11月も中旬に入り少しづつ冬の気配が差し迫ってまいりました。外出される際に手袋やマフラーをされる方も増えている印象ですが、身体の冷えに困っている方、いらっしゃいませんか?
よく冷え性の改善などで着目されるものとして「温浴」がありますよね。もちろん「温泉」も入浴で温まりますから冷えの改善にもってこい。
ということで、今回は温泉の泉質に着目して、どの泉質の温泉が冬場の冷えに有効か、ということをお伝えします。
早速、答えから(笑)。
冬場にもってこいの温泉の泉質は?
ジャン!!
「塩化物泉」です!!
何だそれは、疑問を持たれた方は、ぜひ最後までご一読くださいませ。
Contents
保温に良い塩化物泉
そもそも泉質っていくつあるの?
さて、温泉は温泉でも、その泉質がどれくらい存在するかご存知でしょうか?
実は11個の泉質がありまして、下記のものがそれにあたります。
単純温泉、塩化物泉、炭酸水素泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉、含鉄泉、酸性泉、硫黄泉、放射能泉、含アルミニウム泉、含銅泉
うーん、何やら学問的な匂いを感じて眠気が襲ってきそうですが、1つ1つ噛み砕けば温泉の奥深さを感じることができますし、楽しむだけでなく美容や健康にも活かしていくことも可能です。いずれはそれぞれの泉質の特徴についてもシリーズ化してお伝えできればと考えていいます。
塩化物泉とは?
その中で今回は、塩化物泉をピックアップ。その名のとおり、塩がポイントです。
1.お湯をなめるとショッパイ
塩化物泉をなめると理科の実験でよく使用する食塩水みたくショッパイです。
2.塩が保湿・保温効果を高める
塩分が皮膚に付着すると、汗の蒸発を防ぎ熱が逃げにくくなります。湯冷めしにくく「熱の湯」といわれることが多いです。冬場には丁度いいですよね。
3.コーティング効果で肌の乾燥を防ぐ
よく肌の乾燥を防ぐために、化粧水を利用する事があります。しかし、塩化物泉は肌をコーティングし保湿効果を高めるため、化粧水が不要ともいわれています。
日本では2番目に多い泉質となっており、フラっと立ち寄った温泉が塩化物泉だった、ということも私はよくあります。塩というだけあり、海に近い温泉にはこの泉質が多い傾向があります。先日、カニをトピックとしてとりあげた城崎温泉も日本海に近いですが、塩化物泉となっています。
有馬温泉をピックアップ
今回は数ある塩化物泉の中から、兵庫県の「有馬温泉」をピックアップします。江戸時代から、東の草津に西の有馬といわれている超有名どころではありますが、温泉の成分を分析してもさすがと唸ってしまう名湯ですので紹介させてください。
1.とにかく成分が濃い
有馬温泉の溶存物質(温泉に溶け込んでいる物質)はお湯1kgあたり44,790mgとなっています。実はこれ、ものすごい数字です!
なぜなら、濃さの基準とされている浸透圧で「低張性」「等張性」「高張性」と3つにわかれているうち、「高張性」に分類される基準が10,000mgだからです。
数字的に濃いと分類される基準の4倍もの物質が有馬温泉には溶けているのです。
ここまで濃くなると、成分的に皮膚にあわない人も出てはくるかもしれませんが、個人的には温泉を肌の感覚でも舌の感覚でも十分に感じられる名湯だと考えます。
2.赤みがかった湯が楽しい
赤みがかった湯色には鉄分が関わっています。基本湧き出た瞬間の温泉は無色透明なのですが、鉄分が酸化することによって赤みがかって見えるのです。温泉の色味は、普段のお湯とは違い温泉感を増してくれるため精神的な満足感を増幅させてくれることでしょう。
3.実は「金泉」と「銀泉」がある
一般的に有馬の湯は赤みがかった「金泉」が有名ですが、無色透明の「銀泉」もあります。泉質も塩化物泉ではなく単純放射能泉と違ったものとなっており、1ヶ所で違うタイプの温泉を楽しむことができます。お好きな方はぜひ入り比べをしてみてくださいね。
有馬温泉の団体貸切バスプラン
プラン1:有馬は食と温泉なら単体でOK
有馬は何といってもその温泉自体のパワーと、各旅館やホテルが用意する料理と温泉をあわせたプランが魅力でしょう。関西発の貸切バスを利用した団体プランで「食」と「温泉」を目的とするならば、出発地と有馬温泉の往復でも満足できるのではないでしょうか。
(例)
新大阪→有馬温泉→新大阪 など
プラン2:レジャー要素を含めるなら
「食」「温泉」以外にレジャーや観光要素を含めるなら、近隣の施設への立ち寄りもおすすめします。
有馬温泉の近隣にある施設例として2点記載いたします。
2の1:神戸フルーツフラワーパークを加える
園内では四季折々の花々が迎えてくれます。なんといっても冬場の魅力はイルミネーション。神戸イルミナージュと題し、幻想の世界へ導いてくれますよ。
(例)
新大阪→有馬温泉→神戸フルーツフラワーパーク→新大阪
2の2:宝塚歌劇を加える
言わずもがな、誰もが知っている質の高いミュージカルはどうでしょうか?
鍛え抜かれた迫真の演技が休日を彩ってくれることでしょう。
(例)
新大阪→宝塚歌劇→有馬温泉→新大阪
本日のまとめ
寒い冬にポカポカ温泉。
風邪にもかかりやすくなる季節だからこそ身体を温める。
冬場に温泉に入りたくなる気持ちは理にかなっていると思う今日この頃です。
本日は、「塩化物泉」に保温効果があって湯冷めしにくいこと、関西には有名どころですが「有馬温泉」という代表的な塩化物泉があります、ということをメインでお伝えいたしました。
忘年会のシーズンになってまいりましたが、旅行の計画を立てたりされていますか?
日頃の疲れをとりたいな、とお考えの方は健康促進にも利用できる塩化物泉をぜひ検討してみてください。
それでは!