貸切バスは皆さんが安心して移動できるように新型コロナウイルスに対するいろんな予防策を講じています。
今回は、貸切バスが行っている新型コロナウイルスの感染予防対策や利用者が気を付けるべきこと、貸切バスだからできる新型コロナウイルスの避け方について解説し、交通機関別の安全比較も行います。
Contents
貸切バスが行っている新型コロナウイルスの予防対策
貸切バスの運転手自身はもちろんのこと、利用する皆さんが新型コロナウイルスに感染しないよう、対策しなくてはなりません。
バス会社は、下の4つの項目を基本とし「運行前」「運行中」「運行後」それぞれに細かなチェックや行動管理を行っています。
- 運転手の体調管理
- 運転手のマスク着用
- 車内消毒や換気
- アルコール消毒液の設置
これらを踏まえて運行前から運行後までどのような対策が行われているのか、詳細を説明していきます。
①運行前
貸切バスの運転手は万全な状態で利用者を迎えられるよう、運行前にさまざまな準備をします。
普段からマスクの着用や手洗いうがいの徹底はもちろんのこと、出勤時には体温チェック、咳などの症状は無いかの健康確認を行っています。体調不良の場合は乗務を中止して運転手を変更します。
また、発車までの準備として車内消毒や運転席周りに仕切りなどを設けて、濃厚接触の防止にも徹底し、車内にはアルコール消毒液を設置します。
②運行中
運行中は外気換気モードの使用が基本ですが、利用者の許可を得て随時窓を開放するなど、車内換気を徹底します。貸切バスの車内換気能力は大型バスなら約5~7分で空気が入れ替わります。
乗降時にはバスの入り口付近や通路での密集を回避するため、人と人との間隔を空けて順番に降りるよう運転手が注意喚起します。
バスの入り口の手すりや座席など、触れやすい場所はこまめに消毒をして予防対策を行っています。
③運行後
帰庫後も運行前と同様、発熱や咳症状が無いか健康のチェックをします。
清掃時はマスクを着用して利用者が頻繁に手を触れる箇所や運転席周りを清拭消毒し、カーテンなどは消毒液を噴霧して清潔に保ちます。
貸切バスの利用者が気を付けるべきこと
次に、貸切バスの利用者が気を付けるべきことを紹介します。
しっかり予防をして運行を行うには、利用者の協力も必要です。
これから紹介する5つのことを守って新型コロナウイルの対策をみんなで徹底しましょう。
乗車中の会話はなるべく控える
1つ目は、乗車中の会話はなるべく控えることです。
マスクを着用し、車内を換気していても大声で話せば飛沫は飛びます。必要な時以外は会話を控え、気持ち良く移動できるようみんなで心がけましょう。
マスクの着用を徹底する
2つ目は、マスクの着用を徹底することです。
飛沫感染を防止するためにはマスクは欠かせません。車内を換気しているとはいえ、人数が多いほど飛沫の注意が必要になります。マスクを顎にかけたり外したりせず、鼻と口をマスクで覆うようにして正しく着用しましょう。
車内飲食やカラオケ設備の利用は避ける
3つ目は、車内飲食やカラオケ設備の利用は避けることです。
本来であれば車内で飲食したり、移動中にカラオケなどをして楽しめますが感染予防を徹底するためには飛沫が飛びやすいこれらの行為は避けなければなりません。
食事を摂る場合は、飲食店への立ち寄りを含めた行程を考えましょう。座席間隔を空けて、人と人との間にパーテーションが設置されているところでの食事をオススメします。
乗車時・再乗車時にアルコール消毒を必ず行う
4つ目は、乗車時・再乗車時にアルコール消毒を必ず行うことです。
バスの車内には基本的にアルコール消毒液を設置しています。最初の乗車時だけでなく、乗降が多い行程の場合は再乗車時に必ず手指のアルコール消毒を徹底しましょう。
トイレ付き車輌では便器のフタを閉めて洗浄する
5つ目は、トイレ付き車輌では便器のフタを閉めて洗浄することです。
貸切バスの中にはトイレ付きの車輌もあります。バス会社は毎運行後、清潔に保つようトイレ清掃を行っていますがそれでも菌がたくさん潜んでいます。トイレの水を流す時には細菌やウイルス、微生物が数えきれないほど飛散します。
このような車輌を利用する場合はフタを閉めてから流すようにしましょう。
貸切バスだからできる新型コロナウイルスの避け方
この章では、貸切バスだからできる新型コロナウイルスの避け方を提案します。
ほかの交通機関ではできない予防策を見てみましょう。
座席間隔を空けて利用する
電車や新幹線などの交通機関はいろんな駅からたくさんの人が乗車するため座席間隔を空けたくても通勤・通学ラッシュ時ではなかなか実現が難しいです。
しかし、貸切バスは利用したい車種を選ぶことができるため、人数に合った車輌ではなく大きめの車輌を利用すれば密接を避けることができます。
例えば乗車人数が20~25名の場合、通常であれば中型バスやマイクロバスで充分ですが、感染対策のため定員53名の大型バスで1人2席利用する団体も増えています。
乗車人数の制限を設ける
貸切バスは、その名の通り「バスを貸切る」ので、自分たちで乗車人数を決められます。そのため、人数に制限を設ければ密集を避けることができます。
どうしても人数が多い場合は、バスを複数台貸切るのも1つです。できるだけ大人数での移動にならないよう工夫して利用しましょう。
休憩を多めに設定する
貸切バスは自分たちで自由に行程を決めることができます。そのため、サービスエリアや道の駅などで休憩時間を多めに設定すれば、外の空気を吸うことができ密集時間を防げます。
また、運転手は皆さんが目的地で滞在している間、車内の換気やアルコール消毒を行えるので効果的です。
ただし、貸切バスはあらかじめ決めた内容で運行するため当日になって休憩を増やしたり時間を延ばすことは基本的に不可能です。予約時にどこでどれだけの休憩を取るか細かく決めておきましょう。
身内や仲間内だけで利用する
ほかの交通機関の場合、不特定多数の人がいろんな場所から乗り降りするため新型コロナウイルに感染したとしても感染源を特定することが難しくなります。
貸切バスなら、身内や仲間内だけで利用できるので安心です。利用後に自分や仲間の感染が発覚しても、濃厚接触者を見つけることができ感染の早期発見がしやすくなります。
<交通機関別>1番安全な乗り物はどれ?
貸切バスが行っている予防策や利用者が気を付けることは分かりましたが、ほかの交通機関はどのような対策を行っているのでしょうか。感染リスクや安心して利用できるかどうか、気になりますよね。
今回は、「貸切バス」「電車」「新幹線」「飛行機」の比較を表にしてみました。
どの交通機関で移動するか迷っている方の参考になると嬉しいです。
表を見て分かる通り、換気面に関してはどの交通機関も徹底しています。
密度の調整については、貸切バスは利用する人数を決められるので調整可能ですが、ほかの交通機関では困難を極めます。新幹線の指定席や飛行機であれば、乗車人数があらかじめ決まっているため電車ほど密にはなりません。
そして、交通機関別の比較で1番のポイントと言えるのが、不特定多数の人との接触を回避できることです。貸切バスは身内だけで利用でき、仲間内で利用したとしても不特定多数にはなりません。ほかの交通機関では対策できないことが貸切バスの強みです。
対策内容はどの交通機関もできる限りの予防を徹底しているようです。
仕事や用事でどうしても複数人で移動しなくてはならない時には、貸切バスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は、貸切バスが行っている新型コロナウイルスの感染予防対策や利用者が気を付けるべきこと、貸切バスならではの新型コロナウイルスの避け方、交通機関別の安全性比較について解説しましたが、参考になりましたでしょうか。
昨今の状況下で、できる限り人との接触を避けて移動するには貸切バスが便利だと少しでも思ってもらえると嬉しいです。
最後に貸切バスを利用する時の新型コロナウイルスの予防策をまとめました。
- 運転手は日々の体調管理、マスクの着用、手指消毒を徹底している
- 乗車中の会話はなるべく控え、飛沫の飛びやすい行動は控える(カラオケ、飲食など)
- 乗車する人数制限を設けたり、座席間隔を空けて利用する
- こまめに休憩を取ったり、窓を開けて車内換気をする
みんなでウイルス対策をして安全に移動できるようにしましょう。