行きたい都道府県を絞り、その地域での観光地や名物料理、土産屋などを調べます。
団体で入場すれば割引が効く施設もあるので、HPや口コミ情報も見ておきましょう。

中には、1つの都道府県だけでなく、例えば1日目は東京都、2日目は神奈川県で観光するという方もいます。長期間の旅行を検討している場合は、日ごとに場所を変えて観光しても良いですね。

②目的地での滞在時間を決める

行き先が決まれば、滞在時間を決めます。
団体行動なので全員揃っているかの確認や、トイレ休憩にも時間がかかります。目的地での滞在時間は15分ほど余分にとっておきましょう。

③乗降場所を決める

次に、乗降場所を決めます。集合や解散をしやすく、バスが停められる広い場所を設定します。
特に荷物が多い旅行の場合はトランクに積み込むことも考え、長時間バスを停車していても問題ない場所を選ぶ必要があります。

バスが停められる場所を探すのが難しければ、バス会社に相談してみましょう。
例えば「新宿駅辺りで乗降したい」と伝えれば、可能な限り希望の場所に近いところをバス会社が設定してくれます。

④出発時間と帰着時間を決める

乗降場所が決まれば、出発時間と帰着時間を設定しましょう。目的地での滞在時間や、目的地に到着するまでの運行時間を考慮し、設定することが大切です。
過密な行程の場合、時間通りに進まないことも多いため目的地での滞在時間と同様、時間に余裕をもって行程を組んでおけば安心です。

これら4つの手順を踏めば、簡単に行程を組むことができます。もちろん、先に場所を全部決めてから時間を当てはめる方もいます。行程の組み方は人ぞれぞれなのでいろんな方法で作成してみると良いでしょう。

行程を組む時の4つのコツ

「貸切バスでの旅行を存分に楽しみたい」「効率の良い行程を組みたい」という思いは皆さん同じでしょう。そんなあなたに、行程を組む時の4つのコツを紹介します。

①目的地が複数ある場合は地図を見て順番を決める

貸切バスの行程を組むためのコツ1

目的地が複数ある場合は地図でそれぞれの位置を調べ、徐々に最終目的地へ向かうような順番で行程を設定したほうが効率的です。目的地の位置を把握することで無駄な往来をなくし、移動時間を削減することができます。

②目的地の営業時間を調べる

貸切バスの行程を組むためのコツ2

目的地の営業時間は必ず確認しておきましょう。
せっかく良いお店や観光地を見つけても夜しか営業していなかったり、定休日だと、考えた行程も台無しです。営業時間をしっかりと調べ、不安な場合は電話で問い合わせておくと良いでしょう。
また、人気店や有名の観光地は時間帯により、込み合うことも想定されるので比較的空いている時間を狙うと尚良いです。

③目的地での所要時間を調べておく

貸切バスの行程を組むためのコツ3

ネットなどで事前に目的地での所要時間を調べておきましょう。
例えば、3時間かけて回る観光地に1時間しか取っていなければ、せっかく訪れたのに全て回りきることができず、観光を切り上げなければなりません。
所要時間を調べた上で行程を組めば、観光地を心置きなく満喫することができます。

④駐車場を確認しておく

貸切バスの行程を組むためのコツ4

貸切バスは、利用者が目的地で観光している間(乗車していない時)は駐車場で待機します。
団体で訪れるような観光地には貸切バス専用の駐車場が備わっていることがほとんどですが、観光施設から離れた場所にあったり、事前予約が必須の場合があります。

目的地が決まったら、敷地内にバス専用の駐車場があるか、どこに駐車場があるのかをしっかりと把握しておきましょう。

行程作成の工夫術

貸切バスの行程作成時の悩み

オリジナルの行程を作れるのは魅力的ですが、下のように作成時に悩むことはたくさんあるでしょう。

  • 貸切バスは使いたいけど内容は大まかにしか決まっていない
  • 貸切バスで行けるオススメの場所が知りたい
  • 決められた予算内に収めたい
  • 幹事としてみんなが満足できる行程を考えたい

これらの問題を解決するために、これから行程作成の工夫術を4つ紹介します。

行程を組んでくれる会社を探す

貸切バスの行程作成は貸切バス専門会社へ

行程作成が面倒な方は、貸切バス専門の旅行会社に依頼すると良いでしょう。
貸切バス専門の旅行会社は、主にバス会社の選定や自分たちに適した車種の提案、行程作成の手伝いをしてくれます。

つまり、自分たちでバス会社を探す必要がなく、見積もりからバスの確保まで任せることができるということです。

バス旅ねっとでは上で述べた対応に加え、皆さんがどこで観光したいか、どんな旅行にしたいかを伺い、オススメの観光地や食事場所を提案することが可能です。
また、皆さんの希望の行程を見て時間の設定や行き先の順番のアドバイスをします。

行程表はバス旅ねっとが作成します。バス会社と皆さんに作成した行程表を共有するので必要事項や要望さえ伝えれば、楽に当日を迎えることができます。

バス会社に相談する

行程作成ができるならバス会社へ直接相談

自分たちで行程は作成するが、バスで行くのにオススメの観光地や駐車場を知りたいという場合は、バス会社に問い合わせてみても良いでしょう。

バス会社はたくさんの運行に携わり、豊富な知識と経験があるためオススメの場所を教えてくれるでしょう。教えてもらった観光地や駐車場をもとに行程を考えれば、時間がなくてもスムーズに作成できるでしょう。

決められた予算がある場合は時間や経由地の数を減らす

貸切バス経由地を減らして低予算で

貸切バスの料金はバスを走らせる距離と時間をもとに算出されます。そのため、利用時間や走行距離が長いとその分バス料金も割高となります。

決められた予算がある場合は、1度、希望の内容で見積もりを取ってみましょう。予算に合わない場合は、目的地での滞在時間を短くしたり経由地の数を減らすことで料金を抑え、予算にあった行程を組むことができます。

旅行のコンセプトを決める

貸切バス旅行のコンセプトから行程作成する

コンセプトのある旅行では、ほかには無い充実感が味わえます。
貸切バスを利用する時は、誰と行くのか、どんな利用目的なのかによって楽しみ方はそれぞれです。旅行のコンセプトを決めて、移動時間も有意義に過ごせるように行程を組みましょう。

例えば、「終始楽しい卒業旅行にする」というコンセプトにしたとしましょう。
終始楽しむためには、移動時間も無駄にできません。目的地に着くまでに、レクリエーションやカードゲームをしたり、みんなで会話をしながらお菓子を食べたりすると車内でも楽しく過ごすことができます。

また、このコンセプトに適した車種は、観光仕様の大型バス中型バスです。
観光仕様のバスには、移動時間も楽しめる車内設備がたくさん備わっています。目的地に到着するまでの間、カラオケや映画鑑賞をすることができるので、まさに「終始楽しい卒業旅行にする」というコンセプトにピッタリの旅行が実現できます。

貸切バスの行程に関するQ&A

Q:出発地(乗降場所)は決まっていますか?

A:基本的には決まっていません。自分たちで指定することができます。
ただし、「ほかの交通や運行の妨げにならない場所」「短時間なら駐車可能な場所」であることが前提です。場所によっては、事前に許可を得る必要がある場合もあるので注意しましょう。

Q:乗降場所を複数指定することは可能ですか?

A:可能です。出発地と同様に、「ほかの交通や運行の妨げにならない場所」「短時間で乗降できる場所」に限ります。また、乗降場所を複数設定する場合は行程が増えるため、バス料金が少し割高になることがあります。

Q:当日にスケジュールの変更はできますか?

A:原則できません。予定より早めに行程を進められたとしても、急遽立ち寄り場所を追加したり行き先を変えることは不可能です。行程を変更する場合は事前に連絡しておきましょう。

Q:雨天用の行程を作ることは可能ですか?

A:同日で同程度の走行距離、利用時間であれば雨天用の行程作成も可能です。
当日の対応はできないので、雨天用の行程を作りたい場合は事前にバス会社へ相談しましょう。

Q:トイレは、当日こちらのタイミングで立ち寄ってもらえますか?

A:貸切バスなので基本的には可能です。ただし、運転手はスムーズに行程を進められるよう計算しながら運転しているため、ある程度事前に行程内容に組み込んでおくほうが良いでしょう。

Q:駐車場はどうしたら良いですか?

A:駐車場は基本的に自分たちで予約しなければなりません。目的地の近辺で探しましょう。
また、事前予約が必要な駐車場もあるので注意が必要です。見つからない場合は、代行で手配してくれるバス会社や貸切バス専門の旅行会社もあります。

Q:運転手の宿泊先はどうしたら良いですか?

A:基本的には、自分たちで運転手の宿泊先を予約しなければなりません。1泊2食付き(夕食・朝食)であること、個室であることが条件です。
また、ホテルやその周辺にバスが停められる駐車場があるかについても確認が必要です。

Q:1日に利用できる時間や距離に決まりはありますか?

A:決まっています。(自動車運転者の労働時間等の改善のための基準・厚生労働省)
過労防止のため、1名の運転手が運転する時間と拘束時間(バス会社の車庫を出発してから帰庫して退社するまでの時間)の上限を越えて乗務することはできません。

1名の運転手が貸切バスを運行する場合は、原則9時間・500㎞(夜間は400㎞)までです。 これを超える場合は交替運転手が必要となります。

<運転時間の上限>

  • 連続運転時間4時間ごとに30分以上の休憩が必要なことに加え、高速道路の連続運転時間はおおむね2時間まで(夜間は一般道も2時間まで)
  • 2日を平均して1日当たり9時間を越えないこと

<拘束時間の上限>

  • 始業(出勤)から運転時間(休憩時間、待機時間等を含む)、終業(帰庫・退社)までを含め原則13時間を越えないこと(最大で16時間まで)

※車庫を出発して、車庫に戻るまでの時間が16時間を越える場合は、現地にて仮眠が必要になります。運転手が現地で宿泊する時と同様に、基本的には自分たちで運転手の仮眠場所の予約や滞在料の負担をしなければなりません。仮眠をとらない場合は、運転手2名で運行することとなります。
※運転手が2名の場合でも、1日の拘束時間(待ち時間、休憩、仮眠を含む)は20時間までで、次の運転まで8時間以上の休息が必要になります。

Q:深夜・早朝の運行はできますか?

A:可能です。ただし、深夜早朝(午後10時~午前5時まで)は運行料金が別途加算されるため注意しましょう。

Q:バスを予約してからでも行程を変更することはできますか?

A:予約したバス会社にて、スケジュールの都合が合う時は変更可能です。
変更内容によっては、バス料金が追加となることがあるので注意しましょう。

Q:予定よりも時間がオーバーしたら追加料金はかかりますか?

A:渋滞などで帰着が遅れた場合は原則不要です。
追加料金が発生するケースとしては、自分たちの都合で出発が遅れたり(遅刻など)、目的地での滞在時間が予定より長引いてしまった場合などです。
事前に決めた行程通りに運行できるよう準備しておきましょう。

貸切バスの行程作成まとめ

今回は、貸切バスの行程作成について紹介しました。貸切バスの行程を組むコツや手順、行程を考えるのが面倒な時にどうすれば良いか、行程に関するQ&Aは参考になりましたでしょうか。

「旅行のコンセプトを決める」で紹介したように、貸切バスの車種は座り心地や車内設備、トランクの容量などそれぞれ異なります。計画している旅行をどんな旅行にしたいかによって車種を決めると移動時間も楽しむことができます。
各車種の特徴を調べて、利用したい車種を見つけてみてください。

最後までこの記事を読んで「貸切バスの準備は大変そうだな・・・」と思った方も大丈夫です。
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