貸切バスの利用を考えているけど、料金相場がどれくらいなのか気になる方は多いのではないでしょうか。実は、貸切バスの料金相場は決まっているわけではなく、さまざまな条件で変動します。今回は貸切バスの料金相場について貸切バス専門の「バス旅ねっと」が詳しく解説していきますので、早速見ていきましょう。
Contents
貸切バスの料金相場について
貸切バスの料金相場は、○○円と即答できるものではありません。
貸切バスの料金は4つの利用条件で変動するため、皆さんの利用内容次第で毎回異なります。
利用条件は下記になります。
- バス車種
- 走行距離と利用時間
- 利用する時期
- 利用する地域
貸切バスの料金相場が変動する条件を解説
ここからは、貸切バスの料金相場が変動する条件を4つのポイントで解説していきます。
バス車種によって料金が変わる
貸切バスには大型バス、中型バス、小型バス、マイクロバス、ミニバスの5種類があります。
大型バス、中型バス、小型バスは観光仕様のバスで、座席にリクライニングが付いていたり、カラオケやテレビなど豊富な設備が標準的に備わっています。設備が豊富で車内が広く造られている分、料金が割高になります。中でも乗車定員が最も多い大型バスの料金が1番高くなります。
マイクロバス、ミニバスは送迎仕様のバスで車体のサイズが小さく、車内の造りが簡素で設備は観光仕様のバスほど豊富ではありません。そのため、観光仕様のバスに比べて少し割安で利用できます。
下の表で簡単に各バス車種の違いをまとめているので参考にしてください。
※料金相場は、走行距離150km、利用時間8時間で設定しています。
※設備はバス会社によって異なる場合があるので、事前に確認しておきましょう。
走行距離と利用時間が長いほど料金は割高に
走行距離と利用時間の長さによっても貸切バスの相場は変動します。
よって、走行距離と利用時間が長くなるほど料金は割高になってしまいます。
上の表で分かるように、同じ車種でも利用時間や走行距離が違うと相場が変わってきます。
利用する時期でも料金が異なる
貸切バス業界にも繁忙期と閑散期があり、利用する時期によって相場は異なります。
繁忙期は夏から秋にかけてで、1年間で最も相場が高くなります。
閑散期は12月~1月の冬の時期となり、全国的に相場が低くなる傾向があります。
また、平日と土日祝日でも相場が少し変わってきます。
土日祝日の貸切バスの相場は平日に比べ、2割~3割上がります。
日曜日、土曜日、金曜日、木曜日、火曜日の順番に安くなり、月曜と水曜が最も安くなります。
利用する都道府県によっても料金が異なる
バス会社は貸切バスの利用料金を計算する際、バス会社の監督省庁である国土交通省の運輸局が定めた計算方法に従うように義務付けられています。
運輸局は北海道、東北、関東、北陸、中部、中国、近畿、四国、九州、沖縄の10局に分かれており、各都道府県は該当する地域に分類されます。
よって、2章で紹介したように利用する地域によっても相場が異なります。
下の表で大型バスの料金相場を地域別に比較しているので参考にしてください。
【大型バスの地域別料金相場】
走行距離:150km
利用時間:6時間
同じ走行距離、利用時間でも利用する都道府県ごとで相場が異なり、近畿が1番高く、北海道が1番安いということが分かります。
貸切バスの料金相場を比較【バス車種や利用地域別】
下の表では同じ走行距離と時間の場合にバス車種と利用地域別に料金相場を確認できるようにしています。
バス車種や利用地域によって相場にどのような違いがあるのか見ていきましょう。
【料金相場比較表①】
走行距離:200km
利用時間:8時間
【料金相場比較表②】
走行距離:50km
利用時間:5時間
このように貸切バスの料金相場は利用内容によって変動します。
次の章ではどのように貸切バスを安く利用する方法を紹介していきます。
貸切バスを安く利用する方法を紹介
貸切バスの相場について解説してきましたが、ここからは貸切バスを安く利用する方法を4つ紹介していきます。
マイクロバスの利用を検討する
貸切バスを安く利用したいならマイクロバスをオススメします。
マイクロバスは観光仕様のバスに比べて設備の豊富さは劣りますが、近場であれば車内で過ごす時間も少ないため、車内設備の優先度を下げてマイクロバスを利用する方もたくさんいます。
マイクロバスは車内の造りが簡素なため貸切バスの中で1台当たりの料金が最も安く利用できます。
乗車人数が多いほど1人当たりの料金を抑えられる
貸切バスは乗車人数が多いほど1人当たりの料金が安くなります。それでは乗車人数によってどのような違いが出るのか、下の表で確認していきます。
※走行距離50km、利用時間5時間で設定しています。
バス1台当たりの料金として見ればマイクロバスのほうが安いですが、大型バスのような定員数が多い車種を満員で利用すれば1人当たりの料金としては安いことが分かります。
走行距離と利用時間を短く設定する
「3-2.走行距離と利用時間が長いほど料金相場は割高に」で解説したように貸切バスの料金は利用時間と走行距離をもとに料金を計算し、この2つが長くなるほど料金は高くなります。貸切バスでの旅行を日帰りで計画すれば比較的安価に利用できるのでオススメです。
1泊2日のように宿泊を伴う利用の場合は運転手、バスの拘束時間(利用時間)が長くなるため日帰り利用に比べて若干割高になりますが、現地で貸切バスを利用する時間や距離が短いほど安くなるので効率的な利用方法を考えて計画を組むようにしましょう。
閑散期を狙う
貸切バスには繁忙期と閑散期があり、閑散期に利用することでバス料金を安く抑えることができます。「3-3.利用する時期でも料金相場が異なる」で紹介したように閑散期は冬の12~1月となります。この時期であれば比較的簡単にバスが見つかり、安く利用できます。
中には夏の時期に観光したい方もいるでしょうが、夏の7~8月は繁忙期のため利用料金が高くなります。
しかし、9月なら繁忙期ほど高くなることなく貸切バスを利用できる可能性が上がります。
9月を逃がしてしまうと、10~11月からは遠足などで貸切バスの需要が高まり、再び繁忙期に突入していくので注意しておきましょう。
まとめ
貸切バスの相場について解説してきましたが、いかがだったでしょうか。
貸切バスの相場はさまざまな条件によって異なります。
どのような条件が貸切バスの相場に関係しているか下でまとめています。
- バス車種
- 走行距離
- 利用時間
- 時期
- 都道府県
これらの条件をもとに上手に計画を組めば、貸切バスを安く利用することもできます。
条件を変えたりさまざまな工夫をして、実際に見積もりを取るところから始めてみてはいかがでしょうか。
バス旅ねっとは全国のバス会社と提携しているので、お客様のご要望に合わせた貸切バスをすぐに探すことができます。まずはお見積りからご利用内容をお送りください。
細かい内容が定かでなくても、日程スケジュールとおおよその人数や場所が決まっている場合は、まずは車両確保のために予約を前提にお見積りされることをおすすめいたします。
日程もまだ確定していない場合は、概算のお見積もりとしてご依頼くださいませ。