観光や旅行の移動手段として貸切バスを利用したい時に1番気になるのは利用料金。
貸切バスはどのように料金が決まるのか?
料金には一体何が含まれているのか?
そんな貸切バスのお金に関するさまざまな疑問にお答えすべく、貸切バス専門の「バス旅ねっと」がまるっとまとめて簡単解説!
貸切バスに関する料金について解説
利用料金はどのように決まるの?
貸切バス料金は利用内容によって変わる
貸切バスの料金は、路線バスやツアー旅行のように利用料金が決まっているわけではありません。貸切バスの料金は、利用内容によって変動するものなのです。
では、利用内容とはどのようなものでしょうか?
それは「季節」「時間」「走行距離」「バス車種」「地域」です。
貸切バスはこれら5つの利用内容をベースに料金が算出されます。
また、貸切バスの料金計算の基準は国土交通省が定めています。
貸切バスの料金には「下限~上限」があり、貸切バス会社はこの下限~上限の間で料金を算出しなければなりません。
「季節」はバス料金の下限や上限に影響があります。
夏や秋は、ほぼ上限で料金が算出され、冬は下限に近い料金が算出されます。
「時間」「走行距離」が料金変動に最も影響し、特に「時間」の影響が大きいのが特徴です。
「地域」ごとに1時間あたりの単価、1キロあたりの単価が決まっています。よって、「地域」が異なることで料金変動の割合が変わります。
貸切バス利用の費用内訳を細かく説明
貸切バスの料金には一体何が含まれているの?
貸切バスの料金計算の仕組みを解説しましたが、では、ガソリン代は利用料金の中に含まれるのかどうか気になる方も多いのではないでしょうか。
まず、貸切バスの料金に含まれるものから解説していきます。
料金に含まれるものは「バス車輌の貸切料金」「ガソリン代(燃料費)」「ドライバーの人件費」「バス会社加入の保険」です。
バス車輌の貸切料金
バス車輌の貸切料金そのものです。料金は先述したように5つの利用条件から算出されます。
ガソリン代(燃料費)
貸切バスが運行で必要なガソリン代(燃料費)です。
また、貸切バスの利用中にガソリンを給油することは無いので安心してください。
ドライバーの人件費
貸切バスはドライバー付きになるので、ドライバーに対する人件費を指します。
貸切バスの車輌だけをレンタルし、自分たちで運転することはできないので注意しましょう。
バス会社加入の保険
バス会社は強制加入である自賠責保険はもちろん、貸切バス事業者に義務付けされた対人無制限・対物200万円以上の任意保険にも加入していますので、貸切バスの乗車中に起きたトラブルに適応されます。 バスを降りた現地でのトラブルに備えたい場合は、別途「国内旅行傷害保険」に加入しましょう。
そして含まれないものは「当日費用」という扱いになり、当日もしくは後日バス会社やバス手配会社に支払う必要があります。
また、「追加料金」「回送料金」というものがあります。
この「当日費用」「追加料金」「回送料金」については次で解説致します。
当日費用には何が含まれているの?
「有料道路料金」「高速道路料金」「駐車場料金」「乗務員宿泊料金」「乗務員仮眠料金」
これら5つが当日費用となります。
※自分たちでETCカードを持ち込むことも可能
有料道路料金、高速道路料金
有料道路料金、高速道路料金は貸切バスの車種区分によって料金が変わります。
車種区分は大型バス(特大区分)、中型バス(大型区分)、小型バス(中型区分)、マイクロバス(中型区分)、ミニバス(中型区分)に分かれます。
事前に有料道路金や高速道路料金を調べたい場合はドラぷらというサイトで簡単に調べられるのでオススメです。
駐車場料金
駐車場料金もバス車種によって駐車場料金が変わることがあります。
だいたい、1回の駐車で3,000~5,000円程度ですが、貸切バスの駐車場の多くは予約制になっています。満車になってしまうと時間制の駐車場の利用や高すぎる駐車場を利用せざる得ないことになります。駐車場が必要な場合は貸切バスの予約と同時に駐車場の予約も重要です。
乗務員宿泊料金
乗務員宿泊料金はドライバーが宿泊する際にかかる費用です。
バスを車庫へ帰らせるより、費用が安くなることがあるのでドライバーを宿泊させることがあります。
ドライバーの宿が必要な場合は、駐車場と同じく予約が必要になりますが条件があります。
朝と夜の食事付き、バス駐車場付きの宿が必要になります。
観光シーズンは宿の予約も早めにしておきましょう。
乗務員仮眠料金について
1名のドライバーを拘束できる時間が9時間、また運転できる走行距離が500キロまでです。
これ以上貸切バスを1名のドライバーで利用する場合は仮眠が必要になります。
この仮眠に伴う費用が乗務員仮眠料金になります。
条件としてはバス駐車場付きで、ドライバーが体を十分に休められるベッドなどがあることです。
また、これらの当日費用は事前にバス料金に含めることも可能です。
当日費用もバス料金とまとめて支払いたい方は、事前に相談してみると良いでしょう。
追加料金とはどんな時に必要?
追加料金は予定していた時間や距離よりもバスの利用が長引いた場合に発生します。
走行距離、利用時間が増えるほどその分追加料金が必要になるので気をつけましょう。
しかし、当日、交通渋滞によって仕方なく利用時間が延長した場合は追加料金は必要ありません。
また、バス会社の都合によっては当日に延長利用を受けられないこともあります。
もし当日に延長利用の可能性がある場合は事前に伝え、柔軟な対応が取れるようにしておくことをオススメします。
回送料金を解説
回送料金とは、貸切バスを片道だけ利用する場合に発生しやすいです。
乗客を目的地に送った後、バスは車庫へ帰らなければいけません。
バスが帰庫する際、有料道路や高速道路を利用した場合にかかる費用となります。
往復利用であれば基本的に回送料金は発生しません。
貸切バスを利用する時に知っておきたいポイントを解説
貸切バスの料金の仕組みを知ってお得に利用
人数が多ければ多いほどお得?
貸切バスは鉄道や飛行機のように人数分のチケットを買う必要がありません。
それは電車や飛行機のように1席に対して料金を支払う仕組みではなく、バス車輌1台に対して料金が必要になるからです。
ですから貸切バスは乗車人数の増減によるバス料金の変動はありません。
つまり貸切バスは定員内であれば、乗車人数が多ければ多いほど1人当たりの料金が安くなります。
東京駅~熱海駅の行程で、貸切バスを利用する場合と新幹線を利用した場合を比較してみましょう。
貸切バスの利用時間は09:00~18:00、走行距離は350㎞を想定、乗車人数は45名で設定しています。新幹線も同じく45名分の料金で計算しています。
深夜早朝の利用は控えよう
貸切バスをお得に利用するなら、深夜早朝の出発は避けた方が良いです。
貸切バスのドライバーが安全運転を行えるように、深夜早朝出発の場合は強制的にドライバーは2名体制になります。つまりドライバー2名分の人件費がかかるので貸切バス料金が高くなるので気をつけましょう。
また、1名体制でバスを運転できる時間帯は05:00~22:00となります。
05:00~22:00の利用でも、1名体制で運転できる時間や距離は決まっています。
1日でドライバー1名を拘束できる時間が9時間、また運転できる走行距離が500キロまでです。もしこれを超えるようなら、もう1名ドライバーが必要になります。
オススメの利用シーズンを紹介
繁忙期と閑散期はいつ?
貸切バス業界の繁忙期は、夏の7~8月、秋の10月~11月が繁忙期になります。
閑散期は冬の12月~1月になります。
夏のシーズンは夏休みがあるので学生たちの部活動の合宿、旅行や観光などで重宝されています。
秋のシーズンは学校の遠足があるので、学年単位の移動には貸切バスがよく利用されています。
秋のほうが夏よりも貸切バスの予約が難しくなることが多いです。
また、夏も秋も繁忙期なのでどのバス会社もバス料金が高くなります。
少しでも費用を抑えるなら冬の12~1月の利用がオススメです!!
まとめ
貸切バスに関する料金をここまで解説してきましたが、料金計算の仕組みなどはおわかりいただけましたでしょうか?できるだけお得に貸切バスを利用するポイントは繁忙期ではなく閑散期に利用することですので、それも踏まえてグループ旅行の計画を立ててみてくださいね。
貸切バスの料金は長時間、長距離で利用すると高くなりますが、公共交通機関と比べると1人あたりの費用はかなり抑えられるので、別の移動手段と組み合わせて乗り換えするよりは、ドアtoドアで貸切バスをお使いいただいた方が、結果的には低コストになる場合が多いです。
どのような行程を組めばスムーズかつ低コストであるかは、貸切バス手配のプロ「バス旅ねっと」にお任せください。お見積りフォームより旅のプランをお送りいただければ、担当スタッフよりお客様に最適なプランをご案内させていただきます。