こんにちは!バス旅ねっと営業担当たけちゃんです。
熊本県の自然といえば、世界最大級のカルデラをもつ「阿蘇山」を思い浮かべるかもしれませんが、海側も魅力がたくさんあるのをご存知でしたか。
熊本県の南西部に位置する「天草」は、大小約120の島々からなる諸島で、有明海・東シナ海・八代海に囲まれた、自然豊かな場所です。
今回は、そんな天草で歴史、絶景、クルージングを満喫できる旅を紹介します。
Contents
モデルコース紹介
熊本市内~熊本IC~九州自動車道~松橋IC~天草四郎公園・天草四郎ミュージアム~天草五橋~松島展望台~松島港・天草五橋クルージング~大矢野島~松橋IC~九州自動車道~熊本IC~熊本市内
熊本県天草を観光するうえで、「天草四郎」にまつわるスポットを訪れないわけにはいきません。
天草のキリシタン文化などを紹介している施設を訪れます。
天草四郎について学んだ後は、天草が誇る絶景を満喫。
高台から、船から絶景を眺めます。
帰り道は、左側に美しい夕日が見られるかもしれませんよ。
海沿いを走行する旅になるので、窓の大きな貸切バスはオススメな移動手段です。
熊本県天草市の見どころをご紹介
熊本市内を出発し、まず目指すのは天草四郎にまつわるスポットです。
天草四郎といえば、学生時代に日本史の授業で聞き覚えのある方も多いのではないでしょうか。
江戸初期のキリシタンで、1637年に起きた天草・島原の乱で総大将を務めた人物です。
そんな天草四郎の生まれ故郷でもある、天草の「大矢野島」を訪れます。
銅像や墓碑もある【天草四郎公園】
天草四郎について知るうえで、「天草四郎公園」は外せないスポットです。
園内には、四季折々の花が植えられているほか、天草四郎の銅像や墓碑、隠れキリシタンの墓碑もあります。
天草四郎とはどんな人物か
ここで、天草四郎について少し紹介しておきます。
1621年、天草の大矢野島で生まれた天草四郎。
実は、天草四郎の誕生は予言されていたといわれています。
時は江戸幕府2代目将軍徳川秀忠の時代。
キリスト教を禁止する禁教令が発令され、キリスト信仰の強かった天草の民衆は苦しめられました。
当時、天草でキリスト教の布教活動をしていた「ママコス神父」は、マカオに追放されてしまいますが、その際、「25年後、16歳の天童が現れ、パライゾ(天国)が実現するであろう」と預言を残します。
その25年後に現れたのが、16歳になった天草四郎です。
禁教令による厳しい弾圧に耐えかねた民衆は、1637年に「天草・島原の乱」を起こし、その一揆の総大将を、天草四郎は16歳にして務めていました。
3ヶ月の籠城戦の末、幕府軍に敗れてしまい、天草四郎もそこで短い生涯の幕を閉じます。
愛の鐘で幸せを願う
天草四郎公園にある「愛の鐘」は、夫婦やカップルに人気のスポットです。
「愛する人を想いながら、神秘なる海に向かってこの鐘をたたくと、潮風が愛を運んでくれる」と記されています。
後ほど訪れる天草四郎ミュージアムに、ハート型の絵馬が販売されており、その絵馬を愛の鐘にある柵にかけるのもオススメです。
<施設情報>
施設名 :天草四郎公園
住所 :熊本県上天草市大矢野町中宮津
電話番号:0964-26-5512
サイト :https://kumamoto.guide/spots/detail/11503
天草四郎やキリシタン文化について学べる【天草四郎ミュージアム】
写真映えする可愛らしい外観
天草四郎ミュージアムに到着すると、まず建物の可愛らしさに目を奪われます。
白を基調にした色合いと、丸みをおびた形が可愛らしく、写真映えする建物として人気です。
建物前の地面に足跡マークがあり、そこに立つとよく映えます。
館内の多くは撮影禁止なので、可愛らしい外観を思う存分撮影しておきましょう。
巨大なガレオン船
館内に入ると、さまざまな展示資料や展示物を見ることができますが、その中にひときわ大きな展示物が見えてきます。
南蛮貿易が栄えていたころに使用されていたガレオン船で、イギリスの「ゴールデンハインド号」を半分のサイズで再現したものです。
半分のサイズでこの大きさなので、本物がいかに大きな船だったのかを実感できます。
壁一面に描かれた南蛮屏風
大迫力の展示といえば、壁一面に描かれた「南蛮屏風」も見逃せません。
南蛮屏風とは、桃山時代から江戸時代にかけて、日本に来航するポルトガル人の様子や、宣教師の様子などを描いた屏風のことです。
その南蛮屏風を展示している施設はよくありますが、天草四郎ミュージアムで展示されている南蛮屏風は、壁一面を使って再現されています。
ほかではなかなかないサイズの南蛮屏風を見られるので、細かいところまでじっくり鑑賞できるのが魅力です。
天草・島原の乱のジオラマ模型
天草四郎を語るうえで欠かせない「天草・島原の乱」。
その最後の舞台となった「原城」での戦いの様子を表したジオラマ模型が展示されています。
立体的に作られているので、絵などでは伝わらない臨場感が魅力です。
天草四郎が陣取っていたといわれている「天草丸」もどこかにあるので、ぜひ探してみてください。
当時の様子を映像から学ぶ
天草四郎ミュージアムでは、映像から天草四郎について学ぶこともできます。
映像ホールは2021年3月にリニューアルされたばかりで、300インチのワイドスクリーンと、5.1ch音声の迫力ある映像を見られるのが特徴。
天草四郎の心の葛藤などを描いた「天草四郎 永遠の息吹」の上映が行われています。
わかりやすく、そして楽しい内容で作られているので、飽きることなく見られる映像です。
舞踊団【花童】の定期公演に合わせて訪れるのもオススメ
これは、皆さんの日程次第になってしまいますが、天草四郎ミュージアムで定期公演として開催されている、「花童」の公演日程に合わせて訪れるのもオススメです。
花童は、日本全国で公演を行っている人気の少女舞踊団で、熊本県内の少女たちを中心としたメンバーで活動しています。
天草四郎ミュージアムでの演目は、天草四郎や天草・島原の乱をテーマにした創作舞踊がメインです。
当時の民衆の苦しみなどを表現した、華麗な舞いを披露してくれます。
<施設情報>
施設名 :天草四郎ミュージアム
住所 :熊本県上天草市大矢野町中977-1
電話番号:0964-56-5311
サイト :https://www.t-island.jp/spot/137
お昼ごはんは天草四郎公園の向かい【道の駅 上天草さんぱーる】
天草四郎公園を満喫したら、ちょうど時間もお昼時になっていると思います。
公園前の道路を挟んだ向かいに、「道の駅 上天草さんぱーる」があるので、そこでお昼ご飯にするのもオススメです。
天草は海鮮料理が有名な場所で、道の駅内にあるレストランでも新鮮な海鮮料理を味わえます。
中でも、早朝に水揚げされたばかりの地魚をたっぷりのせた「さんぱーる丼」は人気の一品です。
<施設情報>
施設名 :道の駅 上天草さんぱーる
住所 :熊本県上天草市大矢野町中11582-24
電話番号:0964-58-5600
サイト :http://www.sunpearl.jp/
天草が誇る絶景【天草パールライン】を満喫
天草四郎について学んだ後は、天草の絶景を満喫します。
約120の島々で構成される天草と九州本土をつなぐ5つの橋「天草五橋」は、天草で人気の絶景の1つです。
ドライブルートとして橋を走行するだけでなく、高台の展望台から眺めたり、クルージングで海から眺めたりと、さまざまな角度から天草五橋を眺めてみましょう。
天草五橋について
天草五橋は、天門橋(1号橋)・大矢野橋(2号橋)・中の橋(3号橋)・前島橋(4号橋)・松島橋(5号橋)の5つで構成される橋です。
九州本土の三角から、大矢野島、永浦島、大池島、前島を通って、天草上島までを結び、全長は約12kmあります。
1966年に開通し、それまで島同士の移動手段は船しかなかった住民たちにとって、この橋の開通は生活を一気に変えました。
天草が、真珠養殖が盛んなことに由来して、天草五橋の区間は「天草パールライン」の愛称でも親しまれています。
3つの橋を一望できる【松島展望台】
天草五橋と高台から眺められる展望台はいくつかありますが、今回の旅で訪れるのは「松島展望台」です。
松島展望台からは、天草五橋のうち、大矢野橋、中の橋、前島橋の3つを一望できます。
その橋はもちろん、海に浮かぶ小さな島々を望む景色は絶景です。
今回のプランでは少し時間がズレてしまいますが、松島展望台は「日本の夕陽百選」にも選ばれた場所で、夕方に訪れると、海に沈む美しい夕日を見ることができます。
<施設情報>
施設名 :松島展望台
住所 :熊本県上天草市松島町合津5986-2
電話番号:なし
サイト :https://www.welcomekyushu.jp/kyushu_now/kumamoto/149.html
海から橋を間近に見られる【天草五橋クルージング】
高台から天草五橋を眺めた後は、海から橋を見られるクルージングを楽しみます。
前島橋のたもとに位置する松島港から船は出港し、2号橋から5号橋の間を走る、約30分のクルージングです。
クルージングで見られるのは、5つの橋のうち4つ。
鮮やかな赤色の松島橋や、可愛らしい黄色の大矢野橋が特に人気です。
天草の海は1年を通して穏やかなので、のんびりとクルージングを満喫できます。
船から間近で見る橋は、バスで橋を走行しているときに見た姿や、展望台から見る橋とは全くちがい、迫力満点ですよ。
天草五橋クルージングで乗船するクルーザーは4種類ありますが、どの船も充分な設備が整っています。
特に嬉しいポイントが、全船に客室を完備している点です。
もし、雨に見舞われてしまっても、影響のない客室から景色を楽しめます。
エアコンやトイレも完備しているので、お子様連れの方も安心。
工業デザイナーの水戸岡鋭治氏が監修した、高級感あふれる内外装も魅力です。
貸切のサンセットクルージングもオススメ
大人数で天草五橋クルージングに参加する場合、クルーザーを貸切利用することもできます。
1番小さいクルーザーで、定員が12名の船もあり、プライベートな空間でクルージングを楽しみたい方にはオススメです。
今回のプランでは、最後の目的地がクルージングとなるので、ちょうど夕日の時間に合わせて訪れてみてはいかがでしょうか、
貸切利用する方限定で、サンセットクルージングも行なっており、日の入りに合わせて出港します。
プライベートな船の上から見る、日本の夕陽百選に選ばれた天草五橋の夕日は格別です。
<施設情報>
施設名 :天草五橋クルージング
住所 :熊本県上天草市松島町合津6215-22
電話番号:0969-56-2458
サイト :https://www.seacruise.jp/gokyo/
夕日を眺めながら帰る
贅沢な天草五橋クルージングを楽しんだ後は、帰路へつくわけですが、少し時間に余裕がある方は、帰り道は海沿いを通る行程を組んでおきましょう。
天草から熊本市内に戻る際、途中で国道266号線と国道57号線に分かれる場所があり、国道266号線のほうが最短経路です。
しかし、国道57号線は左側に海を見ながら帰れる道なので、サンセットクルージングに参加しなかった方も、バスの車窓から海に沈む夕日を見ることができます。
貸切バスを利用するときの行程は、バスが通れる道であれば、皆さんの自由に組むことができるので、事前にお願いしておけば、海沿いの道を通ってくれますよ。
窓の大きな貸切バスで天草の車窓を楽しもう
熊本県で海の絶景を満喫できる天草の魅力はいかがでしたか。
天草五橋も含めて、車窓が美しいところばかりなので、普通車よりも窓の大きい貸切バスはピッタリの移動手段です。
行程を自由に組める貸切バスなら、出発地と終着地をちがう場所にすることもできちゃいます。
大人数の旅行だけでなく、小さめのバスの用意もあるので、ぜひ貸切バスで天草を満喫してみてください。