岐阜県の中央部にある「下呂温泉」は、群馬の草津温泉や兵庫県の有馬温泉と並び『日本三名泉』1つに挙げられる日本を代表する温泉地です。下呂温泉が発見されたのは平安時代中期で、4kmほど離れた標高1,067m湯ヶ峰の山頂でした。その後鎌倉時代中期に突如温泉が枯れ困っていたところ、現在の温泉街の中心にある飛騨川の河原に白鷺が舞い降りて温泉が再発見されたという「白鷺伝説」の言い伝えがあります。
下呂温泉のシンボルは飛騨川に面した噴泉池で、気軽に楽しめる無料温泉として開放されていましたが、2021年12月1日からは足湯専用となっています。温泉街には他にも鷺の足湯やビーナスの足湯などの足湯スポットが複数あり、白鷺乃湯やクアガーデン露天風呂といった日帰り温泉施設もあります。温泉宿は30以上あり、加盟店3軒に入浴できる「湯めぐり手形」が人気です。
泉質は無力透明のアルカリ性単純泉で、ph値が9.2と角質を落とす効果が高く、肌がつるつるになる「美人の湯」として知られています。リウマチ・疲労回復などにも効能があるとされています。