栃木の日光にある「鬼怒川温泉」は、”東京の奥座敷”と呼ばれる関東を代表する温泉地です。源泉が発見された1691年当時は「滝温泉」と呼ばれ、1751年に日光寺社領となってからは日光東照宮参拝の大名や武家、高僧だけが入力できる特別な温泉でした。明治時代の1869年に寺社領制が廃止されると、滝温泉は一般開放され、近くで見つかった藤原温泉とともに「鬼怒川温泉」となりました。その後高度経済成長期には社員旅行のメッカとして大型ホテルで賑わっていましたが、ピーク時から観光客数は減少し鬼怒川沿いに残る廃墟ホテル郡が有名になっていますが、それは一部の場所で温泉街としてはまだまだたくさんのホテルが営業しています。情報サイトが行っている2024年最新の全国温泉地観光客数ランキングでも10位内をキープし続けているほど、根強い人気のある温泉地です。
泉質はアルカリ性単純泉で、鬼怒川の清流のような無色透明でさらりとしていながら、お肌はしっとりする美肌の湯です。「傷は川治(川治温泉)、火傷は滝(現在の鬼怒川温泉)」と言われるように、火傷に効能があるとされています。また皮膚病・胃腸の病気・神経痛・リウマチなどへの効果も期待できます。