全国各地の観光地には、旅行会社が企画するバスツアーが色々あり、格安の日帰りグルメツアーなどは人気が高いですよね。ですが、近くにあったここにも寄ってみたかったな、これも食べてみたかったな、とあとから感じたことがあるかもしれません。観光バスで行く旅行には、企画への参加型のバスツアーだけでなく、運転手付きの観光バスを貸切チャーターしてオリジナルのバス旅行を楽しむことができるのをご存知ですか?この記事では、貸切バス専門の旅行会社「バス旅ねっと」が、観光バスの貸し切り利用について解説いたします。
観光バスで団体旅行する方法を比較してみよう
自治会や親族・知人グループなど、団体で旅行をする場合、公共交通機関では乗り換えが面倒、レンタカーでは運転が面倒ということで、運転手付きの観光バスを利用する方法が人気です。バス旅行には、自分たちのグループだけでなく他のグループと1台のバスを乗り合いするバスツアーのタイプと、自分たちだけで1台のバスをチャーターする貸切バスのタイプがあります。それぞれにどんなメリット・デメリットがあるのか比較してみましょう。
旅行会社が企画するバスツアーに参加する場合
人気観光スポットを巡る周遊バスツアーや、フルーツ狩り・食べ放題グルメツアーなど、大手旅行会社が季節に合わせて企画するバスツアーの広告を目にしたことは誰しもあるでしょう。まずはこのバスツアータイプのメリット・デメリットから見ていきます。
バスツアーのメリット
- 安価なので手軽に参加できる
旅行会社が企画したツアーは、たくさんの人数を集めることで飲食店や観光施設などと割引契約し、格安のパック料金で提供されています。 - 事前情報がなくても主要観光スポットを網羅できる
各観光地の定番スポットや名物グルメを順番にまわるコースが組まれているので、知らない土地でも手軽に観光できます。 - ツアーコンダクターによるサポートが受けられる
ツアー中はツアーコンダクターが同行しているので、旅行中のトラブルへのサポートや、現地の情報を教えてくれるので安心して参加できます。
バスツアーのデメリット
- スケジュールがタイトである
お得感を高めるために立ち寄りスポットをたくさん設けており、1つの場所でゆっくりできないプランであることが多いです。 - 物足りなさを感じるプランになりがち
バスツアーにはたくさんの人が参加するので、旅行プランは誰にでも受け入れられるような無難なプランになりがちです。 - バスツアー中は周囲に気を使う
不特定多数の人が参加するバスツアーは、仲間だけで行く旅行と比べて、周囲にを気を使う必要があります。
観光バスを貸し切ってオリジナルプランを企画する場合
修学旅行のイメージが強い観光バスの貸し切りですが、実は個人でも簡単に利用することができるんです。50名単位の大人数から、20~30人の中規模グループ、10名前後の集まりまで、人数に合わせた色々なバス車種があり、運転手付きでレンタル可能ですよ。この方法をバスツアーと比べた時にどんなメリット・デメリットがあるのかを見ていきましょう。
観光バス貸し切りのメリット
- 旅のプランを自由に決められる
観光バスを1台丸ごと貸し切っての旅行では、行程やスケジュールを自由に決めることができます。特定の趣味の集まりにも活用しやすいですね。 - プライベート空間での移動ができる
知らない人と一緒のバスツアーと違い、社内も仲間内だけのプライベート空間なので、移動中も盛り上がることができます。 - バスの設備を自由に使える
大容量トランクやTVモニタ・マイクなどの設備を、自分たちの用途で好きに使うことができます。座席を歓談に向いたサロンレイアウトにすることも可能です。
観光バス貸し切りのデメリット
- 費用が割高になる
旅行会社が契約した利用施設料金などがすべてセットになったバスツアーに比べ、それぞれの費用が別にかかるオリジナルプランは割高になります。 - 利用する施設の手配を自分でしなければならない
バスツアーの場合は参加するだけ色々な場所に行けますが、自分たちのプランでは駐車場や飲食店、観光施設や宿泊施設の予約をする必要があります。 - 自分たちで移動ルートを考えなければならない
出発地から目的地の間をどのルートで走るのか、食事休憩やトイレ休憩をどのタイミングで入れるのかも、自分たちで考える必要があります。
他の移動手段との比較
バスツアーとは旅行会社が貸切バスを利用して企画するツアーなので、基本的にはバスツアーと貸切バスは同じものです。他の交通手段と比べてバス旅行にどんなメリット・デメリットがあるのかも見ておきましょう。
バス旅行のメリット
- 乗り換えの必要がない
電車や路線バスと違い、バスは目的地まで直接行くことができます。貸切バスの場合は出発地も自由設定できるので、さらにドアtoドアの楽ちんプランにすることも可能です。 - 自分で運転する必要がない
レンタカーと違いドライバーが付いているので安心して運転を任せることができます。みんなでお酒を楽しむことができることもメリットですね。 - 低コストである
1人ずつに運賃がかかる電車、特に新幹線などの特急料金がかかる場合には、総額で見るとバスよりも高額になりやすいです。
バス旅行のデメリット
- 事前予約しなければいけない
団体の場合は新幹線なども事前予約した方が確実ですが、当日の空きがあれば予約なしでも乗車できますよね。バスの場合は必ず予約が必要です。 - キャンセル費用が発生する
利用する人がいてもいなくても定期運行している公共交通機関と違い、バスツアーの予約も、バス車両と運転手をチャーターする貸切バスも、キャンセル時はキャンセル料が発生します。 - 行き当たりばったりの旅はできない
バスの運行にはバスツアー・貸切バスに限らず「行程表」と呼ばれる事前に計画されたルートが必要です。現地で気になった場所にふらりと寄ってみるということができないのがデメリットですね。
オリジナルの旅行プランを立てるコツは?
バスツアーと観光バスの貸し切りの違いを見たところで、型にはまらない自分たちの好きな場所に行けるオリジナルプランに興味を持った方もおられるでしょう。 ここでは、そんなオリジナルプランを実際に考えるにあたってどんなことに気をつけなければいけないか、行程表作成のポイントをご紹介します。
旅行の目的やテーマを決める
観光バスを貸し切って旅行プランを作るにあたり、まずは旅行の目的やテーマを決めることが大切です。例えば、歴史好きな友人と集まり史跡をめぐる旅、写真が趣味の仲間と絶景をめぐる旅、仕事仲間と調査研究を兼ねた旅など、同じエリアに行ったとしても、目的やテーマによって旅のプランは全く異なります。より具体的なテーマを設定してみましょう。
参加人数や予算を決める
観光バスを貸し切る場合は、参加人数に合わせた適切なバスが変わり、人数が多ければ多いほど料金も割安になるため、事前に参加人数を把握しておくことが重要です。 さらにパック料金のバスツアーと違い、オリジナル貸切バスプランの場合は、旅行中の食事代・施設利用代・駐車場代・宿泊費などを考慮して、全体の予算を決める必要があります。また予算を決める際には、旅行中に予期せぬ出費が発生した場合にも、予算オーバーにならないよう余裕を持っておくことが望ましいです。
現地の気候やイベントなどを調べておく
バスでの旅行は、渋滞などの道路状況の影響を受けやすいので、当日に予定したスケジュール通りに進行できるか、事前にわかることは把握しておく方が望ましいです。 例えば現地で雪が降る可能性はないのか?お祭りやイベントによる道路規制はないのか?工事による迂回ルートがないか?などです。 事前に決められた「行程表」どおりに運行していれば、渋滞などお客様都合ではない遅延が発生しても基本的に延長料金は発生しませんが、スケジュールによってはバス会社が別の運行スケジュールを後ろに入れている場合がありますので大幅なスケジュール遅延は料金が発生する場合もあります。
立ち寄り先や食事場所、宿泊先などを決める
観光バスを貸し切ってオリジナルの旅行プランを作る場合、立ち寄る場所や食事場所、宿泊先などを事前に決めておかなければいけません。さらに観光バスは普通自動車の駐車場に停めることはできませんので、すべてのポイントで大型バス用の駐車場を手配する必要もあります。
時間配分を考える
各スポットでどのぐらい滞在して次のスポットに移動するのか、すべて事前に決めておかなければ「行程表」は作成できません。観光複合施設では展示物を見たり、食事をしたり、お土産を購入したり、ゆっくり時間を取りたいですが、全体の時間配分からするとそれほど時間が取れないかもしれません。指定の時間に全員が集合せずに出発が遅れた場合など、お客様都合でバス利用時間が延長してしまった場合には、延長料金が発生しますのでご注意ください。
観光バスはどうやって貸し切りするの?
観光バスを貸し切る方法には、直接バス会社に依頼する方法と貸切バス専門手配サービスを利用する方法の2つがあります。それぞれの特徴を比較しながら最適な方法を選びましょう。
バス会社を探して直接依頼する
観光バスを貸し切りたい場合、直接バス会社に依頼することが可能です。地元での貸切バス利用であれば、路線バスなども運行している有名なバス会社にまず問い合わせてみると良いですが、知らない土地での貸切バス利用の場合には、まずバス会社探しから行う必要があります。またほとんどのバス会社は、当日の運行予約を受け付けているだけなので、前章で挙げたような行程表作成に必要な準備は全部自分で行わなければいけません。
貸切バス手配サービスを利用する
貸切バス手配サービスを利用する場合は、ウェブ上から必要な情報を入力すると、利用内容に合わせたバス会社を探してもらえます。一括見積もりサービスの場合、候補のバス会社が選定されたあとは、直接バス会社とやりとりせねばならず、バス会社を探す手間が省けるだけとなります。一方、手配サービスの場合は、行程表作成サポートや各施設の予約代行など、貸切バス利用の付随業務も対応してもらえます。ただしその分直接バス会社に依頼するよりも費用が高くなります。
以上、観光バスを貸し切ってオリジナルプランの旅行をする方法について、バスツアーとの比較をしながらの解説でした。 この記事を書いている「バス旅ねっと」は、貸切バス専門の手配サービスを運営している旅行会社ですので、面倒なことはすべてお任せいただけます。サービス提供の歴史も長く、提携バス会社数・実績数ともに業界最大級となっていますので、多様なご要望に対応可能です。貸切バスを初めて使う方、他の交通手段と悩んでいる方、お気軽にご相談ください。すでにスケジュールが決まられている場合は、お見積りフォームからのお問い合わせがスムーズです。